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作品ID:38
こちらの作品は、「批評希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約1269文字 読了時間約1分 原稿用紙約2枚
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小説の属性:一般小説 / 未選択 / 批評希望 / 初級者 / 年齢制限なし /
いつかの未来
作品紹介
こんな未来が訪れることを信じて……。
ブログにも掲載してありますがこちらのは推敲してます。なので、ブログのものとは一部違います。
ブログにも掲載してありますがこちらのは推敲してます。なので、ブログのものとは一部違います。
「よう、久しぶりだな」
仕事帰り。帰宅する途中で出会ったのは、学生時代の友人だった。学生時代に一緒に馬鹿やってた仲間の一人だ。親しい友人ではあったがお互いに連絡先を分からなくなっていたため、会うのは学生時代以来だった。
今の仕事のこと、昔の仲間たちのこと。学生時代の思い出。話しているとお互いに懐かしくなり、飲みに行くことになった。
ただ、俺は酒に強くない。むしろ弱い。すぐに酔いが回ってしまう。
焼き鳥をつまみにしてチビチビとビールを飲む。
「親父ー。ビールもう一杯ー」
そんな俺のことを見向きもしないでハイペースで飲み続ける友人。良い飲みっぷりだ。到底真似出来ない。
「悪くないだろ?」
確かに悪くない。焼き鳥は美味いし、ビールも中々だ。昔からアルコールの類はあまり好みではないのだが、今日のビールは中々に美味い。
気心の知れた仲間と飲んでるからだろうか。
ぼんやりとそんなことを考えながら、学生時代の話に花を咲かせる。
思い返してみると、試験前に仲間で集まって必死に勉強したことでさえ良い思い出だ。何もかもが懐かしい。
「今度はみんなで飲みに来ようぜ」
へらへら笑いながら友人は言った。
そうだな。俺も笑いながら同意する。みんなで飲めばきっと楽しいだろう。ビールももっと美味いはずだ。
二人でへらへらしながら飲み続ける。
……いかん。懐かしい話ばかりでつい飲み過ぎた。
「おいおい。大丈夫かよ。便所行って鏡見てこいよ」
友人は心配そうに言った。こいつはいつもそうだ。いつもはふざけて笑っているが、こういうときは気を使ってくれる。昔から変わらない。
便所で小用を済ませてから鏡を見る。唖然とした。
文字通り、ゆでだこのように真っ赤だった。……やっぱり飲み過ぎた。
まあ、たまにはこういうのも良いさ。どうせ明日は休みだ。ゆっくりと二日酔いを楽しむとでもしよう。この吐き気も、明日訪れるであろう二日酔いも、いずれ良い思い出になるだろう。
「親父、お勘定ー」
便所から出ると丁度友人が会計をしているところだった。
さすがに奢られるわけにはいかない。懐から財布を出す。
「あー、良いって良いって。その代わり、次はお前の奢りな」
やっぱり友人は笑っていた。俺も払おうとしたが、結局押し切られてしまった。
次は奢りだな。
「じゃあ、またなー」
店を出ると友人は薄暗い街の雑踏へと消えていった。
俺も帰るとしよう。
ふらふらした足取りで家に戻った。おぼつかない足取りだったが、何とか帰れて良かった。
シャワーも浴びたかったが、それよりも眠い。シャワーは明日にしよう。
ベッドに倒れこみ、枕に顔を埋める。そこで大事なことを思い出した。
あいつの携帯の番号訊いてねえや。訊いておけば良かったな。失敗したな。
まあ、良いか。
またどこかで、必ず会えるさ。
仕事帰り。帰宅する途中で出会ったのは、学生時代の友人だった。学生時代に一緒に馬鹿やってた仲間の一人だ。親しい友人ではあったがお互いに連絡先を分からなくなっていたため、会うのは学生時代以来だった。
今の仕事のこと、昔の仲間たちのこと。学生時代の思い出。話しているとお互いに懐かしくなり、飲みに行くことになった。
ただ、俺は酒に強くない。むしろ弱い。すぐに酔いが回ってしまう。
焼き鳥をつまみにしてチビチビとビールを飲む。
「親父ー。ビールもう一杯ー」
そんな俺のことを見向きもしないでハイペースで飲み続ける友人。良い飲みっぷりだ。到底真似出来ない。
「悪くないだろ?」
確かに悪くない。焼き鳥は美味いし、ビールも中々だ。昔からアルコールの類はあまり好みではないのだが、今日のビールは中々に美味い。
気心の知れた仲間と飲んでるからだろうか。
ぼんやりとそんなことを考えながら、学生時代の話に花を咲かせる。
思い返してみると、試験前に仲間で集まって必死に勉強したことでさえ良い思い出だ。何もかもが懐かしい。
「今度はみんなで飲みに来ようぜ」
へらへら笑いながら友人は言った。
そうだな。俺も笑いながら同意する。みんなで飲めばきっと楽しいだろう。ビールももっと美味いはずだ。
二人でへらへらしながら飲み続ける。
……いかん。懐かしい話ばかりでつい飲み過ぎた。
「おいおい。大丈夫かよ。便所行って鏡見てこいよ」
友人は心配そうに言った。こいつはいつもそうだ。いつもはふざけて笑っているが、こういうときは気を使ってくれる。昔から変わらない。
便所で小用を済ませてから鏡を見る。唖然とした。
文字通り、ゆでだこのように真っ赤だった。……やっぱり飲み過ぎた。
まあ、たまにはこういうのも良いさ。どうせ明日は休みだ。ゆっくりと二日酔いを楽しむとでもしよう。この吐き気も、明日訪れるであろう二日酔いも、いずれ良い思い出になるだろう。
「親父、お勘定ー」
便所から出ると丁度友人が会計をしているところだった。
さすがに奢られるわけにはいかない。懐から財布を出す。
「あー、良いって良いって。その代わり、次はお前の奢りな」
やっぱり友人は笑っていた。俺も払おうとしたが、結局押し切られてしまった。
次は奢りだな。
「じゃあ、またなー」
店を出ると友人は薄暗い街の雑踏へと消えていった。
俺も帰るとしよう。
ふらふらした足取りで家に戻った。おぼつかない足取りだったが、何とか帰れて良かった。
シャワーも浴びたかったが、それよりも眠い。シャワーは明日にしよう。
ベッドに倒れこみ、枕に顔を埋める。そこで大事なことを思い出した。
あいつの携帯の番号訊いてねえや。訊いておけば良かったな。失敗したな。
まあ、良いか。
またどこかで、必ず会えるさ。
後書き
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