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作品ID:253
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五星国 星羅

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中

前書き・紹介


挑戦状

前の話 目次 次の話

周りには何もない野原を、リョウ達は歩いていた。リョウ達は途中、デトライトウルフの遺体を依頼人に渡し、ルカナンに向かっていた。リョウは依頼人からデトライトウルフの牙をもらっていた。ペトラはそれを何に使うのか聞いたが、リョウは内緒だと言い教えなかった。

 しばらく歩くとルカナンの方向から煙が出ていることにラーナが気付いた。ラーナはすぐさま走りだした。リョウとペトラが追いつくと、焼けてがれきだけの村の前にラーナがひざまつき泣いているラーナの姿があった。

「…誰がこんなことを」

 ペトラは泣き叫ぶラーナを慰めていた。そしてリョウに村の中を探索するよう言った。

 リョウは念のためトーテムを出した。

「そういえば、自己紹介まだだったな 俺は川波リョウだ」

「…川波リョウ 名が二つあるということはお前、もしや試練とか受けているな」

「なぜそのことを?」

「昔、多分四十年前、川波ケンイチという男が俺の友をトーテムにしていった」

 リョウはびっくりした。川波ケンイチ、リョウの兄が四十年前の世界にいたからだ。リョウはトーテムにもっと兄の手掛かりを聞こうとしたとき自分の後ろでガサッという音が聞こえた。リョウがすぐ振り返ると小さなおじいさんが、がれきの下敷きになっていた。           じいさんはリョウに話しかけた。

「あなた、リョウと言う男を知っていますか」

その声はかすれ、途切れてしまいそうな声だった。

「僕だけど」

「そうですか ここを襲った怪物がリョウにこれを渡せと…」

 おじいさんがリョウに渡したのは鱗が中に入った透明な球体だった。

「これは!!」

「良かった見覚えがありましたか。どうかこの村人の仇を…」

 そう言うとおじいさんは息を引き取った。

「おい よく見ろ 紙が貼りついているぞ」

 リョウは透明な球体に貼りついている紙をとった。紙には文字が書いてあった。



この村を破壊したのは俺だ。俺はこの大陸の中央に位置する大火山、ベーベン火山にいる

俺はそこにある透明の球体をたくさん持っている。ちなみにこの次元にある全ての球体は俺が持っている。 

待っているぞ 川波リョウ



 リョウはその紙をクシャっと丸めてポケットにしまい、球体はバッグの中にしまった。そして、何もなかったかのようにペトラとラーナの方に行った。

「何か情報をみつけたか?」

 リョウは横に頭を振った

「そうか…  じゃあ俺たちはロアロスに戻るがお前はどうする?」

「俺は鍛冶の町テスタにいく」

「じゃあ また会ったら声かけてくれ」

そう言うとリョウは二人とは違う方向へ行った。

後書き


作者:ストライク
投稿日:2010/07/28 21:41
更新日:2010/07/28 21:41
『五星国 星羅』の著作権は、すべて作者 ストライク様に属します。

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