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さくらリンク - 2巻

1巻のラストで登場したさくらのライバル(?)、エリンが重要人物となる2巻です。
序盤は特にさくらがエリンにロックオン!
つきっきり状態となります。
お陰で相方の暁はというとちょっと寂しい様子(P19)。
そりゃあ、あれだけ賑やかな人がずっとそばにいて、急にそのエネルギーの向け先が自分たちから外れたら、ネ。
ピリッとしたエリンですが、気が付けばすっかりさくらに振り回されている・・・という様子を楽しむのが2巻の醍醐味でしょう。
まあ、エリンを振り回しているのはさくらだけではありませんが。白雪会長も、ネ。
ただ、白雪会長に振り回されるエリンに関してはむしろこの続編の「少女えーす!」がメインになります。
本作ではだんだんとエリンの扱いが上手くなっていくさくらをお楽しみください♪
ちなみに、個人的にはややデフォルメされてジト目のエリンが丸っこくて可愛らしくて好きです♪
温泉回で頭だけ出して「風呂に罪はないですから」と言っている姿はツボでした。
この子の投入はホント正解だったんじゃないでしょうか。
新キャラというのはうまく調和するのか、それとも異分子になるのか。はたまた絶妙なスパイスに・・・?
作品としては刺激となるのですが、それがどう働くかが難しいのです。
エリンは見事に作品の方向性は変えずに文字通り新しい風を吹かせた(“秋風”エリンですので)。そんな気がします。

1巻以上に服装が賑やかになっています。
メイド服はもはやつばめ&葵のデフォ装備?
さらに水着回もあり、不思議の国もあり、体操服もあり、ナースもあり(P46で暁が「仮装大会だっけ?」と発言するほど)。
やっぱり見ている側も描いている側も楽しく、ってことなのでしょうか。
P61〜 のお出かけ回はさらに色々な服装が♪(こちらはコスプレではなくファッションとしての服装)
こういう色々な服装、私も絵が描けたら絶対描きたいですし。
まあ、描けないので「色々な服装描けたら楽しそうだなぁ」と想像するだけなのですが。
自分自身のファッションには無頓着な方なのですが、部屋の物の配置や配色、雰囲気作りなんかは好き。
旅行のお土産も「あの人の好みはこうやからこれをこうするとウケそう・・・」とか考えます。
「自分自身以外のコーディネート」に興味があるタイプなのでしょうか。自分の子供ともいえるキャラクターがいたら色々な格好をさせてあげたいと思います。
先生も1巻のあとがきで「セーラーだいすき。」「りぼんだいすき」「サンタさんのコスプレは描いてて楽しいです」等とおっしゃってますし、やはり同じような感覚なのかもしれませんね。

1巻で那智さんが
「瑞穂が見せてくれる瑞穂はすべて受け入れる用意があるな」
と言っていますが、この2巻では白雪会長が
「ぼくは他人に話さないけど那智が話すぶんには世界中の人に言ってもかまわないよ♪」
と発言(P60)。
那智さんが「ホント言うこと極端だなぁ」と漏らしていますが、多分お互い様。
ん、やっぱりあんたら似た者コンビだ。

んで、この2巻で最も特徴的に思えたのが「コミックスでありながら巻中カラーがある」です。
温泉回なのでカラーの使い所!ではあるんですが、雑誌掲載時はカラーでもコミックス収録時にモノクロになる・・・が通常。
にもかかわらずここではカラーで収録!
なんだか特別な感じがしました。

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