小説を「読む」「書く」「学ぶ」なら

創作は力なり(ロンバルディア大公国)


小説鍛錬室

   小説投稿室へ
運営方針(感想&評価について)

読了ボタンへ
作品紹介へ
感想&批評へ
作者の住民票へ

作品ID:635

こちらの作品は、「お気軽感想希望」で、ジャンルは「一般小説」です。

文字数約1734文字 読了時間約1分 原稿用紙約3枚


読了ボタン

button design:白銀さん Thanks!
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。

あなたの読了ステータス

(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「3体の神々」を読み始めました。

読了ステータス(人数)

読了(272)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(801)

読了した住民(一般ユーザは含まれません)

灰縞 凪 ■遠藤 敬之 


小説の属性:一般小説 / 未選択 / お気軽感想希望 / 初投稿・初心者 / 年齢制限なし /

3体の神々

作品紹介

私たち神様にも、出来ないことはあるんだよ。


 昔々、あるところに3体の神がいました。名前はそれぞれ、デウス、エクス、マキナといいました。3体はいつも一緒にいて、天界で他の神に些細なイタズラをしかけては叱られる、そんな日々を送っていました。
 ある日、3体は、主神であるゼウスにちょっかいをしかけることにしました。他の神々からその恐ろしさを聞いていたマキナは躊躇いましたが、二体との仲を優先し決行することにしました。
 3体は、ゼウスが大事にしているプリンをこっそり食べました。このプリンは天界一美味しいプリンで、ゼウスの大好物でした。そして、『ご馳走さまでした』と書いた手紙と共に、空になった容器を置いておきました。
 翌日、ゼウスは、空になったプリンの容器に気がつきました。そして、置いてあった手紙を読みました。ゼウスは、顔を真っ赤にして怒り、他の神々に訊いてまわりました。その様子を見て、3体はくすくす笑っていました。
 しかし、3体の表情はすぐに真顔になりました。ゼウスの怒りを恐れたある神が、3体の名前を口にしたのです。
 さあ大変です。3体はゼウスの雷を恐れ、急いで各々の自分の家に帰りました。


 ゼウスが、横並びになっている3体の家の前にやって来ました。3体は神様にお祈りしますが、彼らの願いはゼウスの耳に届くばかりで、叶えられそうにありません。
 ゼウスはまず、デウスの家の前に立ちました。そして、右手に持った杖で雷を呼び出しました。
 ズガガーン! ゼウスの雷は、まっすぐデウスの家に落ちました。
 しかし、デウスの家には避雷針が『たまたま』取り付けてあり、ゼウスの雷を地面へ受け流しました。
 ゼウスは、デウスの家を後回しにして、隣接しているエクスの家をターゲットにしました。エクスの家に避雷針がないことを確認すると、杖で雷を呼び寄せ、エクスの家に落としました。
 ズガガーン! ゼウスの雷はエクスの家に直撃しましたが、焦げている様子ではありません。なんと、エクスの家は『偶然にも』絶縁体で作られた家だったのです!
 全知であるゼウスは、家の壁を触ってそれを感じとりました。そして、エクスの家も後回しにすることにしました。
 ゼウスは、隣のマキナの家の方を向きました。マキナの家には避雷針はなく、材質も絶縁体ではありません。今度こそ、天罰が下ってしまいます。
 ゼウスは今までの数倍の電力を呼び寄せました。そして、マキナの家に叩きつけるように落としました。
 しかし、マキナの家は焦げませんでした。むしろ、雷を浴びたあとのほうが、室内から漏れる明かりが強くなっています。
 ゼウスは、マキナの家が自分の雷を、『奇跡のように』電力に変えてしまったのだと悟りました。これでは、マキナに罰を与えることができません。
 ゼウスは、3体の『運』が自分の力を上回っていることを知り、3体に天罰を下すのを諦めました。ゼウスは、背中に哀愁を漂わせながら、自分の家へと帰っていきました。
 その様子を見た3体は深く反省し、心を入れ替えてイタズラから足を洗いました。3体は、今までいたずらをおこなった全ての神々に誠心誠意謝罪をして、自分たちの行いを正しました。めでたしめでたし……







――なんてことはありませんでした。3体は、表向きは反省していましたが、実はいたずらを実行するチャンスを伺っていたのです。マキナも、ゼウスへのいたずらで吹っ切れてしまったらしく、躊躇することはなくなっていました。
 3体は、ある日を境に、またいたずらをするようになりました。しかし、『運』を味方に付けている3体に、周りは手の施しようがありません。呆れつつも、黙認をするようになりました。
 やがて、3体は人間が住む下界にも、ちょっかいを出すようになりました。人知を超えるようないたずらをしては、人間の取り乱すさまを見て笑っていました。
 当初、人間は3体が起こした『奇跡』を恐れていましたが、いつしか3体の存在に気づき、『機械仕掛けの神』と呼び、崇めるようになりました。そうして、いつまでも畏怖畏敬の念を持って言い伝えられました。めでたしめでたし……

後書き

未設定


作者 惨文文士
投稿日:2018/04/08 01:14:01
更新日:2018/04/08 01:14:01
『3体の神々』の著作権は、すべて作者 惨文文士様に属します。
HP『惨文文士 twitter

読了ボタン

button design:白銀さん Thanks!

読了:小説を読み終えた場合クリックしてください。
読中:小説を読んでいる途中の状態です。小説を開いた場合自動で設定されるため、誤って「読了」「読止」押してしまい、戻したい場合クリックしてください。
読止:小説を最後まで読むのを諦めた場合クリックしてください。
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。

自己評価


感想&批評

作品ID:635
「3体の神々」へ

小説の冒頭へ
作品紹介へ
感想&批評へ
作者の住民票へ

ADMIN
MENU
ホームへ
公国案内
掲示板へ
リンクへ

【小説関連メニュー】
小説講座
小説コラム
小説鍛錬室
小説投稿室
(連載可)
住民票一覧

【その他メニュー】
運営方針・規約等
旅立ちの間
お問い合わせ
(※上の掲示板にてご連絡願います。)


リンク共有お願いします!

かんたん相互リンク
ID
PASS
入力情報保存

新規登録


IE7.0 firefox3.5 safari4.0 google chorme3.0 上記ブラウザで動作確認済み 無料レンタル掲示板ブログ無料作成携帯アクセス解析無料CMS