蜜雨

※話の都合上ヒロインの名前なし
※御幸プロ設定



――毎回人気のこの企画! 注目の若手スポーツ選手のプライベートに迫る! 今回インタビューを受けてくださるのは、プロ野球界屈指のイケメン! もちろん実力も折り紙付きの御幸一也選手です! 

御幸:それだけ持ち上げられるとプレッシャーがすごいですね(笑)。今日はよろしくお願いします。

――よろしくお願いします。少し困った笑顔もまた素敵な御幸選手へ早速ご質問です! オフの過ごし方を教えてください。

御幸:オフでも野球のことを考えています。スコアブックを見たり、次の試合に向けて相手選手の研究をしたり……という回答では納得できないですよね。すみません、あまり自分のことを話すのは得意じゃないもので……。そうですね、野球以外では料理が得意なので、オフの時は少し手の込んだ料理を作ります。これが意外とストレス解消になったりするんですよ。

――とても素敵な過ごし方ですね! 最近はどんな料理を作られたんですか?

御幸:最近だとニラ饅頭ですね。こだわって、生地から作りました。タネを包む作業は妻と一緒にやったんですけど、うちの奥さん料理は普通にできるのに意外と手先が不器用で、大分苦戦してました。あ、写真もあるんですよ(スマホを取り出す)。見てくださいこれ。こっちが私が包んだので、こっちが妻のです。妻のは見た目不格好なんですけど、一生懸命包んでいる姿がかわいくて……ほら、そう考えるとこのニラ饅頭まで愛おしく見えてきませんか? それでまた食べている時の顔が(以下略)

――(御幸選手、奥様好き過ぎ問題)では、多忙を極める御幸選手。どこにでも行けるなら、どこを旅してみたいですか?

御幸:普段から結構遠征も多いので、そんな大掛かりな旅はしなくていいですね。温泉でもつかってゆっくりできれば満足というか……そうそう、この間誕生日だったんですが、ポロっと何も考えずにのんびりしたいって呟いた私の言葉を覚えてくれていた妻が温泉旅行をプレゼントしてくれたんですよ。東京から近い箱根とかではなく、少し遠出して東北の温泉に行ったんですが、最高でしたね。紅葉が綺麗でした。

――(いやもうこの人奥さんの話しかしないじゃん)つまり御幸選手にとって重要なのは、どこに行くかではなく、誰と行くかという点なんですね?

御幸:言われてみれば確かにそうですね(笑)。妻と一緒なら近所のスーパーでも楽しいんで。実際のところ、どこに行こうが結局行った先で妻がどんなことを思い、どんな表情を見せてくれるのかを知りたいだけなのかもしれません。

――(うわぁ……)そんな御幸選手が試合前に必ずこれをするといったルーティンはありますか?

御幸:妻に「いってらっしゃい」と送り出してもらうことですかね……本当は毎回直接言ってもらいたいのですが、なかなかそうもいかないので電話で我慢することも多いです。あの笑顔だけで今日の試合も頑張ろうと思えるので、本当に妻の存在が有難いです。いえ、尊いです。妻が自分と同じ地面を踏んでいるだけで今日も生きていてよかったとすら思えます。

――そ、そうですか(引)。御幸選手は奥様を本当に大切にされているんですね(震)。……それでは、これが最後の質問となります。これだけは譲れないことってありますか?

御幸:妻です。

――え?

御幸:妻だけは誰にも譲れません。

――えー……と、では名残惜しいですが、そろそろお時間となりました。御幸選手、貴重なお時間をどうもありがとうございました!!






※このインタビュー記事はお蔵入りとなった






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