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作品ID:593

こちらの作品は、「激辛批評希望」で、ジャンルは「一般小説」です。

文字数約807文字 読了時間約1分 原稿用紙約2枚


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遠藤 敬之 ■a10 ワーディルト 


小説の属性:一般小説 / 未選択 / 激辛批評希望 / 初級者 / 年齢制限なし /

鍛冶職人とその弟子

作品紹介

鍛冶職人とその弟子の関係を書いた作品です。
二人の仲はそうよくはなく、最後には……。

激しい眠気のなか書いたので、雑に書いてしまっているかもしれません。初投稿なので、短めにしてあります。
感想書きにくいと思いますがよろしくお願いします。


 風が吹いてきた。
 馬に跨って、湖のまわりを意味もなく回っていると、ラルの背をなにかに押されるように感じた。草はざわめき、白い綿毛が舞い上がった。
 宙に迷っているその小さな種の先に、人影がちらっと見えた。風に逆らって、その人物が、微かになにかを言っている。――ラーザの怒声だ。

「ラル、一体どこを放浪してたんだ!」

 ラーザが、こんなにも早く帰ってくるとは、思ってもいなかった。家には鍵をかけており、待ちくたびれたラーザは、眉を寄せて庭におかれた椅子に座っている。
 こんなこともあるかもしれないから、合い鍵を作っておいたはずだが、きっと彼は忘れているのだろう。

 一昨日のことだ。
 ラーザは王国に呼びだされ、山奥に建てられた家から、一里離れた王国へむかったのだ。早くても一週間はかかると言われていたから、仕事を終えてからの散歩を長くしていたのに……。ラルは、ラーザにそれを言いたかった。

「ごめんなさい、ちょっと暇つぶしに……」

 だが、そんなことを言えるはずもなかった。ラルは、外の景色を眺めるのが好きで、ラーザがいない時にはよく家をこっそり抜けだす。
 ラーザは、「そんなことをする暇があったら働け」と、ラルに鍛冶をするよう催促するのだ。

 ラルは、鍵を開けようとすると、ラーザに鍵を奪われる。触れた手が凍るように冷たく、本当に待たせてしまっていたのだ、と申し訳なく思った。
 ラーザはドアの鍵を開けると、乱暴にドアを開けて、自分だけ家に入って鍵を閉めた。

「えっ? ちょ、ちょっとラーザ!」

 ラルは、焦ってドアをドンドンと叩いた。しかし、中から返事がかえってくることはなかった。ラーザは、一度家に入ると、中々外に出ようとしない。
 王国に呼ばれたのも、仕事をしていないからだろう。
 なんにせよ、これからラルはどうなるのだろうか?

後書き

未設定


作者 相楽朋也
投稿日:2016/11/23 22:52:54
更新日:2016/11/23 22:52:54
『鍛冶職人とその弟子』の著作権は、すべて作者 未設定様に属します。
HP『未設定

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