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作品ID:205
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Devil+Angel=Reo

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第8話。

前の話 目次 次の話

「ちょっと、桐生刹那がウォークマンを所持してるなんて聞いてなかったんですけどー生徒会長ぉー」

 語尾を延ばした声で言う言葉は鋼夜春袈の声と同じだった。



「いや、私に言われても」

「だって、愚痴る相手生徒会長しか居ないでしょ」

「はぁ?。だって私だってまさか桐生刹那がウォークマン所持者だなんて知らないもん! まさか桐生刹那が所持してるなんて思ってないから、予想すらしてなかったから!!」

 フェリアンヴェスピュリア大公国立学校、高等部生徒会室で交わされる会話は高等部生徒会書記と生徒会長のもの。

 他にも会計やら副会長やらいるが、書記と会長以外、口を閉ざしたまま。



「でも、本当に桐生刹那がウォークマン所持者なのは驚いたデスねー」

「ホント。私、自分の耳を疑ったからね」

「まあ、春袈さんが言うなら本当なんデスよねー?」

「勿論。嘘ついてどうするのよ」

「ま、いいデスけどねー」

 書記と会計の会話。



「でも大丈夫でしょ、桐生刹那には紅來璃維も居るんでしょ?」

「まあね。だから私も二人から離れることはできた。安心してね。でも油断はできない」

「そうデスね。トーナメントも近いデスし」

「トーナメントが開始されるまでは結構な数の天使がネックレスを奪われてる。貴女たちも気をつけて」

 生徒会長が席を立ったのに合わせ、メンバーも席を立つ。



「その前に体育祭デスー。何らかのハプニングはあると考えていいと思います」

「ハプニング、ね……分かった。あんたが言うんだから、信じてもいいかもね。春袈、あんた桐生刹那と紅來璃維を一緒のグループにするから、そのグループに入りなさい、体育祭当日。どうせ教師なんて居ないんだから、通せるでしょ」

 指定鞄を持ち上げ、中から出した体育祭企画書に生徒会印を押す。



「はい。採用。じゃ、これ生徒全員に配って。よろしく。ハイ、解散!」

 そう言って生徒会長は生徒会室を去っていく。



「はぁ……本当に仕事する気あるの、あの人は」

「ないと思いますデス……」

「生徒会長は小学時代からああいう性格だったらしい」

「マジでか!?」

「意外とマジネタだったりして」

 上から書記、会計、副会長、そして終わりまで書記と副会長の会話。



「ま、生徒会役員としてこれぐらいのお仕事は当然か。ただでさえ、会長はこの学校全体の自治と、中等部と高等部の生徒会連携、その他を仕切ってるんだからさ」

「本当、感心しちゃうデス」





「ねえ、璃維。外に出ているついでに買い物しちゃおうか」

「分かった」

 璃維の了承も得て、家から一番近いスーパーに入る。

 今日はたまたま、野菜がかなりの安値で売られていた。

 最近は、野菜高騰が続き、あまり野菜が食べれないので、よさそうな野菜を買って今日はその野菜を使おうと思う。



「璃維、今日、ロールキャベツでいい?」

「あと、トマト。切って砂糖かけて食べる」

「じゃあ今日はロールキャベツとトマトと後は……ご飯あるしいっか!」

「うん」

 グレーの買い物カゴにいつもは200円か、100円の間ぐらいの値段で売られているキャベツが今日は98円で売られていたため、ロールキャベツに決定。そしてトマトが食べたいという璃維の要求により、トマトを買う。因みに箱の方が個別で買うより安いため、6個入りの箱をひとつ。



「よっし。璃維。今日は私がつくってあげるからね! 晩御飯」

「え……」

「どうしたの?」

「いや、なんでもない……!」



 このとき、璃維の心中はこんな感じだ。

 ――刹那の料理はある意味で怖い! 正直、食べたら最後! それから丸々3日は寝込む! 特に腹痛で!!

 しかしこんなことを刹那に言うわけにもいかない。



 レジを済ませ、家へと戻る。

 二重になっている扉を開け、家に入る。

 桐生家は天使の家系のため、かなり大きな家。刹那はこの家の一人娘として生まれ育ち、今は祖母とこの家で暮らしている。

 因みに無駄に広い家だが、使用人などというのは居ない。

 それも天使の家系という特殊な部類の家に仕えるような使用人は居ないということに関係する。



「璃維、手伝ってよ!!」

「いや、ちょっと無理。おばあさん、呼んでくる?」

「もう、此処におる」

 桐生刹那の祖母、ナツカが璃維の後ろに立っていた。



「刹那。今日も私が調理するから。何だ? 今日の料理は」

「えーと、今日はね。キャベツが安かったからロールキャベツにしようと思って! それとトマト。あ、これは私がやるから。お婆様はロールキャベツ作ってくれる?」

 私の祖母は自慢できる祖母。和風から西洋まで色んな料理のレシピを記憶している。



 そんなほのぼのとした日常が壊れるのは、多分、私が……天使や悪魔と深く関わっちゃったからだとおもう。



後書き


作者:斎藤七南
投稿日:2010/05/22 19:43
更新日:2010/05/27 16:04
『Devil+Angel=Reo』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。

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作品ID:205
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