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ぼくの生徒はヴァンパイア - 2巻

ラブコメますます進展中♪
この巻では最初の方からカミラが随分ブラムを意識するようになってきています。
一方のブラムは安定の鈍感っぷり。
男性キャラはそうでなきゃね♪
まあ、まさかのメイベルも鈍感という意外な属性も判明しましたが。
「出来る女!」という見た目ですが、方向音痴だったり鈍感だったりと抜けたことろも多いです。
やっぱり完璧超人よりも欠点があった方が魅力的ですよネ♪
そして、それが色々とややこしい事態に。
そう、先生の作品の魅力。その真骨頂がこの2巻で発揮されます!
そのまま変わらなくてもラブコメとしては優等生な作品ですが、ここからその設定が変化するという新たな魅力!
ちょっとした行き違いからメイベルのブラムに対する視線が変わります。色々と複雑な立場や心境ですので。
ちょっと過保護気味なくらいカミラを溺愛していますので、当初はカミラがブラムに想いを寄せている事が面白くない。
けど、ブラムに対して弱いところを見せてしまったり、彼の優しい所に何度も接していくうちに意識してしまって複雑な心境に・・・
ブラムはブラムでなぜメイベルの機嫌が悪いのか分からず、嫌われていると思い込んで・・・
カミラはカミラでまだまだメイベル優先。でも、メイベルとブラムが仲が良さそうだと自分でも分からないけど不機嫌になって・・・
ラブコメ絶好調です♪

何と言っても一番の山場はラストのエピソード。
惚れ薬を偶然吸い込んでメイベルのことを好きになってしまったブラム。
一方でメイベルもブラムのことを意識しちゃっていて。
加えてカミラもいるものなので事態はややこしく!
カミラはまだまだ恋愛については全くの無自覚。それでもブラムが他の人と仲良くしていたらヤキモチを。この一件でそれがますます加速。
メイベルも無自覚でしたが、惚れ薬の効果とはいえブラムに好きだと言われて完全に自分の気持ちに気付いてしまいました。
肝心のブラムは・・・はい、安定の無自覚。
ラブコメが非常に賑やかになっております♪
この2巻ではこの3人の気持ちの移り変わりが非常に繊細かつコミカルに描かれています。
特にこの2巻はメイベル中心。
きっちりしているように見えて弱いところも多くて。
そんな彼女の気持ちがゆっくりと解けていく。
それまでは読者も多くがカミラとブラムを見守る心境でしたが、ここにきてメイベルにも感情移入。
恋する乙女の魅力はいつだって人を惹きつけるものなのです!
さてさて、誰を応援したらいいのやら?

1巻で登場した魔女(呪いの道具屋)のルーシェがまたちょこちょこ登場。
本作の百合要員に(きらら作品としてはライトな感じです)。

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