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作品ID:176
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春夏秋冬

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中

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目次 次の話

耳元で目覚まし時計が鳴っている。

萌はゆっくりと起き上がりながら、時計の時間を見た。

時刻は、8時18分。萌の通っている高校は8時半まで登校。

萌の家から、高校までは全力で走って15分ぐらい…。

萌はそのことにすぐ気が付いた。

やべぇ、いそがないと。

布団から飛び起き、机の上にある食パンを一枚つかみ

バックを持って家を出た。

萌の高校は制服ではない。

そこから、全力で走る。

結局、高校に着いたのは8時29分。ぎりぎりセーフだった。

息を切らしながら、教室に入った。

それと同時にチャイムが鳴った。

呼吸を整えながら、椅子に座る。

座るないやな、声をかけられた。

話しかけてきたのは、隣の席の安美灯だった。

幼稚園の時からの幼馴染だ。

「また、走ってきたの。好きだねぇ」

いや別に好きでやってるわけじゃないし。

「お前はいいよな。チャリ通だから楽じゃん。起こしてくれる人い

 るし。」

俺は一人暮らしだが、灯は普通に家族と住んでいる。

「えぇぇ、いいじゃん。一人暮らし。私もやってみたい」

一人暮らしうというのは最初は面白そうと感じるが、実際やってみるとそこまで面白くない。しゃべる人もいないし。

「つまんねぇぞ。一人暮らし。普通の暮らしの方がいいって」

僕は五歳の頃に両親を事故で亡くした。

それから祖父母に育てられた。でも、学費などで迷惑をかけてしまうと思って、一人暮らしを始めた。

祖父母は反対した。でも、僕は夢をかなえるために行きたいと嘘をつき一人暮らしを始めた。これ以上、迷惑をかけれなかった。

「そうだよね。家族と暮らせるほうがいいよね」

灯は僕の両親のことを知っているので、そう言ってくれた。

「うん。一家団らんできるって幸せなことだと思うよ」

僕は、思ったことを言った。相手が灯だからこんな事を言える。

「そういえば最近、家族で一緒ご飯食べて無かったからなぁ」

灯は天井を見上げながら、そう言った。

教室のドアが開き、先生が入ってきた。

後書き


作者:こたつ
投稿日:2010/03/20 15:42
更新日:2010/03/20 15:42
『春夏秋冬』の著作権は、すべて作者 こたつ様に属します。

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