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作品ID:1313
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ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第二章「ゴスラー市」:第12話「魔法の改造」

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第2章.第12話「魔法の改造」



 翌日から、東の森にターゲットを定めて討伐クエストを選択する。



 グリーンクロウラー、ジャイアントスパイダー、キラーホーネットくらいが東の森で比較的近場にいそうな魔物だ。

 シルバーマンティス、アシッドブロッブ、ジャイアントセンチピートは更に奥にいったところにいるので、とりあえず今回の対象から外す。



 グリーンクロウラーは大型の芋虫で足も遅く、地面を這っているだけなので楽そうだが安い。

 ジャイアントスパイダーは木の上に隠れているので探すのが大変そうだ。

 キラーホーネットは大型のスズメバチなので、ファイアストームで一網打尽にできればおいしいが、ソロの俺にとっては毒が心配だ。



 金は薬草で稼ぐから、リスクを考えて、グリーンクロウラーを当面のターゲットにすることにした。



 いつものように薬草採取のクエストもチェックして東の森に向かう。

 ルディたちがちょっかいを掛けて来ることもなく、順調に東の草原を進んでいく。



 一時間ほどで森の端に到着。

 東の森は広葉樹が多く、雑木林といった感じで西や南の森より日の光が入ってきており、かなり明るい。

 その分、下生えの草が多くて歩きにくいが、草原と同じように所々で花が咲いているため、陰鬱な感じは少ない。



 今回も鑑定を駆使して薬草探しを行う。

 五種類くらいの薬草を手に入れ、本命のグリーンクロウラーを探すことにした。



 下生えの草が邪魔をしてなかなか見つけられない。かなり奥まで進み、ようやくグリーンクロウラーを発見した。



 グリーンクロウラー:

  緑色の大きな芋虫、麻痺蛾:パラライズモスの幼虫

   HP300,DR0,防御力15,獲得経験値20(5S)

   糸攻撃(AR20,SR30,締め付けによる追加ダメージあり)



 改良型ファイアボールで最大射程から一撃で倒す。

 討伐証明部位を剥ぎ取り、近くに別の魔物がいないか探索する。



 少し歩くとグリーンクロウラーの集団を発見した。

 この辺りは餌が多いのか十匹くらいいる。

 見た目がアゲハチョウの幼虫なのだが、大きさがダックスフントくらいあり、集団で草を食べている姿は気持ちのいいものではない。



 ファイアストームで殲滅することにしたが、ファイアストームも改良できないか少しアレンジしてみる。

 ファイアストームは半径十mくらいの炎の竜巻が発生するが、最終的には上空十mくらいまで吹き上がるので、無駄な空間まで攻撃対象となっている。

 空中を飛ぶ魔物と地を這う魔物が一緒なら効率もいいのだが、今回はすべて地面に這っているので、下のほうを重点的に攻撃できれば効率よく倒せるはずだ。



 ファイアストームの旋回を斜めではなく、水平にするイメージ、炎の渦巻きを作るイメージで発動させてみる。

 中心部以外は思い通り、うまくいったと思う。

 だが、中心に噴水のように火柱が上がってしまい、結局、効率の点ではあまり変わらないような気がする。

 もう少し検討が必要だ。

 魔力の関係で、ファイアストームは一日一回しか使えないので、よく考えてから試すことにする。

 結果的には十一匹のグリーンクロウラーに大ダメージを与えられたので、効率云々はあまり関係なかった。

 ほとんどが瀕死の状態になっている。無駄な攻撃を受けないように慎重に一匹ずつ止めを刺していった。

 十一匹分の討伐証明部位を剥ぎ取り、本日の成果は十二匹。

 十分な成果が上がったし、かなり奥まで来たのでこれで町に引上げることにした。



 帰りに野犬が絡んできたが、ファイアボールで二匹を倒し、一匹は剣で倒した。



 ここ最近は、ほとんど魔法で倒している気がする。今の状態では剣士というより魔法使いといった方がいいくらい魔法に依存している。

 剣の攻撃力が弱いと感じるのは、魔法が強いからか、筋力が低く剣のスキルも低いからなのかは判断できない。

 レベルが上がれば、もっと剣も使えるようになるのだろうか。



 いつものように、ほとんどダメージを受けずに町に到着する。

 ギルドに行き、グリーンクロウラー十二匹の報酬六十Sと野犬、薬草の報酬三十Sを受け取る。今日もかなり効率のいい稼ぎだった。



 魔力をかなり使ったので、今日は剣の練習をするため訓練場に向かった。

 ようやくこの剣にも慣れてきたのか、ふらつくことが少なくなってきた。

 訓練で二時間ほど汗を流し、ドラゴン亭に戻っていく。



 今日の稼ぎを加えると六Gを超えた。二ヶ月くらいは食べていける金額になったので、明日からはレベルアップに励もうと思っている。



 宿の部屋に戻り、魔法について考えてみる。

 属性魔法適正のおかげで、着火(ファイア)、ファイアボール、ファイアストーム、ファイアウォールについての呪文と指で描く魔法陣?などの知識はあるが、魔法の発動の原理や魔力についての基礎知識がない。



 今のところ、”こうすれば魔法が使える”という知識だけでしかないため、応用があまり利かない。



 呪文についてだが、初めて呪文が頭に浮かんできた時、日本語なのでビックリした。

 スキルに上位古代語(上級ルーン)とあったのは、日本語を使えるからなのだろう。

 呪文自体は、それほど難しい言葉ではなく、ファイアボールであれば、「万物の基となるマナよ、わが身に集いて、赤き炎の球となり我が敵を焼く尽くせ。ファイアボール」が基本形になる。

 枕詞の「万物の基となるマナよ、わが身に集いて」は属性魔法の発動準備のようで、「赤き炎の球」でマナを特定の形態に変え、「我が敵を焼き尽くせ」で行為を設定し、「ファイアボール」で発動となる。



 発動のキーワードは共通語(コモン)だが、特に発声しなくても発動できる。



 俺が作り出した改良型は、「万物の基となるマナよ、わが身に集いて、白き炎の塊(かい)となり我が敵を焼き貫け」となる。

 「白き炎の塊(かい)」で火の玉を圧縮、「焼き貫け」で飛翔速度をアップするイメージとした。



 失敗した涙滴旋回型は、「白き炎の錘(すい)となりて、旋回し、我が敵を焼き貫け」とした。

 「白き炎の錘」まではよかったのだが、旋回させながら飛ばすイメージを呪文にできなかったため、分割したところ、うまくいかなかった。日本語=ルーンの語彙が多くないと新しい呪文は出来ないということのようだ。



 ファイアストームの改造も、基本呪文「万物の基となるマナよ、わが身に集いて、炎の嵐となり、わが敵を焼き尽くせ」に対し、「万物の基となるマナよ、わが身に集いて、浅き炎の渦となり、わが敵を焼き尽くせ」としたのだが、浅き炎の渦はイメージどおりだったが、中心に向かっていく特性を忘れており、集まった炎の行き場がなく、上に噴出してしまった。



 次は無限の象徴であるウロボロス=“尾を食らう蛇”をイメージし、「尾を食らう炎の蛇となりて」としてみようかと思っている。



 ファイアストームに関しては、もうひとつやってみたいことがある。



 魔法で火を燃やすとその空間の酸素は消費されるのか。

 もし通常の火と同じく酸素を消費するのであれば、火力を抑えて数十秒程度継続させれば、酸欠で敵を倒せるのではないか。

 特に哺乳類系の魔物であればかなり有効な気がする。



 通常型のファイアストームは直径約十m、高さは最初五mの円柱型、最終的には高さ十mの円錐型なり、最大六十秒程度継続する。

 無風状態や狭い空間などの条件がつくが、火力を抑えて半径を大きくし、円柱状に炎の壁を作り、継続時間を伸ばせれば、円柱内の酸素量はかなり減り、広範囲の敵に対して有効な窒息攻撃を掛けられる可能性がある。



 一分程度の弱い火であれば息を止めていれば何とかなると思うが、火が収まった後に息を吸い込むと低酸素の空気を吸い込むことにより、窒息させることができる。

 うろ覚えだが、酸欠状態の空気を吸うと呼吸中枢が勝手に反応し、無意識にその空気を吸い込み、更に症状を悪化させたと記憶している。特に脳が発達している生き物にはかなりのダメージが与えられるはずだ。

 酸素欠乏への知識がないこの世界の人や人型の魔物に対して、かなり有効な手だと思っている。



 火属性の魔法しか使えないのは、かなり不利だと思っている。例えば、炎が効かなさそうなゴーレム系などには岩や氷など直接物理ダメージが与えられる方がいいだろう。

 俺は情報を仕入れるため、ギルドや道具屋などで聞いてみたりしたが、魔法は魔術師の弟子になって覚えるか、王都の魔術師隊に入団するかしないと覚えることは出来ないそうだ。



 魔術師も弟子以外には自分の魔法を教えることはなく、魔導書も王都ドライセンブルクの王立図書館か商都ノイレンシュタットの魔道具屋にしかない。

 王立図書館は貴族や騎士団関係者の紹介がないと入れないし、魔導書は数百Gと非常に高いため、購入するのはほぼ不可能だ。



 後は誰かが使っている魔法を見て覚えることになるが、呪文だけなら覚えられるかもしれないが、手で描く魔法陣は見ただけではなかなか覚えられないし、マナの流し方なんかは見ても判らないので、見て覚えることもほぼ不可能と考えていい。

 ということは、俺は何らかの幸運に恵まれなければ火属性の魔法しか使えないということだ。

 それも火属性魔法にはボーナスポイントを一しか振らなかったので、ファイアストーム以上の魔法が使えるようになるのかもわからない。

 今後のレベルアップで確認できるだろう。



 水、風、土の魔法も使いたいが、今ある火属性魔法を極めることに集中するほうが建設的なので、攻撃魔法ではない着火(ファイア)の魔法の使い方について考えることにした。



 着火はその名の通り、指の先に火を点す魔法で、基本形ではろうそくの炎程度の火が出るだけだ。

 俺は何とかこれを改造できないか考えてみた。

 案としては、ガスバーナーのような高温の炎を、剣のように使うことを考えている。

 基本形の呪文「万物の基となるマナよ、わが身に集いて、炎と成せ」だが、「炎と成せ」の部分を「白き炎の剣を形作れ」としたら、どうなるだろう。



 着火の魔法くらいなら、魔力の消費も少ないし、部屋の中でも問題ないだろうと実験してみる。

 ファイアボールの改造でイメージが大事だと気付いたので、まずは溶接用のガスバーナーを思い浮かべる。次に魔力量を抑えて呪文を唱えると二十cmくらいの長さの青白い炎が現れた。

 魔力の消費量は通常の着火よりかなり多いものの、攻撃魔法であるファイアボールより魔力量はかなり少なく、発動までの時間も短い。



 炎を出したまま、魔力量を調整し長くしていく。

 40cmくらいの長さで限界を迎える。発動に3秒ほどかかるので、咄嗟の時には使いづらいが、接近戦で喉や目などの急所を狙う奇襲を掛けるのに使えそうだ。



後書き


作者:狩坂 東風
投稿日:2012/12/11 21:28
更新日:2012/12/11 21:28
『ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)』の著作権は、すべて作者 狩坂 東風様に属します。

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