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作品ID:196
こちらの作品は、「お気軽感想希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約607文字 読了時間約1分 原稿用紙約1枚
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小説の属性:一般小説 / 未選択 / お気軽感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし /
蒲焼
作品紹介
ネタなしオチなし意味もなしの三拍子そろった蒲焼です。
いや、でもネタとして書いたし、うなぎは寿司のネタにも使われてるからいいのか、あれ? 残念ながら、私の脳みそでは理解できません。
でも、やっぱり私自身としては一人称のほうが書いていて楽しいです。
ちなみに、私は鰻よりも鯰の方が好きです。濃厚です。
いや、でもネタとして書いたし、うなぎは寿司のネタにも使われてるからいいのか、あれ? 残念ながら、私の脳みそでは理解できません。
でも、やっぱり私自身としては一人称のほうが書いていて楽しいです。
ちなみに、私は鰻よりも鯰の方が好きです。濃厚です。
夏とは違い、冬の時間は焦っているかのように去っていくようだ。ついさっき昼になったかと思えば既に空は朱色に染まっている。
私は金網の上に置いてある鰻を、ひっくり返した。程よい具合に焦げ目が付き、芳ばしく香っている。
刷毛にタレを塗ると、鰻に塗った。わが店伝統の、極秘中の極秘である秘伝のタレは、中国産の鰻を一瞬で最高級の浜名湖産の鰻へと変化させる。そういえばお婆ちゃんが言っていたが、鰻は産地によって味が変わると言うことは無いらしい。どうも生まれるところは同じとのことだ。
煙が目に入り、少ししみるがそんなことは馴れっこ。私は構わずに、まだ白い鰻を金網の上に乗せていく。濃厚な肉汁が火の中へ落ち、清々しい音と共に香りを運ぶ。その香りに呼ばれてか、徐々に人が集まり始めた。
……というのは残念ながら無い。そろそろグルメ番組の取材がきてもいいと思うのだが、残念ながら来ない。しかしそれでも固定客は多く、十一時を過ぎた頃になると常連の華の無いおじさん連中が酒を飲みに来る。せっかく来るんなら、肴としてではなく、魚として食べて頂きたいものだ。
そうこうしているうちに、鰻は焼きあがり、そこらの店とは比べ物にならない芸術品に仕上がった。うん、私は天才だ。私はそれを皿に移し、ラップをかけてから保温機に並べた。
保温機の中には、整然と焼けた鰻が並べてある。ちなみに三個に一つは鯰ということは企業秘密だ。
私は金網の上に置いてある鰻を、ひっくり返した。程よい具合に焦げ目が付き、芳ばしく香っている。
刷毛にタレを塗ると、鰻に塗った。わが店伝統の、極秘中の極秘である秘伝のタレは、中国産の鰻を一瞬で最高級の浜名湖産の鰻へと変化させる。そういえばお婆ちゃんが言っていたが、鰻は産地によって味が変わると言うことは無いらしい。どうも生まれるところは同じとのことだ。
煙が目に入り、少ししみるがそんなことは馴れっこ。私は構わずに、まだ白い鰻を金網の上に乗せていく。濃厚な肉汁が火の中へ落ち、清々しい音と共に香りを運ぶ。その香りに呼ばれてか、徐々に人が集まり始めた。
……というのは残念ながら無い。そろそろグルメ番組の取材がきてもいいと思うのだが、残念ながら来ない。しかしそれでも固定客は多く、十一時を過ぎた頃になると常連の華の無いおじさん連中が酒を飲みに来る。せっかく来るんなら、肴としてではなく、魚として食べて頂きたいものだ。
そうこうしているうちに、鰻は焼きあがり、そこらの店とは比べ物にならない芸術品に仕上がった。うん、私は天才だ。私はそれを皿に移し、ラップをかけてから保温機に並べた。
保温機の中には、整然と焼けた鰻が並べてある。ちなみに三個に一つは鯰ということは企業秘密だ。
後書き
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