小説鍛錬室
小説投稿室へ運営方針(感想&評価について)
投稿室MENU | 小説一覧 |
住民票一覧 |
ログイン | 住民登録 |
作品ID:339
こちらの作品は、「批評希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約2572文字 読了時間約2分 原稿用紙約4枚
読了ボタン
button design:白銀さん Thanks!※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
あなたの読了ステータス
(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「魔竜の子」を読み始めました。
読了ステータス(人数)
読了(172)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(675)
読了した住民(一般ユーザは含まれません)
こちらの作品には、暴力的・グロテスクな表現・内容が含まれています。15歳以下の方、また苦手な方はお戻り下さい。
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 批評希望 / 初級者 / R-15 /
魔竜の子
作品紹介
『魔竜』。
かつてこの地に君臨し、大地を燃やし、空を裂いたという巨悪の竜。
その魔竜と人間の間の子が、この世に存在していた・・・・・・――
※ちょっとグロが入っています。
かつてこの地に君臨し、大地を燃やし、空を裂いたという巨悪の竜。
その魔竜と人間の間の子が、この世に存在していた・・・・・・――
※ちょっとグロが入っています。
浮遊大陸・ロドラマギガ。
魔術の力で浮かぶこの大陸は、昔は『魔竜』によって死の土地に変えられた。
作物は育たず、水は枯れ、病気が流行るのだった。
しかし、魔竜が討伐された後、ここまで豊かな土地になった。――
「・・・・・・」
右目に眼帯をした男が、川のほとりに立っていた。
名はミツカ。
拳術士(けんじゅつし)の者である。
拳術士は武器を持たず、己の拳と少量の魔力で戦う存在である。
「・・・・・・」
「ミツカ?」
ミツカのほうにポテポテと歩いてくる少女は、ファニィ。
幻湊士(げんそうし)の者である。
幻湊士は各々の楽器を手に、己の魔力だけでなく、自然の魔力を借りて戦う存在である。
ファニィの楽器はフルート。
綺麗な音がする楽器をチョイスしたものだ。
「・・・・・・ファニィか」
「ミツカ! ミツカ聞いて!」
「どうした?」
ファニィは、ミツカに話を聞かした・・・・・・。――
「――・・・・・・へ?」
ファニィの話は、『北の森の奥の宝』の話であった。
北の森は『思い出忘れの森』とも言われ、その森に入った者の思い出がいつの間にか消えているという不気味な森である。
その森の奥にある宝は、『自分の願いを叶える宝』と言われ、人が次々と入り込んでいた。
・・・・・・実は、ミツカはこの森で拾われたのある。
「んで? その森の攻略法がわかったのか」
「うん!」
ファニィは元気よく答えた。
「あの森は『決められた道』を通らなかったら思い出が消えると思うんだ!」
「・・・・・・へ?」
・・・・・・そんな単純なことがあるのかねぇ?
ミツカは、内心そう思っていた。
「んじゃ、早速・・・・・・」
「え? 今行くのかよ?」
ミツカは失笑してしまった・・・・・・。――
――数十分後、北の森に着いた。
「さて・・・・・・どう行くのかねぇ?」
「こっちこっち!」
ファニィはミツカの手を引いて、森の中へと行った・・・・・・。――
「――・・・・・・マジかよ」
「ふふん。 凄いでしょう?」
ミツカ達は、祠の前にいた。
「普通に行けるとは・・・・・・これまたありえねぇ・・・・・・」
「んじゃ、入ろう!」
ミツカ達が祠に入った、その後ろ。
何者かが、後をつけている事に気がつかなかった・・・・・・。――
「――・・・・・・」
あちらこちらに骨が散らばっている。
そんな廊下を、ミツカ達は歩いていた。
「ほら! こっちだよ!」
「・・・・・・?」
ファニィの行動に、ミツカはふと不審に思った。
・・・・・・ファニィって、こんな怖いものに強かったか?
実際、ファニィは鼠がそばを走っただけでも怯えるぐらい怖がりであった。
「・・・・・・」
ミツカが無言でファニィの後についていってた、途中。
「!」
いきなりファニィが、骨を投げたのだ。
それも・・・・・・ミツカの後方へと。
しかし、その攻撃は難なくと避けられてしまった。
「・・・・・・つかれていたらしいね」
「・・・・・・!?」
その時、ミツカは目を見開いた。
そこに居るのは・・・・・・ファニィ。
顔を青ざめた、ファニィである。
「え・・・・・・?」
ミツカは、隣にいたファニィのほうを向くと・・・・・・。
「『・・・・・・シネヨバーカ』」
「っ!?」
ファニィの右腕が、ミツカを殴り飛ばした。
足元に眼帯が落ち、ファニィは・・・・・・。――
――魔物(モンスター)は、その眼帯を踏みつけた。
『グルルルル・・・・・・ドコマデモマヌケダナ。 ショクヨウドモハヨォ』
「っ・・・・・・」
ファニィは『竜狼(ドラゴンウルフ)』を、怯えた目で見ていた。
『ヤスヤストダマサレル。 ジツニオロカシイ・・・・・・』
竜狼は、いつの間にかファニィの目の前に立っていた。
ガッ
「がぁ、ぐ」
『フハハハハ! ドウダ、クルシイダロウ?』
竜狼はファニィの首を掴み、ギリギリと絞めていると・・・・・・。
「・・・・・・愚かなのは、テメェだ」
『ッハッ?』
いきなり、ミツカが竜狼を蹴り飛ばした。
「・・・・・・大丈夫か? ファニィ」
「あ、ああ・・・・・・」
その時、ファニィはたしかに見た。
右目の・・・・・・眼帯の下に隠れていた・・・・・・。――
――魔竜の瞳を。
『グッ、バカナァッ!?』
「気づいてしまったか・・・・・・これは・・・・・・」
「・・・・・・この眼は、この浮遊大陸ロドラマギガを死の土地に変えた魔竜の瞳だっ!」
ミツカは、竜狼に怒鳴った。
『ヌ、ググ・・・・・・ガァッ!』
竜狼は、ミツカに向けて燃え盛る火炎を吐いたが・・・・・・。
「・・・・・・効かぬよ」
『ナニィッ!?』
ミツカは、普通に耐えていた。
「・・・・・・食らえ」
「『我天落とし』!」
ミツカは竜狼を打ち上げ、宙で頭を掴みつつ竜狼の背に膝を乗せた。
そのまま重力を利用し・・・・・・竜狼を地面に叩きつけた。
『グォッ、ガァッ!?』
ベキメキゴチュルッ
エグイ音を立てつつ、頭が。
胸が。
四肢が。
一気に破裂した・・・・・・。――
「――・・・・・・すまないなファニィ」
「・・・・・・」
ミツカは、ファニィに優しく言った。
「俺を・・・・・・殺してくれよ」
「・・・・・・」
「魔竜は・・・・・・絶滅しねぇと、またこの世が死の土地になるぞ」
「・・・・・・」
ファニィは、無言で楽器を手に取った。
「・・・・・・好きだったぜ、ファニィ」
「・・・・・・馬鹿」――
・・・・・・ミツカは、死んだ。
己の腕を、心臓部分に刺して・・・・・・――
魔術の力で浮かぶこの大陸は、昔は『魔竜』によって死の土地に変えられた。
作物は育たず、水は枯れ、病気が流行るのだった。
しかし、魔竜が討伐された後、ここまで豊かな土地になった。――
「・・・・・・」
右目に眼帯をした男が、川のほとりに立っていた。
名はミツカ。
拳術士(けんじゅつし)の者である。
拳術士は武器を持たず、己の拳と少量の魔力で戦う存在である。
「・・・・・・」
「ミツカ?」
ミツカのほうにポテポテと歩いてくる少女は、ファニィ。
幻湊士(げんそうし)の者である。
幻湊士は各々の楽器を手に、己の魔力だけでなく、自然の魔力を借りて戦う存在である。
ファニィの楽器はフルート。
綺麗な音がする楽器をチョイスしたものだ。
「・・・・・・ファニィか」
「ミツカ! ミツカ聞いて!」
「どうした?」
ファニィは、ミツカに話を聞かした・・・・・・。――
「――・・・・・・へ?」
ファニィの話は、『北の森の奥の宝』の話であった。
北の森は『思い出忘れの森』とも言われ、その森に入った者の思い出がいつの間にか消えているという不気味な森である。
その森の奥にある宝は、『自分の願いを叶える宝』と言われ、人が次々と入り込んでいた。
・・・・・・実は、ミツカはこの森で拾われたのある。
「んで? その森の攻略法がわかったのか」
「うん!」
ファニィは元気よく答えた。
「あの森は『決められた道』を通らなかったら思い出が消えると思うんだ!」
「・・・・・・へ?」
・・・・・・そんな単純なことがあるのかねぇ?
ミツカは、内心そう思っていた。
「んじゃ、早速・・・・・・」
「え? 今行くのかよ?」
ミツカは失笑してしまった・・・・・・。――
――数十分後、北の森に着いた。
「さて・・・・・・どう行くのかねぇ?」
「こっちこっち!」
ファニィはミツカの手を引いて、森の中へと行った・・・・・・。――
「――・・・・・・マジかよ」
「ふふん。 凄いでしょう?」
ミツカ達は、祠の前にいた。
「普通に行けるとは・・・・・・これまたありえねぇ・・・・・・」
「んじゃ、入ろう!」
ミツカ達が祠に入った、その後ろ。
何者かが、後をつけている事に気がつかなかった・・・・・・。――
「――・・・・・・」
あちらこちらに骨が散らばっている。
そんな廊下を、ミツカ達は歩いていた。
「ほら! こっちだよ!」
「・・・・・・?」
ファニィの行動に、ミツカはふと不審に思った。
・・・・・・ファニィって、こんな怖いものに強かったか?
実際、ファニィは鼠がそばを走っただけでも怯えるぐらい怖がりであった。
「・・・・・・」
ミツカが無言でファニィの後についていってた、途中。
「!」
いきなりファニィが、骨を投げたのだ。
それも・・・・・・ミツカの後方へと。
しかし、その攻撃は難なくと避けられてしまった。
「・・・・・・つかれていたらしいね」
「・・・・・・!?」
その時、ミツカは目を見開いた。
そこに居るのは・・・・・・ファニィ。
顔を青ざめた、ファニィである。
「え・・・・・・?」
ミツカは、隣にいたファニィのほうを向くと・・・・・・。
「『・・・・・・シネヨバーカ』」
「っ!?」
ファニィの右腕が、ミツカを殴り飛ばした。
足元に眼帯が落ち、ファニィは・・・・・・。――
――魔物(モンスター)は、その眼帯を踏みつけた。
『グルルルル・・・・・・ドコマデモマヌケダナ。 ショクヨウドモハヨォ』
「っ・・・・・・」
ファニィは『竜狼(ドラゴンウルフ)』を、怯えた目で見ていた。
『ヤスヤストダマサレル。 ジツニオロカシイ・・・・・・』
竜狼は、いつの間にかファニィの目の前に立っていた。
ガッ
「がぁ、ぐ」
『フハハハハ! ドウダ、クルシイダロウ?』
竜狼はファニィの首を掴み、ギリギリと絞めていると・・・・・・。
「・・・・・・愚かなのは、テメェだ」
『ッハッ?』
いきなり、ミツカが竜狼を蹴り飛ばした。
「・・・・・・大丈夫か? ファニィ」
「あ、ああ・・・・・・」
その時、ファニィはたしかに見た。
右目の・・・・・・眼帯の下に隠れていた・・・・・・。――
――魔竜の瞳を。
『グッ、バカナァッ!?』
「気づいてしまったか・・・・・・これは・・・・・・」
「・・・・・・この眼は、この浮遊大陸ロドラマギガを死の土地に変えた魔竜の瞳だっ!」
ミツカは、竜狼に怒鳴った。
『ヌ、ググ・・・・・・ガァッ!』
竜狼は、ミツカに向けて燃え盛る火炎を吐いたが・・・・・・。
「・・・・・・効かぬよ」
『ナニィッ!?』
ミツカは、普通に耐えていた。
「・・・・・・食らえ」
「『我天落とし』!」
ミツカは竜狼を打ち上げ、宙で頭を掴みつつ竜狼の背に膝を乗せた。
そのまま重力を利用し・・・・・・竜狼を地面に叩きつけた。
『グォッ、ガァッ!?』
ベキメキゴチュルッ
エグイ音を立てつつ、頭が。
胸が。
四肢が。
一気に破裂した・・・・・・。――
「――・・・・・・すまないなファニィ」
「・・・・・・」
ミツカは、ファニィに優しく言った。
「俺を・・・・・・殺してくれよ」
「・・・・・・」
「魔竜は・・・・・・絶滅しねぇと、またこの世が死の土地になるぞ」
「・・・・・・」
ファニィは、無言で楽器を手に取った。
「・・・・・・好きだったぜ、ファニィ」
「・・・・・・馬鹿」――
・・・・・・ミツカは、死んだ。
己の腕を、心臓部分に刺して・・・・・・――
後書き
未設定
|
読了ボタン
button design:白銀さん Thanks!読了:小説を読み終えた場合クリックしてください。
読中:小説を読んでいる途中の状態です。小説を開いた場合自動で設定されるため、誤って「読了」「読止」押してしまい、戻したい場合クリックしてください。
読止:小説を最後まで読むのを諦めた場合クリックしてください。
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
自己評価
感想&批評
作品ID:339投稿室MENU | 小説一覧 |
住民票一覧 |
ログイン | 住民登録 |