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とりきっさ

作者 ノブヨシ侍 とりきっさ
作者HP
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掲載誌 月刊COMICリュウ(徳間書店)
単行本数 7巻(連載終了)
Wikipedia とりきっさ
チャート
内容 疲れたサラリーマンのヒロカズが迷い込んだそこは『トリビト』(人っぽい所があるトリ)が営む喫茶店。
トリビトのリン/スズ姉妹と共に人間に来てもらえる喫茶店を目指していく。
喫茶店の真似事から始まるのだが、ヒロカズを中心に次第に本格的な喫茶店へと成長していく。
個性豊かなトリビトがお客として来店し、当初は人間であるヒロカズを怖がるのだが皆一様に彼を認め種族を超えた交流を深めていく姿が本作のメインテーマ。
愛らしいキャラクターと心温まるストーリーが最大の特徴。
癒しと安らぎがあふれるハートフルな作品。
終盤では人間とトリビトとの交流をテーマとした展開へと発展していく。

龍神賞(コミックリュウの新人発掘賞レース)で読み切りが最終選考に残り、登龍門(コミックリュウの付録冊子)で1位を獲得し連載化。
単行本1/2巻ではそれぞれの読み切りが収録されている。
感想 実は最初はそれほど惹かれる作品ではありませんでした。
ウチのサイトは徹底して「笑い」を重視する方針ですので。
ですが、2巻、3巻と読むにしたがって、いつの間にかこの優しい世界に引き込まれていました。
決して誰も傷つけない優しい世界。
読み進めることが楽しくなってくる作品です。
毒のない作品ってええわぁ。

レビューを書こう!その決め手はラストの展開です。
4コマ作品、特に日常系はその作品をどう締めるかが非常に難しいです。
それだけに「素晴らしい最終回」という作品はそれほど多くありません。
ネタバレになるため詳しくは書けませんが、この作品はその最終回を含むラストの展開が非常にあったかく、あたしの涙腺を刺激したのです。
4コマでリアルに涙を流したのはいつぶりくらいでしょうか。
「種族を超えた一致団結」というのに弱いというのもあるんですが、基本感情が半分死んでるあたしを泣かすなんてよっぽどです。
ぜひともこの作品は最後まで読んでいただきたい。
それだけの価値は4コママイスターとして保証する作品です。
この作品の評価はその「ラストを含む」作品全体として見た時の評価になっています(特に「感動」の項目)。

色々と語りたいこともあるのですが、どうしてもそれがネタバレになってしまうのが痛し痒し。
序盤はトリビトとの出会いとその後大活躍するキャラたちの登場。
中盤ではそのキャラたちとの絆を深める話が展開。
そして終盤で人間とトリビトとの種族を超えた交流へとつながっていきます。
序盤と中盤があるからこそ終盤でのエピソードがより涙を誘うものになっています。
そこに一番心を動かされたのですが、そこを語ることはやはり凄いネタバレになっちゃうんですね。

笑いに特化したうちのサイトで「暖かさ」「やさしさ」、そして「感動」でラインナップに加わった。
その事実がこの作品の実力の何よりの証ではないでしょうか。
笑いにしか興味のないあたしの涙腺を刺激したのですから。
単行本 発売日 ・1巻:2015年6月13日
・2巻:2015年7月13日
・3巻:2015年12月12日
・4巻:2016年8月12日
・5巻:2017年1月13日
・6巻:2017年8月12日
・7巻:2018年1月12日
試し読み 月刊COMICリュウ
関連項目 ●ジャンル ロングセラー
お仕事モノ
擬人化モノ
●チャート 感動
癒し
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●データ ●作品研究
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