作品ID:2374
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■有栖
壊れた世界を楽しんで
小説の属性:一般小説 / S・F / お気軽感想希望 / 初投稿・初心者 / R-15 / 連載中
前書き・紹介
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21xx/09/28 旧五大湖工業地帯
目次 |
9月28日、男は核で汚染されたミシガン湖の近隣に存在するシカゴ03シェルター、自称『ニューシカゴシティ』に到着した。
男としては最低限の生活基盤と崩れ行く摩天楼しかない故郷のニューヨークとあまり変わらないニューシカゴより遠く山脈の向こうにあるという地上の楽園が良かったが、冬が来る前にどこかのシェルターに入らなければ凍死してしまう。
長く苦しい冬はもうすぐだ。ニューシカゴには長居することになるだろう。
ため息をついた男の息はすでに白くなっていた。
男は地上の楽園を目指すために荒廃した高速道路を使っていた。
食料には困るが、その代わり都市から離れたところに放置されている車の残骸は道中の路銀の足しになる。
そう軽く考えていた男だったが、リヤカーいっぱいに積んだ鉄屑は男の想像の数倍の旧米ドルに姿を変えた。
男は知らないことだが、シカゴはニューヨークと違い運悪く核ミサイルの直撃をくらい、今でも市街地は広範囲の汚染に覆われている。
さらにニューシカゴは近隣のシェルターであるデトロイト01シェルターとの関係が悪化し、鉄屑の一大供給地たるデトロイトから閉め出されていた。
鉄屑不足など知らない男は素直にそれを喜び、余った金で少しハメを外すことにしたのだった。
男としては最低限の生活基盤と崩れ行く摩天楼しかない故郷のニューヨークとあまり変わらないニューシカゴより遠く山脈の向こうにあるという地上の楽園が良かったが、冬が来る前にどこかのシェルターに入らなければ凍死してしまう。
長く苦しい冬はもうすぐだ。ニューシカゴには長居することになるだろう。
ため息をついた男の息はすでに白くなっていた。
男は地上の楽園を目指すために荒廃した高速道路を使っていた。
食料には困るが、その代わり都市から離れたところに放置されている車の残骸は道中の路銀の足しになる。
そう軽く考えていた男だったが、リヤカーいっぱいに積んだ鉄屑は男の想像の数倍の旧米ドルに姿を変えた。
男は知らないことだが、シカゴはニューヨークと違い運悪く核ミサイルの直撃をくらい、今でも市街地は広範囲の汚染に覆われている。
さらにニューシカゴは近隣のシェルターであるデトロイト01シェルターとの関係が悪化し、鉄屑の一大供給地たるデトロイトから閉め出されていた。
鉄屑不足など知らない男は素直にそれを喜び、余った金で少しハメを外すことにしたのだった。
後書き
未設定
作者:だるまちあ |
投稿日:2023/08/23 23:57 更新日:2023/08/23 23:57 『壊れた世界を楽しんで』の著作権は、すべて作者 だるまちあ様に属します。 |
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