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作品ID:1323
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ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第二章「ゴスラー市」:第19話「解散」

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第2章.第19話「解散」



 アシッドブロップ討伐から二日後、アントンたちとギルドで待ち合わせ、今日の依頼について話し合う。

 今日は日帰りの予定なので彼らの希望を聞くことにした。

 彼らは西の森に行ってみたいとのことだ。



 理由を聞くと、ワイルドボアとの戦いではあまりいい動きが出来なかったからというのだ。

 昆虫系は動きが単純でこれ以上は技量の向上につながらないから、狼や大猿など獣系の討伐を経験してみたいそうだ。

 いつの間にか、一端の武芸者のようなことを言い始めている。これも成長してきた証と思って、一緒に西の森に行くことにした。



 西の森には獣系の魔物が多い。

 理由は良くわからないが、木や草が東の森とはかなり違う。餌の関係で生態系が異なるのかもしれない。

 西の森には草原を二kmほど横切り一時間程度で到着できる。

 途中で鹿やウサギなどの普通の獣はいたが、特に魔物に遭遇することもなく、森に入っていく。



 一ヶ月くらい前にも来たが、相変わらず下生えの草が鬱蒼としており、歩きにくい。

 時々、野ネズミやウサギなどの小動物が前を横切って逃げていく。



 二時間ほど森に入ったところで植生がやや変わってきた感じがする。前に来たときは採取がメインだったので、ここまで来たことがなかった。

 大きな楢のような木が多く、地面は背の低い草か苔のような植物が緑の絨毯を作っている。神秘的な雰囲気、例えるなら屋久島の縄文杉や神木と呼ばれる巨木のように木に神々が宿っているような、神気や霊気と言ったものが満ちているような、そんな雰囲気がある。



 ふと周りを見てみた。空気が少し変わった気がしたためだ。



 二百mほど前方に馬より大きい巨大な銀色の狼がこちらを見ているのに気付く。

 俺は「やばい! 絶対に勝てない!」と思い、思わず後ずさってしまう。

 アントンたちはまだ気付いていないのか、俺の様子がおかしいことに首を傾げている。



「二百ヤードくらい先に銀色の大きな狼がいる。普通の灰色狼じゃない。ゆっくり下がって撤退する」と俺が小声で指示を出す。

 不思議そうにきょろきょろしているキャサリンが「どこですか?」と聞いてくるが、俺は本能的に命の危険を感じ、「いいから早く下がれ! 相手を刺激するな!」と強い口調で命令する。

 来てはいけない所に入り込んだようだ。

 俺たちはゆっくりと元来た方向へ歩き出す。俺は銀色の狼の動向を捉えつつ周りに注意を払う。



 彼らはまだ銀色狼に気付いていないが、俺のただならぬ雰囲気にただただ気圧され、静かに戻っていく。

 どうやら見逃してくれるようだ。

 まだ辛うじて銀色狼が見えるので鑑定してみる。



 フェンリル:

  神獣、雪狼の王。高い知能を持ち、念話による意思疎通も可能。

  HP20000,DR80,防御力200,獲得経験値50000(?G)

  牙(AR300,SR75)、爪(AR250,SR95)

  コールドブレス(AR200,SR∞,レンジ200)



 神獣だ。

 知らずに神域に入ってしまっていたようだ。



 こちらが間違って入ってきたのを感じ取ってくれたのかは判らないが、とにかく早くここから出たい。

 気が付くと植生が元の森に戻っていた。

 俺は早足で歩く足を止め、後ろを確認する。

 だが、フェンリルの姿はなく、森が続いているだけだった。



 俺はふーと息を吐き、その場に崩れるように座り込んだ。

 アントンたち四人はまだ何が起こったか理解していない。

 俺は彼らに何があったのか、説明することにした。



「さっき、森の雰囲気が変わったところに入っただろう。俺が見た銀色の狼は多分神獣のフェンリルで、あそこは奴の神域なのだろう。ここに狼が多い理由がわかった気がする……」



 アントンは驚き、「そんな大物が……フェンリルっていえば竜やフェニックスと同じ、おとぎ話にしか出てこない魔物ですよ。一回見てみたかったなぁ」と呑気に呟いている。



「悪いが俺は二度と会いたくない。人間が勝てる相手じゃない。今回は見逃してもらえたが、虫の居所が悪ければ、俺たちなんか瞬殺だ……お前たちもここには来るなよ」と注意を促した後、このことを秘密にすることを約束させることにした。



「それからこのことを言うなよ。馬鹿がフェンリルの神域を侵して、奴が暴れだしたらゴスラーの町なんかあっという間に滅びるぞ」と脅しておく。

 俺がいつになく真剣に言うと、4人は少し震えながら頷いていた。



 俺たちは別の方向に進み、フェンリルの神域から遠ざかることにした。

 その後、森の中をうろつくものの魔物になかなか会わない。

 今日はこれで引き上げるかと思っていたとき、灰色の狼たちが俺たちの前に現れる。

 数は五頭。

 一番大きな狼は尾を含めると体長二mを超え、体高も一mくらいある大きな狼だ。

 他の四頭は通常の灰色狼だが、五対五とは言え、やや分が悪い。



 四人はいつもの戦闘フォーメーションをとり、俺はその後ろで魔法の準備をする。



「みんな、気を引き締めていけ! ダメージを与えるより、食らわないように注意しろ」



 四人とも強敵なのは理解しているようで、無駄口をたたかず頷いて了解の意思を示す。



 それを合図にしたわけでもないが、通常サイズの狼たちが一斉に襲い掛かってきた。



 前衛のアントンとベリエスはショートソードで狼の顔にけん制を入れ、2人の間からダニエラがショートスピアの突きを繰り出す。キャサリンは時折横に動きながら矢を放ち、小さなダメージながら確実に狼たちに手傷を負わせていく。



 俺はダメージを受けて下がる瞬間の狼を狙い、ファイアボールで確実に戦闘力を奪っていく。前衛二人は狼の爪によるダメージを受けているものの、まだ余裕はあるようだ。



 二匹の狼を戦闘不能にすると、親玉の大狼が攻撃に参加してきた。



 さすがにアントン、ベリエスでは対処できなくなり、ベリエスが右足に、アントンが右腕にケガを負い、見る見る戦闘能力が下がっていく。



 俺は最大出力のファイアボールを大狼に放つが、至近距離からの一撃にも拘らず回避されてしまう。

 このままでは4人が各個撃破されてしまう。

「クソッ!」と俺は吐き捨てるようにそう言い、ツーハンドソードで接近戦に加わっていく。



 痛みに動きが鈍くなったアントンとベリエスには通常の狼のほうのけん制を頼み、ダニエラにも通常の狼を攻撃、キャサリンは今のまま霍乱に徹するように指示する。



 俺は大狼と一騎打ちの形で対峙することになる。



 久しぶりに剣で強敵と戦うため、少し弱気になるが、訓練は続けていると自分に言い聞かせ、大狼に得意の突きを繰り出す。

 我ながら、鋭い突きを出せたと思っているのに、大狼は、その巨体からは想像できないような動きで、俺の突きをかわしていく。

 そして、俺の突きを避けざまに、鋭い爪の一撃を繰り出してくる。俺は突きを出した体勢であったため、左手に大きな裂傷を負ってしまう。

 愛剣を取り落とし、片膝を突くと大狼が嵩に掛かって攻撃を仕掛けてきた。



(掛かった!)



 俺は近接戦用の切り札であるバーナー型の炎を出し、狼の喉に突っ込む。



 大狼は口から喉の奥までを高温の炎で焼かれ、「ギャウン!」という情けない鳴き声をあげ、のたうち回っている。

 その隙にファイアボールを準備し大狼に撃ち込み、更にダメージを与えていく。

 回避できなくなった大狼にファイアボールを二発撃ち込み、剣で止めを刺す。

 左手の傷に簡単に治癒魔法を掛けておき、残りの二匹に向かっていった。



 四人で何とか狼二匹と均衡していたようで、大きなケガは誰も負っていない。

 均衡していた二匹も大狼が倒されたのを見て、意気消沈したのか逃げ出すタイミングを計っている。アントンとベリエスがケガをものともせず、うまく牽制しているため、逃げ出せないようだ。

 ダニエラのスピアの一撃が決まり、残り一匹になる。

 最後の狼はすぐさま後ろを見せ、逃げ始めるが、キャサリンの放った矢が後ろ足に刺さり、機動力を奪う。

 前衛二人が動きの鈍った狼に巧みに近づいて牽制している。ダニエラは隙を見つけて止めの突きを入れ、最後の狼もついに斃れた。



 俺はアントンとベリエスに治癒魔法を掛け、自分のケガも再度治療しておく。

 その間に、ダニエラが狼たちの討伐証明部位を切り取り、毛皮の剥ぎ取りも始めている。キャサリンも周りの警戒を続けている。

 ちょっと前なら、ケガをした二人を心配して治療を見ているだけで、俺が指示しなければ動けなかったのに、随分手馴れてきた感じがする。



「ダニエラ、キャサリン。二人はケガをしていないか?」と聞くと、どちらもケガをしていないとの答えが返ってきた。

 前衛、中衛、後衛のフォーメーションが更にうまく機能しているようだ。

 俺も毛皮の剥ぎ取りに加わり、三十分で完了。町に戻ることにした。



 ギルドで討伐報酬五十Sと毛皮五枚五十Sを受け取る。



 ギルドの打合せテーブルに座り、四人に大事な話があると告げる。



「もうそろそろ俺との臨時パーティは解消すべきだと思う」と俺が切り出すと、四人は声を合わせて、「「どうしてですか!」」とあわてて聞いてくる。



「ようやく戦えるようになってきたし、タイガさんの足手まといにはなっていないと思っていたんですが……」とアントンが俯き加減で俺に聞いてくる。



「四人とはいい連携になってきたと思う。俺も足手まといだなんて思っていないよ。逆に四人に助けられていると思っているくらいだ」と答える。



 不思議そうにしている彼らに「今日の狼との戦いで、アントンとベリエスが結構酷いケガを負ったよな。どうしてだ? 防御に徹していれば大怪我をすることもなかったんじゃないか」と逆に質問する。

 アントンは、「少しでもタイガさんの負担を減らしたくて手を出しました。それに多少のケガはタイガさんの治癒魔法で治してもらえるし、それほど怖くもなかったです」



「それだよ。俺がパーティを解消したい理由は」と言うと、無口なベリエスが、「どういうことですか!」と珍しく声を上げる。



「俺がいなければどう戦った? 最初から最後まで、前衛2人が狼の攻撃を捌き、中衛のダニエラがダメージを与え、後衛のキャサリンが横に回られないよう牽制していたんじゃないか? 俺がいるから攻撃のやり方が歪んできていると思っているんだ」



「「そんな……」」



「治癒魔法についても同じだ。ゴスラーの冒険者に治癒魔法を使う奴はいない。俺がいなくなったら、治癒魔法は当てにできないんだ。そんなものを前提に戦いを組み立てられたら、あっという間に死んでしまうぞ。今日だって、まだ森の中だったんだ。俺が治療できなかったら、ケガをしたままの状態で、魔物に襲われる危険があったんだぞ」



「それはそうですけど……」とアントンはまだ納得していない。



「四人だけなら、森の奥まで行かないだろう。今のお前たちの実力なら草原か森に少しだけ入ったところがいいところだ。四人の連携はかなり良くなって来ている。今からは自分たちの実力に合った戦い方を磨いていく方がいいんじゃないか」



 アントンは仲間たちの顔を見た後、「少し考えさせてください」と少し落ち込んだ感じでそう言ってきた。

 俺も「ああ、今日明日って話でもないし、四人でよく考えてくれ。だが、俺もそんなに長くこのゴスラーにいるつもりはないから、そのことも頭に入れておいてくれ」と言って、席を立つ。



 翌日、いつものようにギルドで集合し、クエストを受けることにした。



「今日は何を受けるんだ?」と俺が聞くと、「ホーンラビットの討伐です。昨日四人で話し合って、今日はタイガさんには見ていてもらうだけにしようってことになりました」と少し吹っ切れたようにアントンが答える。

「判った。今日は手も口も出さないようにする」と俺も頷いた。



 東の草原に行き、ホーンラビットを探すことになったが、四人ではなかなか見つけられない。俺は鑑定を使っているので既に五回もホーンラビットを見つけていたが、ホーンラビットから攻撃を掛けてこない限り、無視していた。



 あまりに暇なので、こっそり薬草を採取していた。



 四時間ほど探し回っても、まだ一匹も見つからない。普通の冒険者はこんなに効率が悪いのかと今更ながらに感じ、ギルド長が声を掛けてきた理由が判った気がした。



 昼食を取り、再びホーンラビットを探し始める。

 一時間ほどして、ようやく一匹目のホーンラビットを発見できたようだ。

 ホーンラビットもこちらに気付いたようで攻撃するか逃走するかを悩んでいるようにも見える。



 四人が近づいていくと、ホーンラビットは踵を返して逃走に入る。キャサリンの矢が何度か掠めるが、ダメージを与えることができず、そのまま逃げられてしまった。



 俺は口を出したい気持ちを無理やり抑え付け、黙ってみていることにした。

 四人は少し落ち込んでいるようだが、矢を回収して、再びホーンラビットを探し始めた。



 更に一時間後、二匹目のホーンラビットを発見する。まだ、ホーンラビットはこちらに気付いていない。

 四人は静かに接近し始める。

 数分後、逃げられる心配が無くなった距離まで近づいたところで、キャサリンの矢が放たれた。



 奇襲効果もあり、見事に右後ろ足に命中、機動力を奪うことに成功した。

 残りの三人がダッシュで急接近し攻撃を開始。ようやくフォーメーション通りの戦いが始まり、五分後、ダニエラのスピアにより止めが刺された。



 アントン、ダニエラ、キャサリンが直ぐに周りの警戒に入り、ベリエスがホーンラビットを手際よく捌き始める。僅か十分で肉と皮、角に分けられ、皮袋に収納される。



 アントンの指示で捜索を再開する。徐々に町に近づくようにしながら、進んでいくとホーンラビットを二匹発見する。番(つがい)のようだ。



 四人はまた慎重に敵に接近し、先ほどと同じように攻撃を開始する。

 ホーンラビットも二匹ということでかなり積極的に突っ込んできているようだ。

 アントン、ベリエスはショートソードでホーンラビットの突撃を捌きながら、少しずつダメージを与えていく。



 一匹目のホーンラビットを倒したとき、二匹目が逃げ始めたが、うまく横に回りこんでいたキャサリンの矢により動きを封じられ、アントンのショートソードの斬撃で止めを刺された。



(うまいな。ホーンラビットが逃げ始めるタイミングをうまく図っている。俺の場合、逃げる隙を与えず倒していたから、こんな戦い方は考えていなかったな)



 俺が四人の戦い方を見ながらそんなことを考えていると、アントンが話しかけてきた。



「もうそろそろ町に戻りますが、いいですか?」



「了解。町に帰るか」



 二匹の解体も終わり、町に向けて歩いていく。その間も四人とも周りを警戒しており、油断している様子はない。

 ギルドに戻り、討伐完了報告を行い、報酬を受け取る。討伐報酬が三匹で十五S、毛皮と肉の売却で十二Sの合計二十七Sだ。



「お疲れさん。今日の夜、ドラゴン亭に来てくれ」と言って、俺は一人でギルドを後にした。

 今日は魔法を全く使わなかったので、訓練場で魔法の訓練を行う。



 夕方、四人がドラゴン亭の食堂にやってきた。

 いつもより疲れているようだが、晴れ晴れとした顔をしている。



「今日の僕たちはどうでしたか?」とアントンが不安げに聞いてくる。



「良かったんじゃないか。戦い方なんかで特に不安な点はなかったな。不安があるとすれば報酬に関してだけだな。討伐だけだと収入にちょっと不安があるが、これも採取を合わせてやっておけば、銀貨七、八枚分は稼げるから大丈夫なんじゃないか」



「そうですか……昨日の夜、四人で戦い方や移動について話し合ったんです。今までは真剣に話し合っていなかったんで、昨日はかなり夜更かしをしました」と俺の評価が良かったためか、笑ってそう答える。



「パーティ解消についてだが、結論は出たか。まだならいいんだが」



「えっと、一応出ました。とりあえず僕たち四人でやって行こうって話になりました。ただ、大きな儲け話なんかが合った時は手伝ってもらいたいなぁとかも思っていますが」



「判った。それじゃ明日から別々に行動しよう。大きな儲け話の件は俺も賛成だ。俺の方から手伝ってくれって言うかもしれないから、その時はよろしく頼むよ」



「「これまでありがとうございました!」」といきなり四人で立ち上がって大きな声で礼を言ってくる。

 周りの冒険者たちが何事かと思って、おしゃべりを止め、一斉にこちらを向く。

 かなり恥ずかしい。



「まあ、座ってくれ」と言って、四人を座らせる。



 周囲も元のように話し始める。



「これは、俺からの餞別というか卒業祝いと言うか、まあそんなものだ」と、皮袋をテーブルに置いた。

 アントンが代表して中を確認している。



「こ、これは!」とアントンが驚き、他の三人に中を見せていく。



 俺は頬を掻きながら、「ああ、この三週間一緒に稼いだ分の正当なお前たちの取り分だ。全部で金貨二二枚分ある」



 俺は元々、この四人から報酬を受け取るつもりはなかった。

 俺にもメリットがあるし、第一、師匠って柄でもない。

 ただ、いきなり報酬を受け取らないとすると、彼らが余計気を使って無茶をしそうだったから、報酬を受けることにしただけだ。



「こんなには貰えません。だって、アシッドブロッブやキラーホーネットなんて、ほとんどタイガさんが倒してますよ。それにケガの治療代なんかを考えたら、これは受け取れないですよ」と、遠慮してくる。

 日本人以外でもこういう遠慮をするんだと、ちょっとずれたことを考えながら、



「ギルドの借金を返すか、アントンとベリエスの装備を変えるか、有効に使ってくれ。その金の分は十分働いてもらっているから、変な遠慮はするな」と俺は四人にかまわず無理やり手に押し込んでおく。



「それじゃ、とりあえず臨時パーティは解散だが、まだ、噂話の収集の方は残っているから、よろしく頼むよ」



 この雰囲気にちょっと居た堪れなくなり、食事が終わったら直ぐに部屋に逃げ込んだ。



後書き


作者:狩坂 東風
投稿日:2012/12/13 22:07
更新日:2012/12/13 22:07
『ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)』の著作権は、すべて作者 狩坂 東風様に属します。

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