作品ID:1029
あなたの読了ステータス
(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「俺と彼女のアルペジオ」を読み始めました。
読了ステータス(人数)
読了(71)・読中(1)・読止(0)・一般PV数(217)
読了した住民(一般ユーザは含まれません)
俺と彼女のアルペジオ
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
今に至るまで 1
前の話 | 目次 | 次の話 |
夢を見た。
ものすごく、暗い、果てしなく、漆黒、
なにもない空間、なにもない宇宙、に自分だけ立っている。
いや、もう立っているのか座っているのかも、そこにあるのが『自分』
という物体なのかも認識できない。
―――――くらいくらいくらいくらいくらいくらいくらいくらい――――――――
もう、身体に満たされる感情は一つしかない。
漂う、ただただ漂っていく。流れに身を任せて、見えない大きな流れに流されて。
ここには、なにもない。自分の証明材料も。
感覚がない、暑さがない、寒さがない、痛さがない、甘さがない、苦さがない、
人がいない、自分を呼ぶ声がない・・・・・・
・・・つらい。
なにもないことはつらい、つらいんだ。
でも、今となってはつらいことで自分を証明している。
はは、皮肉だな。つらいからなにも存在しないところにいるのに
つらいことで自分を証明するんだなんて。
―――――・・・ちゃ・・・。りょ・・・ちゃ・・・。りょうちゃん――――――
おっと、誰か来たようだ。ダメだよ、ここは自分だけの宇宙なんだから。
そんな事を思いながら、体は意思に反して
自分から音のするほうへ近づいていく。
ものすごく、暗い、果てしなく、漆黒、
なにもない空間、なにもない宇宙、に自分だけ立っている。
いや、もう立っているのか座っているのかも、そこにあるのが『自分』
という物体なのかも認識できない。
―――――くらいくらいくらいくらいくらいくらいくらいくらい――――――――
もう、身体に満たされる感情は一つしかない。
漂う、ただただ漂っていく。流れに身を任せて、見えない大きな流れに流されて。
ここには、なにもない。自分の証明材料も。
感覚がない、暑さがない、寒さがない、痛さがない、甘さがない、苦さがない、
人がいない、自分を呼ぶ声がない・・・・・・
・・・つらい。
なにもないことはつらい、つらいんだ。
でも、今となってはつらいことで自分を証明している。
はは、皮肉だな。つらいからなにも存在しないところにいるのに
つらいことで自分を証明するんだなんて。
―――――・・・ちゃ・・・。りょ・・・ちゃ・・・。りょうちゃん――――――
おっと、誰か来たようだ。ダメだよ、ここは自分だけの宇宙なんだから。
そんな事を思いながら、体は意思に反して
自分から音のするほうへ近づいていく。
後書き
作者:青猫 |
投稿日:2012/06/30 14:22 更新日:2012/06/30 14:22 『俺と彼女のアルペジオ』の著作権は、すべて作者 青猫様に属します。 |
前の話 | 目次 | 次の話 |
読了ボタン