小説鍛錬室
小説投稿室へ運営方針(感想&評価について)
投稿室MENU | 小説一覧 |
住民票一覧 |
ログイン | 住民登録 |
作品ID:26
こちらの作品は、「お気軽感想希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約1179文字 読了時間約1分 原稿用紙約2枚
読了ボタン
button design:白銀さん Thanks!※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
あなたの読了ステータス
(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「夢(2)」を読み始めました。
読了ステータス(人数)
読了(350)・読中(4)・読止(0)・一般PV数(1103)
読了した住民(一般ユーザは含まれません)
小説の属性:一般小説 / 未選択 / お気軽感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし /
夢(2)
作品紹介
サイト運営の再開を決意した頃の作品(?)。
2009/9/12に執筆。
2009/9/12に執筆。
また夢を見ているのでしょうか。
自分の身体というものは意識できませんが、確かに、「意識している」という感覚はあります。
そして僕は、「また」と思ったのです。そうつまり、僕はこれと似た感じを、ずっと前に体感していたのです。
「遠藤さん、聞いてるんでしょ」
言葉というのは、僕の中の知識が組み合わされて発せられるのですが、その言葉を発する「元」については、意識できません。
僕が今発した言葉も、確かに僕の言葉なのですが、それが何故生まれたのかというのは分かりませんでした。
「久しぶりだね」
「もう、その言葉は聞き飽きましたよ」
僕が放った言葉は、言葉の表面とは裏腹に、親しみの念がこもってしまいました。
もっと不機嫌な気持ちを前面に込めたらよかったと思います。
「純粋さって、なんだろうね」
それなのに、文脈を無視した発言をする遠藤さんに、僕はまたしても懐かしさなんてものを感じてしまったのです。
「純粋さ……。ずっと思い続ける、ってことでしょうか?」
僕は取り敢えず、思いついたことを言ってみました。
「『思い続ける』か……。確かにね。でもそれは無理だ。人は、今、この瞬間に意識できることに限界がある」
僕は思わず、笑ってしまいました。
だって、遠藤さんは、照れているのです。
自分の作ったサイトのことを、そして僕のことを忘れていたということを、抽象的な問いかけをすることで誤魔化そうとしているのですから。
「笑わないでくれよ。こっちは真剣なんだ」
「真剣に、忘れていた、と?」
僕はますますおかしくなりました。
さすがに遠藤さんも、口元をつり上げました。
「疲れちゃうんだ、最近」
遠藤さんは、遠くを見るような目をして言いました。
「何かをやり遂げようとは思うのだけど、その何かが分からない」
「理想的な自分と、現実との自分とにギャップを感じているのでは?
例えば、遠藤さんがサイトで実現したいと思っていることは、今の遠藤さんの知識、技術では難しかったり」
遠藤さんは、ますますしぶい顔になりました。引きつった半笑いの顔は、なんとも不気味です。
「やろうという意思と、構想はあるんだよ」
「その他数百万の凡庸な人が言うセリフですね。何もできない人に限って、『俺はやればできるんだ』なんて思う」
遠藤さんは、もう何も語らなくなりました。
また、真っ白な静寂がおとずれます。
この沈黙が、果たしてどのような意味をもっているのか。
それは、今の時点では、まったく決まっていません。
何故ならそれは、これからの行動によって決まるのですから。
自分の身体というものは意識できませんが、確かに、「意識している」という感覚はあります。
そして僕は、「また」と思ったのです。そうつまり、僕はこれと似た感じを、ずっと前に体感していたのです。
「遠藤さん、聞いてるんでしょ」
言葉というのは、僕の中の知識が組み合わされて発せられるのですが、その言葉を発する「元」については、意識できません。
僕が今発した言葉も、確かに僕の言葉なのですが、それが何故生まれたのかというのは分かりませんでした。
「久しぶりだね」
「もう、その言葉は聞き飽きましたよ」
僕が放った言葉は、言葉の表面とは裏腹に、親しみの念がこもってしまいました。
もっと不機嫌な気持ちを前面に込めたらよかったと思います。
「純粋さって、なんだろうね」
それなのに、文脈を無視した発言をする遠藤さんに、僕はまたしても懐かしさなんてものを感じてしまったのです。
「純粋さ……。ずっと思い続ける、ってことでしょうか?」
僕は取り敢えず、思いついたことを言ってみました。
「『思い続ける』か……。確かにね。でもそれは無理だ。人は、今、この瞬間に意識できることに限界がある」
僕は思わず、笑ってしまいました。
だって、遠藤さんは、照れているのです。
自分の作ったサイトのことを、そして僕のことを忘れていたということを、抽象的な問いかけをすることで誤魔化そうとしているのですから。
「笑わないでくれよ。こっちは真剣なんだ」
「真剣に、忘れていた、と?」
僕はますますおかしくなりました。
さすがに遠藤さんも、口元をつり上げました。
「疲れちゃうんだ、最近」
遠藤さんは、遠くを見るような目をして言いました。
「何かをやり遂げようとは思うのだけど、その何かが分からない」
「理想的な自分と、現実との自分とにギャップを感じているのでは?
例えば、遠藤さんがサイトで実現したいと思っていることは、今の遠藤さんの知識、技術では難しかったり」
遠藤さんは、ますますしぶい顔になりました。引きつった半笑いの顔は、なんとも不気味です。
「やろうという意思と、構想はあるんだよ」
「その他数百万の凡庸な人が言うセリフですね。何もできない人に限って、『俺はやればできるんだ』なんて思う」
遠藤さんは、もう何も語らなくなりました。
また、真っ白な静寂がおとずれます。
この沈黙が、果たしてどのような意味をもっているのか。
それは、今の時点では、まったく決まっていません。
何故ならそれは、これからの行動によって決まるのですから。
後書き
未設定
|
読了ボタン
button design:白銀さん Thanks!読了:小説を読み終えた場合クリックしてください。
読中:小説を読んでいる途中の状態です。小説を開いた場合自動で設定されるため、誤って「読了」「読止」押してしまい、戻したい場合クリックしてください。
読止:小説を最後まで読むのを諦めた場合クリックしてください。
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
自己評価
感想&批評
作品ID:26投稿室MENU | 小説一覧 |
住民票一覧 |
ログイン | 住民登録 |