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作品ID:1068
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ダンボール少女リリカルなのは+LBX

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中

前書き・紹介


  プロローグ 鳴動の序曲

目次

     プロローグ 鳴動の序曲



 西暦2045年、第97管理外世界「地球」は、2つの危機に曝されていた。

 1つは、この世界に散らばった古代遺失物「ジュエルシード」を巡って引き起こされた「P・T事件」。

 この事件で、一人の民間人だった高町なのはは、魔法とフェイト・テスタロッサに出会い、友達になりたいと言う思いを胸に、運命の名を持つ彼女と戦い、絆を結び始めた。

 だが、事件の首謀者であるプレシアは、フェイトの存在を真っ向から否定、時の庭園での戦いの最中で、庭園の崩落により、愛娘であるアリシアの亡骸と共にこの世を去った、いや、去ったはずだったのだ…………。

 もう1つは、禁断の魔導書である「闇の書」を巡る攻防、「闇の書事件」。

 これは、闇の書にインストールされていた守護騎士たちが、最後の夜天の主である八神はやての体を少しでも良くしようと言う懸命な努力の現われだったが、謎の仮面の男の策略によって、闇の書が暴走してしまうのだった。

 暴走する闇の書との戦いの最中、はやては、闇の書の意思・リインフォースに秘められた悲しき過去を断ち切り、祝福の風を意味するこの名を与えた。

 そして、なのは、フェイト、はやての3人と守護騎士たちは力を合わせて闇の書にインストールされていた暴走プログラムによって暴走していた防御プログラムの破壊の破壊に挑み、そして、見事に成功した。

 しかし、そんな彼女たちにまたしても悲しい別れが訪れる。

 リインフォースが、なのはに自身の破壊を求めたのだ。

 それは、これ以上、はやてに負担をかけたくない彼女なりの優しさだった。

 はやてが別れを拒む中、空の向こうへ還るリインフォース。



 「私は、世界で一番幸せな魔導書ですから」



 と言う言葉を遺して…。

 こうして、傷つきながらも絆を深めた彼女たち。

 闇の書事件から半年後、彼女たちが時空管理局に配属されるこの時、世界の常識を驚愕させ、流通の世界を飛躍的に成長させる発明が、産声を上げた!!



 





 2046年、「強化ダンボール」が発明されたことにより、世界中の物流は、革新的な進歩を遂げたのだ。

 内外からのあらゆる衝撃を80%吸収し、無に等しくしてしまう、革命的な「未来の箱」は、それまでの輸送手段の常識を大きく覆したのだった。

 それは、衝撃に弱かった卵や、瀬戸物、デリケートな青果類などが、衝撃を気にせず輸送できるようになったのだ。

 しかし、この箱は全く異なる目的で使われるようになる。

 ストリートで繰り広げられる、子供たちの熱い戦い。

 ホビー用小型ロボット「Lttle Battler eXperience(以下LBX)」の戦場は、この強化ダンボールの中へと移っていったのだ。

 その箱の中と言う四角い戦場で戦う小さな戦士たち、人は彼らを「ダンボール戦機」と呼び、世界中の子供たちから、愛されているのだ!!!





 時は流れ、西暦2049年、中国・ポケンにある「フェニックスドーム」、そこではLBX世界一を決める第2回LBX世界大会「アルテミス」、その決勝戦が行われていた。

 なのはとフェイト、はやてや守護騎士たち、そしてアリサ・バニングスと、月村忍・すずか姉妹、なのはの両親である高町士郎・桃子夫妻が、固唾を呑んでその行く末を見守っていた。



「さぁ!アルテミス決勝戦も大詰めを迎えました!!」



 大会MCも気合を込めた実況で会場を盛り上げた。



「現在の人数は残り3人! 果たして、優勝はだれだ!!!」



 異様な盛り上がりの中、6角形の箱の中で異彩を放つ黒いLBXがいた。

 高町家の長兄・高町恭也の操る戦士型LBX「ウォーリアー」のカスタム機である。

 この機体は、LBXの老舗メーカー、「タイニー・オービット」の主力商品の1つで、剣と盾の標準的な装備と、操作性能の高さに定評が高く、初心者にお勧めである。

 恭也のカスタマイズ機は、黒いボディに紅いラインが禍々しさの中に、凛々しさが垣間見える。

 武装にシャドウダガーを装備することで、御神の剣士らしい戦いが出来るのだ。



「いくぞ!」



 恭也はウォーリアーを操作し、眼前の戦車型LBX「ブルド」に高速で近づく。

 ブルドとは、「プロメテウス」が製造したLBXで、下半身がキャタピラ式なのが特徴で、機動性は低いが、優れた地形走破能力を誇るのだ。

 このブルドには、ロケットランチャーを装備しているが、恭也曰く、「飛び道具は、御神の剣士には邪道」とのことで、恭也のウォーリアーは、飛んでくるミサイルをことごとく叩き落とす。



「な、何だコイツ! ミサイルを叩き落としてる!?」



 と、ブルドのプレイヤーは驚愕した。



「いい狙いだ、だが俺には無意味であることを知れ!!」



 と、恭也がウォーリアーを操作し、そのブルドが持っていたロケットランチャーを破壊する。

 武器を失ったブルドは、すぐさまコマンドハンドガンに持ち替えたが、



「撃たせん! 必殺ファンクション!!」



『Attack Function! 光速拳・一閃!!』



 すると、ウォーリアーが武器を持っていた両手にエネルギーを纏わせた。

 これぞ、光の速さで強烈な拳を叩き込む必殺ファンクション!



「飛び道具に頼ったことを悔やめ!光速拳・一閃!!!」



 恭也が叫ぶと、ウォーリアーが光速で近づき一撃を喰らわせた。

 ブルドの腹には、拳で貫かれた跡が残り、その直後に大破した。



 「ブルド、ブレイク・オーバー!! これで残ったプレイヤーは、 “黒き疾風” 高町恭也と、伝説のプレイヤー、レックスのみとなりました!!!」



 会場が一気にヒートアップした。



「お兄ちゃん、頑張って!!」



 なのはも、応援せずにいられなかった。

 彼女もそれだけにLBXで戦う兄の姿に憧れを抱いていたのだ。

 ステージも最高潮の戦いが始まろうとしていた。



 「中々やるな。 だが、俺のGレックスに何処まで渡り合えるかな?」



 と、恭也に向かい合う人物、レックスこと檜山蓮は不敵に微笑む。

 Gレックスとは、タイニー・オービットが開発した火竜型LBX「サラマンダー」のカスタマイズ機である。

 サラマンダーはデザインに人気はあるが、ブロウラーフレームに加え、接近戦用のナックルを装備していることから、扱いが難しいのである。

 檜山蓮のGレックスはそれを更にカスタマイズした機体で、紅蓮のボディと相まって、恐竜そのものである。



「望むところ!」



「来い!!」



 両者の一騎討ちが始まった!

 サラマンダーが右ストレートを繰り出すが、ウォーリアーはそれを華麗にかわす!

 今度は、ウォーリアーが連続攻撃をお見舞いするが、Gレックスはそれを拳で受け流す。

 この白熱したやり取りに、会場は最高潮の盛り上がりになった!!



 「俺の攻撃をかわすとは…。 見事だ!」



 「貴方も中々だ!」



 両者が微笑む。

 会場が沸き立つ。

 正に最高潮なのだ!



「こちらからいくぞ!」



 蓮が叫ぶ。

 必殺ファンクションを使う気だ!



『Attack Function! Power Knuckle!!』



 すると、Gレックスの右手にエネルギーが収束され、ウォーリアーに近づいた!

 これが、その状態で相手に叩きつけ、エネルギーを開放して破壊する必殺ファンクション!



「砕け散れ! パワー・ナックル!!」



 回避が間に合わず、恭也のウォーリアーは、まともに喰らってしまった!

 彼の命運はここまでなのか?



「恭也さん!!」



 フェイトは思わず叫ぶ。



「大丈夫、お兄ちゃんはそんな必殺ファンクション程度では、倒れないよ」



 なのはは、余裕だ。

 彼女の言葉通り、恭也はその程度で倒れるほど柔ではないのだ。



「何っ!?」



 驚愕する蓮の視線の先には、武器の刃で拳を受け止めるウォーリアーの姿がいた。



「なんと! ウォーリアーが、Gレックスの必殺ファンクションを止めた!!!!」



 この事実に、会場は割れんばかりの大歓声が響く。

 これまでにない興奮が観客を魅了しているのだ。



「レックス、貴方に敬意を払う! 必殺ファンクション!!」



『Attck Function! 蒼拳乱撃!!』



 恭也のウォーリアーが飛び上がり、武器を持っている両手に蒼い光を宿した。

 これこそ、ナックル系の武器を極めた者が使える必殺ファンクション!



「全力を込めた、この技で決める! 蒼拳乱撃!!!」



 ウォーリアーが拳を交互に突き出しながらエネルギー弾を放つ。

 これが、Gレックスに全て命中し、ブレイク・オーバーに陥った。



「Gレックス、ブレイク・オーバー!! 第2回LBX世界大会アルテミス優勝は、高町恭也! あの伝説のプレイヤー・レックスを、見事に下しました!!」



 そう、今年のアルテミスは恭也が優勝したのだ。

 大歓声が会場全体に響き渡る。



「俺の完敗だ、高町恭也。 まさか、必殺ファンクションを武器で寸鉄するとは…」



 蓮は、自らの敗北と恭也の実力を認めた。



「レックス、次の大会でも、全力の貴方と戦いたい!」



 恭也も、蓮の実力を賞賛した。

 こうして、LBXバトルを通じて出来た最高のライバルたちは、再戦を固く誓い合った。

 そして、表彰式が執り行われた。



「見事、優勝した高町選手には、LBXに世界最長の稼働時間を与える、クリスター・イングラム製、超高性能バッテリー、 『ボルテックスV50』 と、優勝賞金・100万クレジットが贈呈されます!!」



 キャンペーンガールが、恭也に小型のバッテリーと、優勝賞金の小切手を手渡す。

 大歓声が会場を包む中、恭也は誇らしげに胸を張った。



「…………」



 なのはは、ある思いを抱き始めた。

 それは、LBXをやりたいと言う気持ちだった。

 兄や、姉である美由紀を超えたい、そんな気持ちが彼女にはあった。

 なのはのこれまでにない感情に、はやてとフェイトも釣られてしまった。

 それだけに、LBXは最高のホビーである証拠である。





 



 表彰式の後、恭也ご一行はシャンパオの高級料理店で祝賀会を開いた。



「では、恭也のアルテミス優勝を祝って」



「乾杯!!!!!」



 未成年組はソフトドリンクで喉を湿らせ、大人たちは老酒等の酒を飲み干し、本場シャンパオ料理を囲んで楽しい一時を過ごし始めた。

 その中で、なのはは自分の思いを打ち明けた。



「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん!私、LBXをやりたい!!」



 それは、LBXがダンボール戦機シリーズとして発売を再開したときから、抱いていた思いだった。



「…」



 士郎はしばらく黙り込んだが、遂に、



「わかった。 恭也、買ってやれ」



「父さん…」



 恭也は渋ったが、



「わかった。それとなのは、条件がある」



 承諾してなのはの方を向く。



「…?」



「無事、2年生に進級できたら、好きなLBXを買ってやろう。 はやてとフェイトもな」



「本当ですか?」



「ありがとなぁ…、恭也さん!」



 はやてとフェイトは、恭也に感謝した。

 この先で巻き起こる戦いを知らずに…………。





 LBX、それは誰もが作れる最高のホビー、誰でも出来る最高の遊びだった。

 いま、世界を混乱に落としいれようとする者たちが蠢き出した。

 これは、エースオブエースと、LBXを愛する少年が世界を揺るがす真実に立ち向かう物語である。

 この小さな胸に刻もう、この戦いが、遊びではないことを…………。

後書き


作者:アキレス01
投稿日:2012/07/29 13:23
更新日:2012/07/29 13:23
『ダンボール少女リリカルなのは+LBX』の著作権は、すべて作者 アキレス01様に属します。

目次

作品ID:1068
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