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作品ID:339
「美少女は危険を連れて来る」へ

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美少女は危険を連れて来る

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


出会い

前の話 目次 次の話

 午前2時、寝れないのでジュースを買いに最寄の自動販売機へ向かう

 文にしてしまえば一行ぐらいの行動、が、人生とは何処でどんな出会いをするか分からないものである

 最初は寝ぼけているのかと思った。

 美少女との遭遇

 こちらも文にしてしまえば一行程度だろう。

 しかし、実際に遭遇すると、どうすれば良いのか分からなくなってしまう。

 その美少女は、自分の目的地である自販機の前に佇んでいた。

 視線を追いかけるとどうやら自販機の売り物のホットココアを見ているようだ。

 その容姿に目を向けるとまず目に止まるもは髪だった。

 地面スレスレの所まで伸びた漆黒のロング、もうすでにロングと言う次元では無いと思う。

 目測だと、12?14歳ぐらいである。

 自販機を見つめる目はお菓子をねだる子供のようである

 突っ立てても意味も無いので、近づいてみた

「こんばん…は」

 ごみ箱の裏に隠れられてしまった。

 ファーストコンタクト失敗。

 やべぇ、超疑いのまなざし向けてくる、痛い! 視線が突き刺さる!

 と、とりあえずホットココアを買い目の前へ差し出す。

 ココアとこっちを交互に見た後、手を伸ばし受け取る。

 セカンドコンタクト成功?

「ありがとう」

 お礼が返って来た。

 幼い子供のような声だった。

 自分の分のココアを買い、一口飲む。

「あなたは誰?」

 ごみ箱に隠れながらたずねて来た。

 警戒心の表れか、まだココアを飲んでいない。

「名前は色彩四季(しきさいしき) そこの団地の304号室に住む中2だ、わけあって一人暮らし、別に怪しい者では無い」

「そうであってもそうでなくても皆そう言う、自己申告ほど怖い物は無い」

「これは手厳しいな」

 そう言いながら笑った

「疑うのがあほらしくなった」

 そう言いながらごみ箱の影から出てきた。

 缶のふたを開けてココアを一口飲む

「改めて礼を言う、ありがとう」

 そして、笑った

 とても可愛かった。

「なにをぼーっとしている?」

「いやぼーっとはしていない」

「そうか、しかしなぜ私に近づいた?」

「俺はこの自販機に用事があっただけだ、そう言うお前は?」

「私か? 知りたいか? 知ったら戻れなくなるぞ?」

「そう言われると余計知りたくなった、君みたいな女の子がこんな時間に何をしているのか」

「それわ君も同じだろ?」

「それを言われると、弱いな」

 そう言いながら苦笑いした。





 そしてしばらく話していると、突然。

「!」

「? どうした?」

「出来れば、君を巻き込みたくなかった」

「?」

 その言葉の意味は次の瞬間分かった

後書き


作者:総 誉
投稿日:2010/09/25 04:25
更新日:2011/04/06 17:03
『美少女は危険を連れて来る』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。

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