作品ID:101
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「炎に従う〈はずの〉召喚獣」を読み始めました。
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炎に従う〈はずの〉召喚獣
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
ひと時の休息。
前の話 | 目次 | 次の話 |
スカラはフェクトの異常な力を察知し始め、それがフェクトの本当の姿なのだと認識して五時間半。
スカラが訪れたのは一軒の家だった。
隣にはちゃんとあの子まで連れてきている。
桐生ネオ。フェクトが擬人化という姿で子守りをしている少女。
そのネオが家の湖で水遊びをしていた。
していたら、湖に雷が落ちた。
「う……!」
「あ。御免ネオ」
スカラが湖に雷を落とした。ネオの手に痺れが走る。
「大丈夫?」
先ほどの雷に驚いたのか湖に波紋とは違う波が生まれた。
キュリスタクティス。水を媒体とした召喚獣である。
「う? おねえちゃん、だれ?」
ネオがキュリスを見る。その表情は好奇心に満ちている。
ネオはキュリスと会うのは初。そしてキュリスは桐生ネオという人物がフェクトの傍に居る事は知っていたが、実際に会うのはこれが初めて。
「ネオ、ちゃん?」
「うん!」
「私、キュリスタクティス。キュリスっていう人、フェクトから聞いたことないかなぁ?」
ネオの目線にあわせるキュリス。傍で見ればまるで姉妹。同時にスカラはわざわざキュリスが「フェクトから」と付け加えたことを聞き逃さなかった。
この場合、キュリスがいう言葉は正しくはこう。
「私、キュリスタクティス。キュリスっていう人、お父さんから聞いたことないかなぁ?」
である。
わざわざ「お父さん」のところを「フェクト」と言い換えたのは、キュリスのフェクトに対する恋心が混じったこともあるのだろう。
「おとうさん? うん。いろんな『しょうかんじゅう』がいるっていってたもん!」
「そう? 私はね。その召喚獣の中の一人なの。このスカラっていう人もね」
「スカラねえちゃんも!? わぁ?わたし『しょうかんじゅう』とおはなしできたぁ!」
ネオははしゃぐ。ネオみたいな5歳ぐらいの子には召喚獣とお話ができた、という事実だけでも嬉しくなるものだ。
「じゃあキュリス。話すけど、フェクトが本来の姿に戻りつつある」
「……フェクトの本来の姿? それって」
「うん。あの」
「まさか! でもあのフェクトに限ってそんなことは、でもフェクトも一応男性だし……」
「きゅ、キュリス?」
「やっぱりフェクトはフォレク君みたいな人がいいのかなぁ? でもでもフォレク君も男性……ふぇ、フェクトってもしかしてそっち!?」
「はいはい。キュリス。そこまで。それ以上言ったらこのサイトの規律に違反しちゃうからね。はい。おしまい。んで、そんなことじゃないの。フェクト本来の姿は」
「なぁんだ。良かった」
「まぁいいや。キュリス。フェクトがね。力、抑えきれずにいる。だからキュリスの力がいる」
「フェクト、とうとうタクティスに見合うだけの力手に入れちゃったってこと!?」
「そういうこと。やっと話が進んできたね」
「それってよくないじゃん!? 御免ね。ネオちゃん。私、用事ができちゃった」
「うえ……キュリスねえちゃん、いっちゃうの?」
「うん。だけど戻ってくるからね。戻ってきたらフェクトとスカラと私で遊ぼう」
「やくそくねー!」
「あはは。約束かー。久々。よし、じゃ約束ね」
「フェクト。お願い。キュリス、よし行くよ」
「あ。スカラ。うん!」
「いってらっしゃい」
ネオの見送りと共にフェクトの元へと走り出す召喚獣二匹。
「フェクトも雨には耐えられないよね?」
「多分」
「なら、楽勝だね」
「うん」
召喚獣でも苦手とするタイプはあるもので。
スカラが訪れたのは一軒の家だった。
隣にはちゃんとあの子まで連れてきている。
桐生ネオ。フェクトが擬人化という姿で子守りをしている少女。
そのネオが家の湖で水遊びをしていた。
していたら、湖に雷が落ちた。
「う……!」
「あ。御免ネオ」
スカラが湖に雷を落とした。ネオの手に痺れが走る。
「大丈夫?」
先ほどの雷に驚いたのか湖に波紋とは違う波が生まれた。
キュリスタクティス。水を媒体とした召喚獣である。
「う? おねえちゃん、だれ?」
ネオがキュリスを見る。その表情は好奇心に満ちている。
ネオはキュリスと会うのは初。そしてキュリスは桐生ネオという人物がフェクトの傍に居る事は知っていたが、実際に会うのはこれが初めて。
「ネオ、ちゃん?」
「うん!」
「私、キュリスタクティス。キュリスっていう人、フェクトから聞いたことないかなぁ?」
ネオの目線にあわせるキュリス。傍で見ればまるで姉妹。同時にスカラはわざわざキュリスが「フェクトから」と付け加えたことを聞き逃さなかった。
この場合、キュリスがいう言葉は正しくはこう。
「私、キュリスタクティス。キュリスっていう人、お父さんから聞いたことないかなぁ?」
である。
わざわざ「お父さん」のところを「フェクト」と言い換えたのは、キュリスのフェクトに対する恋心が混じったこともあるのだろう。
「おとうさん? うん。いろんな『しょうかんじゅう』がいるっていってたもん!」
「そう? 私はね。その召喚獣の中の一人なの。このスカラっていう人もね」
「スカラねえちゃんも!? わぁ?わたし『しょうかんじゅう』とおはなしできたぁ!」
ネオははしゃぐ。ネオみたいな5歳ぐらいの子には召喚獣とお話ができた、という事実だけでも嬉しくなるものだ。
「じゃあキュリス。話すけど、フェクトが本来の姿に戻りつつある」
「……フェクトの本来の姿? それって」
「うん。あの」
「まさか! でもあのフェクトに限ってそんなことは、でもフェクトも一応男性だし……」
「きゅ、キュリス?」
「やっぱりフェクトはフォレク君みたいな人がいいのかなぁ? でもでもフォレク君も男性……ふぇ、フェクトってもしかしてそっち!?」
「はいはい。キュリス。そこまで。それ以上言ったらこのサイトの規律に違反しちゃうからね。はい。おしまい。んで、そんなことじゃないの。フェクト本来の姿は」
「なぁんだ。良かった」
「まぁいいや。キュリス。フェクトがね。力、抑えきれずにいる。だからキュリスの力がいる」
「フェクト、とうとうタクティスに見合うだけの力手に入れちゃったってこと!?」
「そういうこと。やっと話が進んできたね」
「それってよくないじゃん!? 御免ね。ネオちゃん。私、用事ができちゃった」
「うえ……キュリスねえちゃん、いっちゃうの?」
「うん。だけど戻ってくるからね。戻ってきたらフェクトとスカラと私で遊ぼう」
「やくそくねー!」
「あはは。約束かー。久々。よし、じゃ約束ね」
「フェクト。お願い。キュリス、よし行くよ」
「あ。スカラ。うん!」
「いってらっしゃい」
ネオの見送りと共にフェクトの元へと走り出す召喚獣二匹。
「フェクトも雨には耐えられないよね?」
「多分」
「なら、楽勝だね」
「うん」
召喚獣でも苦手とするタイプはあるもので。
後書き
作者:フェクト |
投稿日:2009/12/27 09:29 更新日:2009/12/27 09:29 『炎に従う〈はずの〉召喚獣』の著作権は、すべて作者 フェクト様に属します。 |
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