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作品ID:124
こちらの作品は、「激辛批評希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約1132文字 読了時間約1分 原稿用紙約2枚
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小説の属性:一般小説 / 未選択 / 激辛批評希望 / 初級者 / 年齢制限なし /
蝶々 一、
作品紹介
真実は蝶々の如し
捕まえようともするりとこの手を抜けてゆく
ほら、その掌の中
甘美な嘘と言う名の蜜を吸い
汚れた白色をしたそれを
あなたは真実と呼べるのでしょうか?
ブログからの転載(若干手直ししてます)です。
芥川龍之介の「藪の中」をイメージして描きました。
と、いうとオチの予想が付いてしまいまそうですが、そういうオチなのです^^;
お遊び程度で描きましたが本気の批評をいただければ嬉しいです。
捕まえようともするりとこの手を抜けてゆく
ほら、その掌の中
甘美な嘘と言う名の蜜を吸い
汚れた白色をしたそれを
あなたは真実と呼べるのでしょうか?
ブログからの転載(若干手直ししてます)です。
芥川龍之介の「藪の中」をイメージして描きました。
と、いうとオチの予想が付いてしまいまそうですが、そういうオチなのです^^;
お遊び程度で描きましたが本気の批評をいただければ嬉しいです。
例えるなら蝶々かしら?
花から花へと身軽に行き来する。蝶々みたいな子だったわ。
ええ、綺麗な子だったから。大学時代からそうだったけど彼氏のいない時はなかったと思う。別れても新しい男が寄ってくる。――いえ、違うわね。付き合っている男に飽きたら違う男に乗り換えていたのよ。
ふふ、可笑しい。こうやって考えるとあの子、どこまでも蝶々みたいじゃない。本当に彼女、お腹を空かせて蜜を欲する昆虫だったのかもね。
そうねえ……。男はとっかえひっかえだったけど派手な感じではなかったわ。がり勉みたいなところがあったし、あの頃は化粧気もなかった。当然のように常に成績も良かったわ。色恋とは無縁そうなむしろ目立たない感じの子だったかしら。
それでも透き通るような白い肌と黒めがちな大きな目、真っ直ぐ腰へと流れる黒髪は緩やかな風に僅かに靡いていて――あんな子に目を見てにっこりと頬笑まれたら同性の私だってドキッとする。彼女は魅力的だったから。むかつくくらいにね。
ええそうよ。私はあの子が嫌いだった。今も嫌いよ。
だって、当たり前。
綺麗で勉強が出来て――……人の年上の恋人を奪っていっちゃうのよ? 嫌いでないはずがないじゃない。年下や同じ年頃の恋人には興味を示さないのに人の年上の恋人だけ。本当、思い出しただけで苛々するわ。
なぜ年上かって? さあ? 経済力があったからじゃないかしら。
私たちがお付き合いしてたのはみんな大人で沢山お金を持った人ばかりだったから。
そうよ。私たち。恋人を盗られたのは私だけじゃない。
彼女の周りにいた女の子で年上の恋人がいる子はみんな盗られていたわ。
それだけならまだしも、あの子、彼らに気のあるふりをして彼らが振り向いたらもう興味がなくなってしまうみたいだった。
だから悪循環。一人盗られて終わるのならいいけど周りの女の子年上の恋人全部盗っちゃうのよ? 恨みの一つや二つ――いえ、たくさんの女から恨みを買うのも当たり前よ。
それで、ねぇ、彼女のことこんなに聞いてどうするの? 彼女、結婚詐欺でも働いたのかしら。
――……へぇ。彼女、殺されたんだ。
別に驚かないわ。さっきも言ったでしょう。恨まれても仕方がない子なのよ。
それで、犯人は誰だったの? 私の知っている人?
そう。まだ、わからないの。ということは私も容疑者なのね。
疑ってもらったって構わないわ。さっきも言ったでしょう。私もあの子が嫌いだったって。
早く犯人が捕まるといいわね。
心当たり? あるわよ。
彼女に男を盗られた女全員と彼女に誘惑された男全員を調べて片端から話を聞けばいいんじゃない?
花から花へと身軽に行き来する。蝶々みたいな子だったわ。
ええ、綺麗な子だったから。大学時代からそうだったけど彼氏のいない時はなかったと思う。別れても新しい男が寄ってくる。――いえ、違うわね。付き合っている男に飽きたら違う男に乗り換えていたのよ。
ふふ、可笑しい。こうやって考えるとあの子、どこまでも蝶々みたいじゃない。本当に彼女、お腹を空かせて蜜を欲する昆虫だったのかもね。
そうねえ……。男はとっかえひっかえだったけど派手な感じではなかったわ。がり勉みたいなところがあったし、あの頃は化粧気もなかった。当然のように常に成績も良かったわ。色恋とは無縁そうなむしろ目立たない感じの子だったかしら。
それでも透き通るような白い肌と黒めがちな大きな目、真っ直ぐ腰へと流れる黒髪は緩やかな風に僅かに靡いていて――あんな子に目を見てにっこりと頬笑まれたら同性の私だってドキッとする。彼女は魅力的だったから。むかつくくらいにね。
ええそうよ。私はあの子が嫌いだった。今も嫌いよ。
だって、当たり前。
綺麗で勉強が出来て――……人の年上の恋人を奪っていっちゃうのよ? 嫌いでないはずがないじゃない。年下や同じ年頃の恋人には興味を示さないのに人の年上の恋人だけ。本当、思い出しただけで苛々するわ。
なぜ年上かって? さあ? 経済力があったからじゃないかしら。
私たちがお付き合いしてたのはみんな大人で沢山お金を持った人ばかりだったから。
そうよ。私たち。恋人を盗られたのは私だけじゃない。
彼女の周りにいた女の子で年上の恋人がいる子はみんな盗られていたわ。
それだけならまだしも、あの子、彼らに気のあるふりをして彼らが振り向いたらもう興味がなくなってしまうみたいだった。
だから悪循環。一人盗られて終わるのならいいけど周りの女の子年上の恋人全部盗っちゃうのよ? 恨みの一つや二つ――いえ、たくさんの女から恨みを買うのも当たり前よ。
それで、ねぇ、彼女のことこんなに聞いてどうするの? 彼女、結婚詐欺でも働いたのかしら。
――……へぇ。彼女、殺されたんだ。
別に驚かないわ。さっきも言ったでしょう。恨まれても仕方がない子なのよ。
それで、犯人は誰だったの? 私の知っている人?
そう。まだ、わからないの。ということは私も容疑者なのね。
疑ってもらったって構わないわ。さっきも言ったでしょう。私もあの子が嫌いだったって。
早く犯人が捕まるといいわね。
心当たり? あるわよ。
彼女に男を盗られた女全員と彼女に誘惑された男全員を調べて片端から話を聞けばいいんじゃない?
後書き
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