視力改善


オルソケラトロジー
オルソケラトロジーとは手術をしないで視力を改善する最新角膜矯正療法の1つで、
ギリシャ語のOrtho(矯正・整形)、Kerato(角膜)、Logy(学問・方法)を合わせた言葉。

眼球の形状と完全には一致していないコンタクトレンズを着装していると角膜の形状が変形してしまい、
これにより屈折率が変化して視力が変わってしまう現象が起こっていたことに目をつけたことが始まり。
1988年、日本の厚労省に当たるHHSに属する一機関、アメリカ食品医薬品局(FDA)が
酸素透過効性を初めとした技術研究を行って開発したオルソレンズを近視治療として使うことを公認した。
コレを皮切りにアジア諸国にも広がりをみせ、2000年には日本にも上陸したのですが、
当初は眼科学会の中でも賛否が分かれ、当然ながら懐疑的な目で見る専門家もいたようです。
しかし、治験の結果、不安要素であった合併症や角膜内皮細胞の現象等が見られず、
良好な結果報告を得たことで、少数だった取り扱い医療機関も徐々に増えてきました。

オルソケラトロジーは、日中に使用するものではなく、寝ている間に強制するものです。
具体的には、特殊なカーブレンズを持った酸素透過性の高いハードコンタクトレンズを着装することで、
角膜の中央約6mmを平坦化し、屈折率が高くなり過ぎている近視眼の角膜を屈折率を弱めます。
これにより一時的に角膜が変形している翌日昼間は、裸眼のまま過ごせるようになるのですが、
レーシック手術のような永続的に視力が改善されるものではないので、
治療方法としてオルソケラトロジーを選択する場合は、使用を怠ることなく使い続ける必要がありますし、
オルソレンズを作ったら医者不要って話でもなく、定期的に眼科へ行って視力移行を検査する必要があり、
5年程度に一度交換することを考えると、費用的に使い捨てコンタクトレンズと変わりありません。
その他のデメリットは次の通り。

・一定期間着装しないと元の状態に戻ってしまい、繰り返し使う必要がある
・レンズがうまく着装できてない場合、視力改善に乏しく結局矯正具を使わなければならない場合もある
・個人差があるが、角膜形状及び視力が安定するまで
・夕方頃から戻る可能性があり、日が暮れてからも目を使う場合はメガネ等が必要となる
 1週間ほど使い続けると、個人差があるが夜遅くまで裸眼視力を維持できるらしい

・一般のハードコレンズ以上に眼に侵襲しない高酸素透過性(RGP)レンズだが、
 衛生上の問題で角膜が感染したり角膜を傷つける恐れもあることから日本(厚労省)では認可していない

・手術ではないが、適応検査から始まり、テストレンズ着装をした上で実際に強制治療を行い、
 翌日・一週間・一ヶ月・三ヶ月・半年・一年…と数多くの検診を受ける必要があり人によっては面倒

・ハードレンズ同様のため、ハードレンズが困難な場合は、オルソケラトロジーも困難

逆のメリットとして、

・レーシックなどが受けられない小さい子供も利用できるし、
 子供の場合は特に角膜に柔軟性があり、効果が出やすく安定も早いので、
 数日に1度の装用だけでも良好な視力を維持できるようになる

・圧力変化にも影響を受けにくいことからパイロットや宇宙飛行士の近視治療としても認可されている
・角膜の形状を一時的に変えるだけ為、中断することで元の状態に戻せる可逆性がある
・日中は矯正具が不要となるので、メガネやコンタクトだと難しいスポーツも裸眼で可能となる
・近視の進行を抑える効力があるとの報告がある

などが挙げられます。

オルソケラトロジー最大のメリットであり、デメリットでもある「使用しないと元に戻る」点ですが、
角膜内タンパク質(プリテオグリカン)を酵素注入により細胞層間の結合を弱め、
数日間オルソケーレンズ着装後に、タンパク質を固める酵素を再度注入すると、
一回だけの治療でも視力を改善し、かつ永続させることができる研究が行われています。
万が一、不適正に矯正されても、再度酵素を使って同様の手順を取ることにより、
何度でも繰り返し行うことができるこのコルネアプラステイー(Corneaplasty)は、
現在は動物実験を行った後の臨床データを取る治験を行っている最中です。
今後の動向が気になる技術のうちの1つですね。

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