小説を「読む」「書く」「学ぶ」なら

創作は力なり(ロンバルディア大公国)


小説投稿室

小説鍛錬室へ

小説情報へ
作品ID:213
「Devil+Angel=Reo」へ

あなたの読了ステータス

(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「Devil+Angel=Reo」を読み始めました。

読了ステータス(人数)

読了(45)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(108)

読了した住民(一般ユーザは含まれません)


Devil+Angel=Reo

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第12話。

前の話 目次 次の話

「と、トーナメントって、そんな危なそうなことに学生を巻き込んでいいんですか!?」

「問題ないの。それにあなた達、学生さんをその危ない事に巻き込んでも結局のところ、私だから。責任とるの」

「それに、教師というのも居ないデスしね」



「……この学校に教師が居ない?」

「あれ、刹那、今知ったの? 結構有名だよ。ウチの学校に教師陣が居ないのは」

「え、でもそれでよく学校運営できてますね?」

「それは生徒会長が頑張ってるから。鋭意生徒会長は高等部側と中等部側の連携等を任されてるから。いわば、この学校のトップだね」

「で、も。何で教師が居ないんですか?」

「……もしかして、習ってない? フェリアンヴェスピュリア大公国立学校の歴史」

「い、いえ。習ってますけど?」

 刹那の問いに春袈が答える。それに早紀が口をだす。



「時は第4国王王妃の発言による」

 唇が湾曲し、早紀は話し出す。





 ――第4国王王妃ウェルネス・キュリアースの娘・セピアが6歳の頃。



「丁度、私の娘も小学校ですし……。もしもこの学校が設立されるのならば、あまり教師は入れないでださい。教師たちの権限で子供たちの行動が制限されては困りますから」

 ウェルネスはセピアの頭を撫でながら、国王に向かってそう言い放ったという。





「それが、この学校に教師が居ない理由」

 笑顔で早紀が言うと、刹那は納得した様子で頷いた。



「じゃあさ、トーナメントの話に行こうか。カウンターを貸して」

「カウンターってこの青いやつですか?」

「そうそう。機械に通して、正常かどうかチェックしなきゃね。システム問題の話になってくるから」

「カウンターのシステムがトーナメントに関係してくるのか?」

「あのね、紅來。トーナメントっていうのは私たち、天使と悪魔に関係する方。アンタなら分かるでしょ? 元NEV機関員さん?」

「……レオ争奪戦か? 現NEV機関員?」

「正解。っていうか、んな眉間にしわ寄せなくても」

 刹那からカウンターを受け取り、USBに繋いでパソコンモニターにデータを出す。

 キーボードを打ちながら、璃維と言い争いもどきを繰り返す。



「うん、システム問題はないかな。あとは認証と、キーワード。桐生、今のうちにキーワードと認証番号を決めときな」

「え、キーワード? 認証番号?」

「カウンターはこれから、トーナメントにおいて、重要なものになってくる。もしも盗まれたりしても認証番号とキーワードさえカウンターに覚えさせれば、カウンターのデータは見ることができない」

「ま、カウンターに入れられる情報量なんて、たかが知れてるけどねー。決まった?」

「え、と。はい」



「じゃ、どうぞ。その右の透明なボタンを押して。そうそう、入力画面になったでしょ? そこにまずはキーワードを打って……」

 カウンターの軽い説明を刹那にする早紀。その間に璃維は瓢臥と話す。



「良かったのか? 桐生刹那をトーナメントに出したりして」

「……構わない。寧ろ、あの家に閉じ込めておく方が刹那の今後に響く。今のうちに少しでも交流関係を広めておくのも悪くない。それに俺がいる」

「やけに、強気な発言だな?」

「それだけ自信がある、ということだ。それに、お前たちもレオ争奪戦に出るんだろ?」

「何で……分かった?」

「NEV」

「?」

「NEVはトーナメント……レオ争奪戦と係わり合いがある。よって、レオ争奪戦の監視係としてもNEVは参加せずにはいられない、というわけだ。……元NEVだからな。俺も」

「……ずっと気になっていた。どうして璃維、お前はNEVをやめた? あれだけ、鋭意会長に尽くしてきたのに……」

「NEVのやり方に反感を覚えたから」

「それだけで、NEVだけじゃなく会長まで裏切ったのか……?」

「裏切ったって。ただ単に俺はお前たちNEVを嫌っただけだ」



「璃維、何話してたの? 副会長と」

「別に」

 刹那の問いに璃維は簡単に答え、早紀に向き合う。



「そろそろレオ争奪戦の話に入らないか?」





後書き


作者:斎藤七南
投稿日:2010/06/08 13:17
更新日:2010/06/08 13:17
『Devil+Angel=Reo』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。

前の話 目次 次の話

作品ID:213
「Devil+Angel=Reo」へ

読了ボタン


↑読み終えた場合はクリック!
button design:白銀さん Thanks!
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
ADMIN
MENU
ホームへ
公国案内
掲示板へ
リンクへ

【小説関連メニュー】
小説講座
小説コラム
小説鍛錬室
小説投稿室
(連載可)
住民票一覧

【その他メニュー】
運営方針・規約等
旅立ちの間
お問い合わせ
(※上の掲示板にてご連絡願います。)


リンク共有お願いします!

かんたん相互リンク
ID
PASS
入力情報保存

新規登録


IE7.0 firefox3.5 safari4.0 google chorme3.0 上記ブラウザで動作確認済み 無料レンタル掲示板ブログ無料作成携帯アクセス解析無料CMS