白い生地に水色の水玉模様のかわいらしい下着はやけにを厭らしくしていた。幼さに女が混じったその小さな身体を見つめる。
「先生…?」
の瞳には戸惑いと欲情とが混じり合って宿っていた。小首を傾げながらオレを呼ぶが酷く艶めかしくって、思わず固唾をのみ込んだ。
「足、開いて」上下お揃いの水玉模様のショーツを脱がせて、立ち膝状態になったはオレの言葉におずおずと足を軽く開いた。
肩に手を置かせての身体を支え、オレは素早くの背中に手をまわしてピン、とホックを外した。
枷が外された下着は少し胸から浮いていて、そのまだ未発達な形の良い胸を下着を上げながら軽く引っ掻けば、オレの指はいとも容易く沈み込んだ。
その刺激にぴくりと身体を震わせたら、その小さな二つの丘がオレを誘うようにふるりと揺れる。
羞恥に顔を歪めて涙が浮かぶくらい思い切り目をつむって、オレをその瞳に映そうとしない所がかわいらしくもあり、また別の所でオレの黒い感情が頭を擡げていた。
その顔をただ純粋な快感で満たしたいと思うオレはやはり教師失格なのだろうか。教師、という言葉にオレは背徳なるものを感じた。だがそれを敢えて
「せん、せ、ぇ」隠した。咽喉の奥から絞り出すように囁いたの声は思いのほか艶っぽくて、オレは再度意識をへと傾けた。
遠慮がちにオレの肩に置かれた小さい手が、オレの意識を正常な方へと軌道修正させる。
しかし反対に、少し開かれた足の間に突っ込んだ指から伝う蜜が、オレを扇情的に誘ってもいた。
喰っていいのかダメなのか、そればかりがオレの意識の中でやけにはっきりと廻っていた。生徒という名の理性とという名の本能。
「せんせ、も、らめぇ…や、指は、もっ、はぅん…!!」
と言うのは建て前で、その実オレは数日も前に既にの処女を奪っていた。そしてそれから毎日というもの、オレとは課外授業という名目でセックスをしていた。
オレは教師では生徒。そして最初にこの名ばかりの授業を頼んで来たのはの方だった。
まあ、最もの方はいまだにこれを授業だと思って取り組んでいるが。オレはもう既に授業などという枠から逸脱したこの行為を罪悪感半分背徳感半分で愉しんでいた。
今はもう薄れている形だけの罪悪感と背徳感。これまた酷い男には騙されたものだ。騙している張本人が言うのも何だが。
「はや、く…!せ、っせぇ…き、てぇ……っ」
哀願する彼女はもう女だった。男を誑かす汚らしい女だった。そう仕向けたのは自分、そう望んだのもそう育てたのも自分。
まっさらなの身体にオレを染み込ませるのは簡単だった。ただ、セックスをするだけでいい。
セックスを教える授業というよりも、オレのセックスを教えてをオレ好みに育てている感覚だった。
「はあ、ぁ…んん、、もっ…とぉ、っは…」
恍惚とした表情でだらしなく喘いで、薄く目を開いてオレを上目遣いに見上げる彼女は普段の彼女とのギャップが激しかった。
といえば、性格良し頭良し顔良しの才色兼備でどこへ行っても憧れと羨望の的で、生徒の中じゃ彼女の存在を知らない奴がいないくらい有名だった。
どこまでも完璧な、誰もが憧れる高嶺の花の。そんな彼女がどこで聞いてきたのかつい先日オレに
「カカシ先生って木の葉一の寝技師で、何人もの女性を虜にする程のテクニックと口説き文句を持っているんですよね?聞いたところによると女性を千人斬したとか…」
と言った。オレはその言葉に頭痛で身体がよろけるのを感じた。「あのね、ちゃん。そんなくだらない話一体誰から「あの、それで、…っ私にセックスを教えて下さい」「は?」オレは、止まった。
どうやらは、その容姿から色の任務を早々に任すことを誰かから仄めかされたらしい。
多分それはまだ先のことだと思うが、彼女はそれを真摯に受け止め、いつでも実戦で使えるようにと早々にオレに頼んできたというわけだ。
まあ、あながちの言ってることは間違いではなかった。千人斬…なんて知らないが、少なくともこの手で多くの女を抱いては捨て抱いては捨て、と汚してきたのは本当だ。
それは否定できない事実。立つ鳥跡を濁さず、と女に酷く事務的に冷淡に接してきたのが今ここで浮き彫りにされたのだろう。
「あ、…っあう!これいじょ、む、りっ……せんせ、が…欲しっ、よお…!!」
ぐちゃぐちゃと音を立ててバラバラに指を動かしたり、のイイ所を掠めながらつついたり、大きく円を描く様にかき混ぜたりと、
をイクかイカないかくらいの中途半端な快感で焦らしていた。
立ち膝の状態でなんとかその刺激に耐えていたはもう息も絶え絶えだった。とぷん、と指を抜き去れば、は快感に痺れてたまらず立ち膝を崩してその場にへたり込んだ。
足を閉じる元気もないのか、大きく開いた状態でしばらく熱い息を漏らしながら、足を開いている所為で流れ落ちる蜜を構わずに、息を整えていた。
オレはその状態を頭や額にキスを落としつつ黙って見守っていた。オレは決してに激しくがっついたりしない。これはあくまで授業なのだ、少なくともはそう思っている。
だからオレは授業を装いながらもで愉しみ、と自分を絶頂にするのだ。
理性を失って本能のままにを襲えば、それはルール違反。すべてが崩れる。
とりあえずま、そんなこんなでオレとの奇妙であやふやな関係と行為は続いていた。
「せんせ、あっ…そこ、っは、らめぇ、らめなのぉ…!!」
「欲しい、って言ったのは、…っちゃんで、しょー………っ」
「だって、こんなっ…ああ!!………ひぃん、!は、っんあ!」
強請るをお望みどおり突き上げてがくがくと揺さぶれば、は堪らず顔を振って快感をどうにか自分の中で処理しようとした。
ま、最も今のの状態じゃ上手くいってないようだが。それどころか逆に自分で腰を振っているんだからもう手の施しようがない淫女だ。
だがそれすらもを楚々とした女に魅せた。のその純潔を保ったままのような瞳と身体がオレをそう思わせるのだ。
羞恥の欠片もなく足を広げる男慣れしたガンガン攻めてくる女臭い女よりも、オレはの慎ましさからのぞかせる淫行と、覚束無い手つきでオレの身体を撫でたり、戸惑いを含む喘ぎが好きだった。
今までオレが抱いてきた女がどれだけ汚されていたかがわかる瞬間だった。ま、それも当然だろう。一夜限りの付き合いが出来る女なんてだいたいは色里にしかいないのだから。
快感を消そうとする意識と、自分を快感に導こうとする無意識さ。その矛盾さに酷く初々しさを感じてしまったオレは、を虜にする筈が逆に自分がハマっているのではないかと少し焦った。
それを誤魔化す様にを絶頂へと無理やり連れていき、きついくらいオレのペニスを絞めつけるの膣内でオレも短く呻いて射精をした。
はそれをぴくぴくと爪先を痙攣させて受け止め、オレはからずるりとペニスを抜いた。そこはの愛液でぬらぬらと光っていて、オレは亀頭から垂れそうになっている愛液を掬って口に含んだ。甘くないけど、甘い。
「先生…ありがとうございました。」
はセックスが終わると、打って変わって他人行儀な口調で深々とお辞儀をしてお礼を言ってくる。それはがオレを教師として見ている何よりの証拠だった。
そしてその現実に急速に冷えていく自分の罪悪とか背徳とかで混濁しきった意識。彼女は快楽の言葉は口にするが、決してオレを名前で呼んだり好きだとか愛してるだとか言わないのだ。
あくまでもこれは授業の一環で、しかも色の任務でどう男に抱かれれば良いか、なんていうオレにとってはなんとも虚しい授業内容だった。もちろんオレも好きだ愛してるなどと囁きはしない。
はそんなことを望んではいないし、とオレはあくまで生徒と教師の関係でしかないのだ。
最初のセックスなんて開口一番に「どう喘げば男の人は悦びますか?」「やはり男の人はちょっと抵抗した方が燃えますか?」「服と下着は自分で脱ぐよりも脱がせる方がいいです、よね?」なんて言われて正直少し萎えた。
オレがに愛撫をしている時ですら「せん、せ、…私、手はどうすればいいんですか?」なんて言ってきた。最初は確かにオレにとっても授業だった。
だが次第にのそんな質問も無くなり、あらかたセックスに関する知識を植え付けて、本格的にセックスに集中してしまえば、は凄かった。
もともと頭の良い彼女だ、要領よくテクニックを覚え、どう反応すれば男が悦ぶかを本能的に悟っていたのだと思う。
感度も良いし、一つ一つの動作がいちいち男を惑わすし、喘ぐ声も甘美だ。その上締め付け具合も堪らなく良いし、快感に耐える顔もイク顔もすべてにおいては完璧だった。
極上の名器のに溺れていたオレは、らしくもなく呑み込まれないように必死だった。
今まで十人十色の女を抱き捨ててきたこのオレが認めるのだから、はきっともう色の任務だろうがただの欲望だけのセックスだろうが、この年にして完璧にこなせるだろう。
とのセックスは境界線が限りなく細い。どこまでが指導でどこまでが男としての捨てきれない煩悩か、見境が無くなる。
それほどの肉体は円熟した快楽を男に与えていた。オレはがっつきそうになるのをなんとか耐えていた。そんなオレにはおずおずと申し訳なさそうに口を開いた。
「あの、先生…そろそろ私にフェラチオを教えて下さい」
煩悩の犬は追えども去らず、と言ったところだろうか。オレはそう言ったを支配したくて、征服したくて堪らなくなった。セックスをしているのに、まるで蛇の生殺し状態だ。
「じゃあ、、咥えて。優しくね」
そう冷静に言い放つことができたオレは教師だった。
「はい、先生」
そう短く答えたもまた、一生徒だった。
椅子に座って足を広げたオレのペニスは、の指先に触れられるだけでむくむくとそそり立つ。
「先生の…スゴい…」
が感心したように興味深そうに見つめていた。
なんとなく居心地が悪くて「そんなに見つめちゃやーよ?」と冗談めかしに言うと、は笑いを零した。一瞬にして女の顔から子供の顔になった彼女にオレは面喰った。
まだ十二の少女が、さっきまであんなに淫らに腰を振って喘いでいたなんて非現実過ぎていたのだ。だが確かにオレのペニスの前でこれからフェラチオをしようとしているのは、紛れもなく十二のだった。
内心戸惑うオレをよそに、は不意に笑いを止めてオレを真っ直ぐ見て「先生、優しく教えて下さいね?…なんてね」そう言った。そんなは無垢で、メローな少女の顔をしていた。
は両手でオレのペニスを軽く掴んで、おそるおそるといった感じで咥えた。
「、もっと奥まで入れて」
「ん、…っ」
のザラザラとした舌が触れては離れ、触れては離れているのが感じ取れてオレは笑いを噛み殺した。
「緊張しないで、…、ゆっくりでいーよ」
「ん、ふ」
「そ、歯を立てないように」
固く縮こまってるの身体をほぐす様にの細い髪の感触を楽しみながら頭を撫でた。
前には切れてしまいそうなほど細すぎる髪の所為でぺったんこな自分の頭を見て愚痴っていたが、オレは好きだった。零れ落ちる瞬間に残る感触とか、光で髪の毛が細い光の線に見えるところとか。あとにおいも好きだった。
きつい香水のニオイばかり嗅いできたオレに、のシャンプーのシトラスの香りはなんとなく落ち着くのだ。
「、もっと舌を遣って…そう、ほら手、止まってるよ」
軽く添えていたの手に自分の手を重ねて右往左往させる。
は段々コツを掴めてきたのか軽く吸ったり、ちろちろと舌を出して尿道口を舐めたりと、オレはのその本能だけの動きにゾクゾクと背に電撃を走らせるだけだった。
「ひぇんひぇ、きもひいいれすか…?」
オレのペニスをいっぱいいっぱいに咥えながら、上目遣いでオレを見るに何かが弾けようとしていた。
「…うん、いーよ、とっても」
だがそれをグッと抑えて、髪の毛を少々荒々しげに鷲掴みにしてペニスを一気にの喉奥まで突き進めた。
突然のことに対処し切れなかったは思わず歯を立て、苦しそうな表情で涙を浮かべた。それにまたオレは言いようのない快感を覚えた。の舌や手の動きで大分限界だったオレのペニスが更に質量を増したのが自分でも分かった。
すべての熱と血液がそこに集中しているようだった。それでも確かにオレの身体は火照っていて、も同様に身体を捩らせ放出できない熱に浮かされていた。
「っく、、悪い…一旦出すぞ…っ!」
「んん、っぐ?!」
絶え間なく襲い来る快楽に、オレは堪らずの喉奥で射精した。
もちろんフェラチオが初めてなは当然飲み込めるわけなく咳き込んでしまった。オレはティッシュを数枚重ねての口元を覆い、背中をさすってやった。
「悪いな、外に出すつもりだったんだが…」
の呑み込みが早く、また上手かったのは予想外の展開だった。
さすがにもっとかかると思っていたフェラチオの指導は、数回実践を重ねれば完璧になるだろう。いまだ咳き込むにオレは感心していた。まるで幼気な大人を相手にしているようだ。もうテクニックだけは、随分と前からセックスを仕込まれた遊女の様だった。
そんなに嫌悪感がわかないのはやはりその雰囲気だろう。セックスの時でさえ、ロクに物も知らない子供のようながちらちらしているのだ。オレはその危うさと禁断な香りのする彼女を手放したくなかった。
授業ではなく、ただの男と女のセックスを彼女に求めてしまう自分がいた。
「、お前胸おっきくなったな」
「もう、先生!それはいいですけどよく見て下さい!」
「んー?」
「んあっ、ちょ、せ、先生!…が、左胸ばっかいじるから…やっ、ん……左胸ばっかおっきくなっちゃって、っは、バランス悪いじゃないですか、あっ…!」
「そー?ま、大丈夫だ。の胸はまだまだ発育するからいくらでも調節が出来るよ」
「そういう、問題じゃ…んん!‥ありませんよ先生!」
「じゃー、は右胸を触ってほしいわけだ」
「そんなこと言ってません!先生の意地悪っ!」
「ちゃん、男ってのはそんなかわいい反応されると余計に意地悪しちゃうもんなのよ?」
「そんなの、先生だけですよっ…きっと!」
「あー、そんなこと言っちゃっていーのかな~?下、もう限界デショ?触ってあげないよ?」
乳首を口に含みながら、オレはの表情をうかがっていた。はオレのその言葉に明らかに落胆した様子で、物欲しげにオレを見つめていた。
それだけでオレの支配欲だとか独占欲だとか、そういう男のくだらない欲が満たされるのがわかった。
は眉を曇らせ困ったような視線をオレに向け、疼く腰を官能的に振るのが視界の隅に入るが、それらを無視して目の前のの胸の感触を楽しんでいた。
「せん、せ…ひど…っきち、く、!はら、ぐっ…ろ!」
「はは、たまには生徒に罵られるのもいいね」
「んなっ!…ふぇ…せん、せぇ…!」
「だーめ。もう少し我慢しなさいよ、ちゃん」
左胸をやんわりと揉みしだいていた左手を、そのまま腰の括れをかたどるようにそろそろとゆっくりなぞる。
それだけでの息は明らかに上がっていく。短く苦しげに喘ぐは、度々何かを紡ごうとするが、赤い舌をのぞかせるだけで、結局は喘ぎ声がより一層大きく漏れるだけだった。
「ちゃーん、オレに何か言うことあるでしょー?」
「は、あ、せんせ、の、っいじわる!」
「そんな生意気な事を言うのはどの口よ?」
「せっ、んん!」
オレはのおいしそうな唇にむしゃぶりついた。
その勢いについていくのがやっとなは、思わず口が緩くなる。その隙に口内に舌を侵入させると、無我夢中ではオレの舌に絡みついた。オレはそれにほくそ笑み、触ってもらいたくてたまらなかったであろうのクリトリスをきゅっと摘まんだ。
は面白いまでに身体を撓らせ、オレの胸を叩いて抵抗を見せた。気持ちいいのに、素直じゃない。この気持ちよさにすべて任せればいいのに、そうしたら簡単にアッチの世界に飛べるのに。
オレはのそのどこか慣れているようで初心な反応がたまらなく好きだった。
クリトリスを指の腹と腹で擦ったり弾いたりして弄びながら、キスを続けた。まだ息の仕方もままならないには少しこの状況は酷かもしれないが、荒療治がいいことだってたまにはある。とやけに指導者振るオレは相当我慢がきかなくなっていた。
「ん、ふぁ、せ、っんむっ!」
先生なんて呼ぶなよ、虚しくなるだろ。
「あっだめ、…まだ…はうぁあ!」
好きだって言ってよ。
「せんせっ、せんせ…!や、っはげしぃああ!!」
愛してるって、言ってよ。
「っ……!!」
この後にきっとまたはよそよそしいまでのお礼をオレに向かって言うんだろうな。「先生…ありがとう、ございました。」ほーらね。
いけない先生
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