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作品ID:348
こちらの作品は、「批評希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約1557文字 読了時間約1分 原稿用紙約2枚
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こちらの作品には、暴力的・グロテスクな表現・内容が含まれています。15歳以下の方、また苦手な方はお戻り下さい。
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 批評希望 / 初級者 / R-15 /
命を貰う仕事
作品紹介
たまにはシリアスを書きたいと思ったんでちょいと短編なんぞを。ギャグはまったく入れていないつもりっす。楽しんでもらったなら、良かったす。
「…俺、この仕事やめるわ」
俺はそういった。もう、我慢の限界であった。いい加減、硝煙と血生臭いのは冗談じゃない。所詮、俺は生きるために人を殺してきたんだ。まだ、殺せって言うんなら、そいつを殺して俺は帰るんだ、世俗に。
「ふぅん、逃げるんだ?」
俺の目の前でデスクにどっかり座る偉そうな女が俺に告げた。タバコを吹かし、白衣と眼鏡と科学者のような見た目に反して、こいつも同僚だ。
「お前さ、何人殺した?」
「125名。それ以上かもしれねえけど、正直殺しすぎて分からない」
50畳ほどの馬鹿広い部屋の中、デスクと熱帯魚の水槽だけしかない殺風景過ぎる部屋。
「そんだけ殺して、今更逃げる? 馬鹿言ってんじゃないよ。あんたの手はもう返り血で真っ赤に染まってんのさ。自覚あるだろ?」
「ああ、返り血で真っ赤さ。だからどうした? 俺は俺の意思でやめるって言ってんだ。仮に邪魔するってんならかかって来いよ。1秒後にはてめえは物言わぬ単なる残骸だぜ」
俺は腰に挿しているホルスターから銃を引き抜く。DesertEAGLE。通称DE。俺の長年の相棒にして、大量の人間の返り血を浴びて、黒い銃身が錆色に変色している拳銃。口径50を誇る最強の拳銃。
「はっ。亡骸になるんはあんただよ『砂鷹』」
「てめえ!」
瞬間的に頭に血が上る。『砂鷹』は俺の二つ名。そして禁句だ。問答無用に銃を頭に向かってぶっ放す。それだけだ。同僚は死んだ。銃弾に頭をぶち抜かれ、脳漿を汚物のように撒き散らせながら。頭が爆ぜて死んだ。
「…ちっ」
至近距離でぶっ放したせいか、返り血が俺の顔にこびり付いた。血生臭い
。何でこんな血生臭いもん最後に人にこびりつかせるかな。ほんと、最低な野郎だ。俺も、殺されたあいつも。
銃声で気付いたのか、他の連中が集まってきた。そして、返り血を浴びた俺、頭の爆ぜたあいつの死体を見て一同凍りつく。我に帰った一部が一斉に俺に銃口を向ける。
「な、何をしているのですか『砂鷹』!」
「死ね」
俺をそう呼んだ奴の頭に向かってぶっ放す。直撃。爆ぜて死んだ。
他の連中が、恐怖で竦んでいるのが分かった。俺はそんなに怖いか? 怖いだろうな。自由を手に入れるためなら、何でも、殺す。何でも壊す。そう決めたんだよ!
「死にたい奴は前に出な。俺はもう反逆者だ。俺を殺せば出世は夢じゃないぜ? 何たって俺は最強最低の殺人鬼なんだからな!」
高笑いしながら適当に目に入る奴を射殺していく。悪いな相棒、最後にこんな汚い仕事させちまって。とこいつに謝罪しながら、撃ち続ける。弾切れを起こす前に、死体から銃を奪い、その銃で次々と。壊れたように馬鹿笑いをしながら死体の山を築いて行く。
あれだけ硝煙と血の匂いがいやだったのに。何でだろうな、今の俺は最高に楽しい。悲鳴を上げて死んでいく嘗ての仲間達、俺に銃口を向けることを躊躇う嘗ての相棒たち。俺は分け隔てなく片っ端から殺していく。だって楽しいんだ。裏切ったのが。反逆したのが。元々命を貰う仕事とは言え、ここまで狂った奴はいない。………ああ、いたな。今の俺だ。
「あっはっはははははははははははは!!!!!!!!!! 俺が可笑しいんだよな! 狂ったのは俺だ! さあ殺せよ! 殺し尽くせよ俺! 根絶やしにしちまえ! こんな最低な奴等、皆殺しだぁぁぁっはっはっはっはっは!!!!」
後に歴史にはこう語れる。一人の男が、大量殺人で指名手配され、その男はその国を、たった一つの拳銃で滅ぼした、と。男の名は、『砂鷹』と呼ばれていた。
後書き
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