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作品ID:1349
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ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第三章「街道」:第13話「クロイツタールへ」

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第3章.第13話「クロイツタールへ」



 ノイレンシュタットを出発して三日目、ほぼ中間地点であるウンケルバッハに到着した。



 宿に向かう前に盗賊の首級を渡すため、守備隊の詰所に向かう。

 守備隊の責任者は横柄で感じが悪い。この世界に来てここまで感じが悪い役人に会ったのは初めてかもしれない。

 責任者に十二人の盗賊の首級を渡して賞金の話をするが、賞金首ではないということで全く懸賞金が出なかった。それどころか、ゴスラーで貰えた報奨金すら貰えなかった。



 疑問に思ったのだが、この世界の司法がどうなっているのかよく判らない。

 襲われて逆襲しましたと主張すれば反論する相手がいなければ、そのまま襲撃された事実は認定されるようだ。

 死人に口なし。相手を全滅させれば相手が正しくても主張は通らない。正に力が正義の世界ということか。

 後でエンリコに聞いたのだが、襲撃者とされた方の親族か関係者が訴え出れば、その時点で裁判になるのでそうそう無茶はできないそうだ。

 但し、俺たちのような根無し草の冒険者や傭兵は自分の身は自分で守らないとだれも守ってくれないので、油断できないとマックスは言っていた。



 盗賊たちの装備は護衛の六人で山分けになるが、この町ではどうも高く売れそうにない。六人で話し合った結果、荷物になるが、クロイツタール領内まで持って行って売ることにした。



 俺たちがクロイツタール公爵への献上品を運んでいる噂が広まっているのか、宿でも話しかけてくるものはほとんどいない。

 暗い雰囲気のまま食事を取ることになった。



 その夜も前日までと同様、護衛と不寝番を行う。昼間に襲撃があったことから、緊張しながら不寝番を行っていたが、何事もなく朝を迎える。

 昼間の襲撃で充分と考え、夜の手はずを整えていなかったからかもしれない。



 ウンケルバッハからケシャイトまでは十五マイル=二十四kmで今日も早朝一番に出発する。

 町を出ると、またすぐに森に入る。ウンケルバッハ領内は、街道の整備状況も悪く、移動に時間が掛かる。

 きっと、早くここの伯爵の首を挿げ替えた方がいいと誰しもが思っていることだろう。

 一度、三匹のオークが襲ってきたが、俺の出る幕もなく五人があっという間に退治してしまった。

 この時はほとんどマックスも声をかけず、アイコンタクトだけで倒して行った。やはり、長年パーティを組んでいるから、想定内の襲撃の対応は完璧ということなのだろうか。



 ウンケルバッハ領内を早く抜けたいので、休憩もそこそこに馬車を進めていく。



 出発から三時間ほどでウンケルバッハ領内を無事抜けた。

 さすがに嫌がらせだけで二回も襲撃をかけるほど用意周到ではなかったようだ。



 ウンケルバッハ伯爵領の北はクロイツタール公爵領になる。

 クロイツタール公爵は王国騎士団総長だけでなく、自らのクロイツタール騎士団の団長も兼ねている武人だ。

 クロイツタール騎士団は王国第一騎士団、ローゼンハイム騎士団と並び、三強と呼ばれるほどの騎士団であり、錬度が高く、領内の治安は非常にいい。



 順調に進んだため、午後二時頃にケシャイトの町に到着する。

 ケシャイトはクロイツタール領の南側、クロイツタール市まで二十五マイル=四十kmの位置にある街道の交易で栄えている典型的な宿場町だ。

 ウンケルバッハの町の印象が悪かっただけに活気のあるケシャイトは明るい雰囲気に溢れているように感じる。

 エンリコもマックスもここまで来ればもう大丈夫といって、今日は護衛も不寝番も行わない。



 俺としては最後で油断するのはどうかと思ったが、クロイツタール領内は王国内でもドライセンブルク市内に次いで治安のいいところで盗賊はもちろん魔物もほとんど出ないそうだ。

 宿の食堂で聞いた話ではクロイツタール領内の盗賊、魔物があまりに減ったため、公爵様がクロイツタール騎士団の錬度低下を本気で心配し、盗賊や魔物をウンケルバッハ領内から誘い込もうとしたという笑い話を聞いた。真偽のほどは不明だが、そういう笑い話が出てきても仕方がない公爵様のようだ。



 明日の朝まで自由時間ということで、ケシャイトの町を散策することにした。

 特に観光地があるわけではないが、旅人相手の店が多く、二時間ほど時間をつぶしてしまった。



 夕食時にはエンリコたち商人と俺たち護衛で同じテーブルを囲み、旅の成功を祝う。

 俺は明日でもいいんじゃないかと思ったが、エンリコのおごりということで簡単な宴会が始まった。



 口の軽そうな御者たちもいたが、約束通り俺の魔法の話は出さず、楽しく酒を飲んでいる。さすがに長年一緒にやっている仲間だ。エンリコの指示をキチンと守っている。

 マックスたちも同様で食堂では一切魔法の話はしない。俺が言い出したんだが、俺なら酒が入ればどこかで話してしまっただろう。



 宴会も終わり部屋に戻る。今日は一人部屋なので久しぶりに一人になれ、買っておいた魔導書を久しぶりに読むことができる。



 蝋燭を二本灯して魔導書を読み始めたが、一時間ほど経った頃、窓の外で物音がしたような気がした。

 剣とスローイングナイフのベルトだけを持ち、裏庭に出ていく。



 裏庭ではエンリコの荷馬車の辺りに無い筈の人の気配があり、小さな蝋燭の光が見えている。

 静かに近づいていき、鑑定で確認すると不審者達の一人は戦闘スキルがほとんどなくレベルも低い。但し、道具製造のスキルが異常に高かった。何かの職人のようだ。

 残りの二人は傭兵か冒険者のようで、職人の護衛のようだ。



 良く見えないが、クロイツタール公爵への献上品になにやら細工をしているようだ。

 俺は気付かれないように近くの荷馬車の陰に隠れ、スローイングナイフのベルトに挟んであるトリカブトの毒酒を剣に振り掛ける。

 そして携帯電話を取り出し、カメラを作動させた上で、不審者たちに声を掛ける。



「お前ら、何をしている!」



 不審者達が一斉にこちらを向いた瞬間に合わせ、カメラのフラッシュを光らせる。

 一眼レフのストロボほどの光量はないが、一瞬、暗闇が眩い光に包まれ不審者達は目を押さえている。

 俺はその隙に護衛らしき二人に斬りかかり、腕とわき腹にダメージを与えていく。

 二人を鑑定すると、”異常状態:毒三、麻痺一”と出ているので、トリカブトの毒が効いているようだ。素早く護衛の腕を斬り落とし戦闘不能にしておく。

 職人らしき一人はまだ目が眩んでいるようで蹲ったままだ。



 俺は大声で助けを呼ぶように叫ぶ。



「誰か来てくれ! 荷馬車が襲われている!」



 そしてマックスたちが気付くのを待つ。

 職人に逃げられないよう、後頭部を剣の腹で殴りつけて昏倒させておく。

 腕を斬り落とした二人は縛り上げた上で、毒の痕跡がばれないよう解毒魔法を掛け、治癒魔法は使わず、ただの応急処置だけをやっておく。これで俺が実力で護衛二人の腕を斬り飛ばしたように見えるだろう。

 しばらくすると、マックスたち五人がやってきて、「何があったんだ」と口々に聞いてくる。

 俺は、「ちょっと前に裏庭で物音がしたから見に来たんだ。知らない奴が荷馬車に何かしているように見えたから、そいつらを昏倒させて縛っておいた」



 そして、「ちょっと見に来てくれ」といって、明かりを持ち、マックスと荷馬車に向かう。

 不審者たちはまだ気絶しているようなので、とりあえず荷馬車を確認すると、荷馬車の献上品の包みの横に壷と火縄が置いてあった。

 壷の中にはかなりの量の油が入っており、時限式の発火装置を使って荷を燃やすつもりだったようだ。

 マックスは、エンリコを呼んで、事情を説明する。



 不審者たちも意識が戻ったようだが、なぜ捕えられているのか理解できていないようだ。

 マックスが不審者たちに何をしていたか説明させようとしている。



「どういうことか説明してもらおうか。この壷と火縄で何をしようとしていた」



「……」と不審者たちは黙秘を続けている。



「だんまりか。別に構わんが、クロイツタール領内で放火は未遂であっても火炙りだ。騎士団に引き渡すから、事情はそこで話してもらおう。公爵様に献上する品だけを狙ったと言えば、騎士団の方々も気合を入れて尋問してくださるだろう」と言って、マックスとゲルトは騎士団の詰所に不審者たちを連れて行った。



 俺は特にやることもないので部屋に戻ろうとしたが、後ろからエンリコに呼び止められた。



「いや、助かった。まさか、クロイツタール領内で仕掛けてくるとは思わなかった」と俺の手を取って礼を言ってきた。



「君が気付いてくれなかったら、献上品は燃やされて犯人にも逃げられただろう。本当に助かった。これで大物まで退治できれば万々歳なんだがなぁ」と呟いている。



 俺はさすがにそこまでは無理だろうと思い、俺に取り押さえられるくらいの小物だったから情報は出ないだろうと感想を口にした。

 彼は「そうかもしれないね」と言った後、「今日の不寝番をやめるようにいったのは私の判断ミスだ。それをカバーしてくれたんだから、今回の件で君たち護衛には特別ボーナスを出すつもりだよ。本当に助かった」ともう一度礼を言って部屋に戻って行った。



 翌朝、いつもの通り午前七時に出発する。

 道すがら、昨日の顛末をマックスに聞いてみた。



「結局、奴らが誰に頼まれたかは判らなかったみたいだ。職人らしき男については小物類を作る職人でウンケルバッハから来たことだけは判ったそうだ」



 マックスは懐から小さな袋を取り出しながら、



「ウンケルバッハ領内の掃除をするきっかけができたと守備隊の隊長は喜んでいたよ。一週間後に処刑だそうだ。そうそう、放火犯を捕まえた報奨金が出たよ。三人分で金貨十五枚だ」と言って、すべて俺に渡してきた。



「おいおい、これは護衛みんなで山分けだろ。金貨二枚と半金貨一枚だけ貰っておくよ」



「いや、昨夜の件についてはタイガ一人の手柄だ。俺たちは皆、油断していたし、不寝番をやめるというミスも犯した。ゲルトたちも皆同じ意見だ」



「タイガだけが最後まで心配していたのをみんな知っているからな。受け取ってくれ」と強引に俺の手の中に袋を押し込んできた。



「まあ、俺だけがクロイツタールの治安の良さを知らなかっただけだろ。判ったよ。ありがたく頂いておくよ」



 冒険者があまり遠慮するのもおかしいので、全額貰っておく。六千G以上持っている身としては十五Gでも二・五Gでもどちらでもいいのだが。





 クロイツタールまでの二十五マイルは順調に進み、午後五時頃にクロイツタール市の門の前に到着する。

 クロイツタール市は、高い城壁で囲まれた城塞都市だ。

 城壁は白っぽい石が使われているが、長年の風雨で少し黒くなり汚れている感じがする。だが、それが逆に前線の城塞都市と言った風格を増しているようにも思える。



 到着した時間が遅いこともあり、行列に並ぶこともなく門をくぐる。

 ケヴィッツ商会のクロイツタール支店に直行し、無事クエスト完了した。

 エンリコに完了証明と報酬の金貨一枚とボーナスの半金貨一枚を貰い、ギルドに行こうとした時、エンリコから声が掛かる。



「タイガ君、明日はどうするんだい」



 意外な一言に一瞬戸惑うが、予定は決まっていないし、急ぐ用事があるわけでもない。

 明日からシュバルツェンベルク行きの護衛クエストを探すくらいのつもりでいることを話す。



「特に予定は決めていないんですが、ギルドに行ってシュバルツェンベルク行きの護衛クエストでも探そうかと思っていますが……」



「そうか……もし急ぎでないなら、明日、公爵様への献上に同行してくれんか。今回の献上品が無事だったのはタイガ君のお手柄だから、公爵様にも一言お言葉を頂こうかと思ってな」



 献上品というのは下のものが上に対して渡す贈り物だろう。同格の公爵からの贈答品や王族からの下賜品を守ったのならわかるが、どういう意味なのか図りかねている。



「はぁ? 献上品を守っただけなのにお言葉が頂けるんですか?」



「ああ、今回はちょっと訳があってな。理由は明日判るが、どうだい」



 エンリコの謎めいた言い方に好奇心がそそられる。しかしクロイツタール公爵といえば重臣中の重臣だろう。礼儀作法なんかも難しそうだし、大丈夫なのだろうか。



「うーん、ちょっと気になりますね。でも、礼儀作法とかできませんよ。公爵様のような偉い人の前に出たことないんですから」



「その点なら大丈夫だよ。公爵様は武人の鑑のような方だから、少々の不作法は気にされないよ。それに宮廷作法がお嫌いでね、わしのような商人とも気さくに話してくださるし、平の騎士の方たちとも酒を酌み交わす方だから、今みたいな話し方ができれば十分だよ」



 少し悩むが、やはり好奇心が勝る。



「判りました。面白そうなので同行させていただきます」



 明日の朝九時にここケヴィッツ商会の前に集合することを確認し、エンリコを別れる。

 俺は明日、この世界に来て初めて貴族と対面する。いや、生まれて初めて”生”の貴族に対面する。



 ケヴィッツ商会を後にし、マックスたちとギルドに行ってクエストの完了報告を行った。

 今夜の宿については、彼らの定宿がお勧めとのことなので、一緒にその宿に向かう。

 宿の名は「煮込み鍋と暖炉」亭という冬の寒さが厳しい北部らしい、いかにも暖かそうな名前の宿だが、今は真夏、ちょっと暑苦しく感じてしまった。



 この五日間体を拭くだけだったので、先に体を洗っておきたいと、宿の手続きを済ますとフロントで浴室の利用について聞いてみた。

 十分ほどで準備ができるとのことだったので、着替えと石鹸を持ち、浴室に向かう。



 真夏に外で働いて五日もシャワーを浴びないというのは、正直耐えられない。

 この先は絶対浴室のある宿にしようと心に誓って浴室に入っていく。

 三十分ほどで頭と体を洗い、ようやくさっぱりしたので食堂に向かった。



 既にマックスたちは、テーブルに着いているようで、手招きで俺を呼んでいる。



「すまない。待たせたか?」



「いや、大丈夫だ。体を洗っていたのか。そう言えばタイガはきれい好きだな。いつも夜には体を拭いていたし、朝の鍛錬の後も体を洗っていたな。どんなところで育ったんだ?」



 そうマックスが聞いてきた。正直に言おうか悩んだが、今後のことを考え最初に決めた設定通りの話をする。



「俺は名前以外の記憶を失くしていてどこで生まれ、どこで育ったかも覚えていないんだ……」と言った後、少しだけ罪悪感が残る。



 彼は済まなさそうに「そうか。悪いことを聞いちまったな」と謝るが、俺は彼らをだましていることに更に罪悪感が募る。

 話題を変えるため、立ち上がって頭を下げ「それより、初の護衛クエストをフォローしてくれてありがとう」と、初の護衛クエストをうまくリードしてくれた礼を言っておく。



「いや、こっちこそタイガがいなければどうなっていたことか。本当に一緒にやってもらってよかったよ。ノイレンシュタットで急病になった奴に大感謝だ」と珍しくゲルトが軽口を利く。



 その後、護衛クエスト完了を祝ってささやかな宴会が始まる。

 徐々に宴会は盛り上がっていき、長弓使いのニックがすでに何度やったかわからない乾杯の音頭をとるため立ち上がる。

 その横では、いつもはクールなスカウトのシリルが”何度やるんだよ”と笑いながらちゃちゃを入れている。

 俺の隣ではマックスとゼップルが両手剣と片手剣でどっちが有利か熱く語り合っている。

 顔を赤くしたゼップルがその議論に俺を巻き込みに来た。



「タイガ、お前も両手剣使いだし、両手剣の方が有利だと思うよな」



 正直、どちらが有利か俺には判断が付かなかったが、「いや、どうかな? 相手にしたくないのは片手剣に盾の組み合わせだけど」と言っておいた。



 気を良くしたマックスが俺の肩をたたきながら、ゼップルに勝ち誇っている。



「ほら見ろ! タイガはよく判ってるよ。うんうん」



 ゼップルが何か吠えているが、その後ろから大男のゲルトが二人の頭を押さえ、「まあ、最強はハルバートだけどな」と二人の議論に割り込んでくる。



 シリルがそっと、「まあ、気にするな。こいつら飲むといつもこの話なんだよ」と笑いながら耳打ちしてくれた。



 今日は何の心配もないので心の底から、俺も楽しむことができる。こんな心を許せる仲間がいる彼らを羨ましいと感じながら。



後書き


作者:狩坂 東風
投稿日:2012/12/20 20:51
更新日:2012/12/20 20:51
『ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)』の著作権は、すべて作者 狩坂 東風様に属します。

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作品ID:1349
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