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作品ID:641

こちらの作品は、「お気軽感想希望」で、ジャンルは「一般小説」です。

文字数約1739文字 読了時間約1分 原稿用紙約3枚


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遠藤 敬之 


小説の属性:一般小説 / 未選択 / お気軽感想希望 / 初投稿・初心者 / 年齢制限なし /

雨夜鳥

作品紹介

居酒屋にて晴れを待つ、正反対の2人の会話録。

※注意
・全文会話です。
・特定の事物、人物、ジャンルをけなす意図はありません。
・言葉遊び風のサムイ掛け合いがあります。


A「ひどい雨だ。良かった、近くに避難できそうな居酒屋があって」
B「しかし、さっきまで晴れてたのにこの変わり様……女心と秋の空、いや、男2人だから、男心と秋の空か。どちらにしても、嫌な季節だ」
A「言えてるな。とりあえず、中入ろうぜ」
C「いらっしゃい」
A「親父さん。悪いんだけど、上着2人分どっかにかけておいてもらっていいかな?」
C「仕方ないな。ほら、上着預かるから席着きな。注文は?」
A「うーん……じゃあ、焼き鳥の盛り合わせ2つ」
B「後、生のジョッキ2つお願いします」
C「あいよ」
A「いやあ、それにしても雨なん――うわっ! びっくりした!」
B「雷も落ちてきたな。お天道様もお怒りみたいだ」
A「ああ、そうだな。へそ取られないように隠しとこっと。お前もしっかり隠しとかないと、へそ取られるぞ?」
B「お前、まだそんな迷信信じてんのかよ。俺の場合、取られるへそはないがな」
A「相変わらず、へそ曲がってんなあ」
C「へいお待ち。焼き鳥の盛り合わせと、生のジョッキ2つ」
A「親父さん、ありがとう。よし、とりあえず乾杯するか」
B「そうだな」
A「乾杯!」
B「乾杯!」
A「……プハッ。うめー! それで、さっきの話の続きだけど、お前王道のバトル漫画とか嫌いだよな」
B「ああ。いかにもなバトル漫画は、正直虫唾が走る。邪道の極みみたいなキャラクターとか、クソ野郎共の漫画はすきだがな」
A「訳分かんない感性してるな」
B「蛇の道は蛇だ。邪道の事は邪道にしか分からんさ。俺たち邪道は、影の存在として、地べた這いずり回ってるよ」
A「そんなもんかね? 俺には理解できないな。分かり合うことはできないのか?」
B「こっちの気持ちを理解する意志のない人間を理解するつもりはない。大体王道ってなんだよ? 型にばっかりはまりやがって」
A「んな、いいだろ? 型にはまったって。何がそんなに気に食わないんだ?」
B「全部だ。今例を挙げるとすれば、お前が着ているボーダーシャツ。周りの人間と同じ柄で気持ち悪い」
A「何だよ、これはファッションの『王道』だろ?」
B「何が王道だ。王道なのに横縞じゃねえか。笑わせるな、へそで茶が沸くぜ。まあ、沸かすへそなんてないけどな」
A「そんなの関係ないだろ。この際、王道側から言わせてもらうけどな、邪道側の何でもありは卑怯なんだよ。そんなの形無しじゃないか」
B「何言ってんだ。真実は1つでも、正解は1つじゃねえんだよ。どの道通ってもローマに着けば大団円、違うか?」
A「いや、まあ一理あるけど。過程も大事だぜ? 正々堂々やらなきゃ、最後に胸張って笑えないだろ?」
B「いや、大いに笑えるね。王道の型にはまりすぎて、道『草』も食えないんじゃ、人生に楽しみなんてありゃしねえ」
A「お前はな――」
B「もう1つ言わせてもらうと、ことファッションに関しては、王道も安牌扱いになるじゃねえか」
A「べ、別にいいだろ。そのおかげで、服選びに時間取られずに済むし」
B「皆が安牌ばっかだったら、そのまま相手に流されるのがオチだ」
A「いや、もしかしたらワンチャンスあるかもしれないぞ?」
B「いや、ないね。ノーチャンスだ。筋読まれて、金振り込んで和了(ほーら)見たことか、ってなるのが目に見えてる。下手すりゃ負のスパイラルにはまって、どことは言わないがとぶかもな」
A「う……で、でも、奇を衒ったって変わらないだろう?」
B「ああ、確かにそうだな。まあこっちは、鳴かず飛ばずの焼き鳥が関の山だ。誰かに振り込まないように、精々気をつけるよ」
A「相変わらず、ひねくれてるなあ……お、晴れてきた」
B「ああ、本当だ。焼き鳥も食ったし、そろそろ行くか」
A「ああ、そうだな。親父さん、お会計」
C「あいよ。これが伝票な」
B「これ半分。あとの半分は出してもらってもいいか?」
A「オッケー。親父さん、これで頼む。うわ、上着の下びしょびしょだ。親父さん、雑巾お願い!」
B「拭いてくか。立つ鳥跡を濁さずってな」
A「ほら、くだらないこと言ってないで、手を動かせ」

後書き

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作者 惨文文士
投稿日:2018/07/04 17:35:15
更新日:2018/07/04 17:35:15
『雨夜鳥』の著作権は、すべて作者 惨文文士様に属します。
HP『惨文文士 twitter

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