作品ID:494
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武器の名前で呼び合おう!
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
春夏秋冬文化祭 ?夏の陣?開催準備期間!!
前の話 | 目次 | 次の話 |
「また、ですか」
高等部の見学旅行(7泊8日)から帰ってきて1週間後。
私立ヒイラギ学園の前には、見覚えのある掲示板に、これまた見覚えのあるポスターが貼られていた。
タイトルはもちろん……。
「春夏秋冬文化祭、夏の陣……」
そう、でかでかと明朝体で書かれていた。
「ユキ、どうしよう、また、あたしたちが実行委員長になっちゃいそうなんだけど、どうしようか」
私立ヒイラギ学園は非常に学校としての行事が多いことで有名だ。
しかし、行事が多いせいで授業という授業がないせいで学園の生徒たちの学力は著しく低下している傾向にもあることで有名だ。
そんな生徒の1人である、麻生 弓(あそう ゆみ)は隣の席に座る、ブラウンの長い髪が特徴的なクラスメイト兼親友の村森(むらもり)ユキに問う。
「……おとなしく、なっておこうか」
苦笑いをする親友は、第1印象に必ず「可愛い」だとか「綺麗」だとかと言われる。
しかし、隣に座る者として親友として言わせてもらう。
1番怖いのが、この村森 ユキだ。
長槍部というちょっとだけ珍しい部活での唯一の女子部員であり、弓の幼馴染でありその長槍……長い槍の扱いに長けた少年と同等に戦う少女。
普段は、マイナスイオンさえ発生させているユキではあるが、1度怒らせたら弓でも幼馴染でもとめることはできない。
自然に収まるまで待ってるだけ。
そんな親友の言葉に、弓は何か考えでもあるのだろうかと素直に頷く。
「あ、実行委員長2人、私たちが立候補します」
ユキが手を上げて、宣言する。
クラスは、別に驚かずに進行役の学級委員が黒板に白チョークで実行委員長の欄に弓とユキの名前を書く。
「これで、今回の文化祭も好きなようにできるでしょ?」
優しい笑顔を弓に向けたユキには、確かに弓が思うように考えがあったらしい。
「どうしようか。夏の陣」
「夏だからっていうの思いつく?」
「ありきたりなのしか思いつかないかな」
学級委員に代わって、教壇に立った弓とユキはクラス全体に問う。
「ありきたりなのでもいいから、とりあえず案、出そう」
「……夏って何月から何月までなんだろう」
弓が促すと、クラスの女子が唐突に質問する。
「えーと、あたしが思うに……6月から8月ぐらいじゃない?」
「そうだよね、7月だしね、今」
弓の発言にユキが同意する。
「じゃあその6月から8月までで思いつく夏の単語を出していけばいいんじゃないかな?」
夏は何月までか、という質問をした女子生徒がまた発言する。
「そうだね……。じゃあ、6月から8月までで思いつく単語、何かないー?」
弓が再度、クラスに問いかける。
「……花火とか?」
「文化祭なんだから、お祭りでよくない?」
「海?」
「あー、南国リゾート系?」
「運動しやすいよね、発汗しやすいし」
そこまで色々でるのだから、今度はそれらを文化祭用としてつくりあげること。
「でも春の陣で、カフェ系やっちゃったから夏の陣ではそれを避けたいよね」
「……分かった」
ユキが顎に添えた指を白いチョークへと伸ばす。
「これでどう?」
「花火南国型のリゾート運動?」
ユキの綺麗な字で書かれた文字。
「そう。カフェ系がダメならば、いっそのことプール解放しちゃえばいいんだよ」
綺麗な笑顔と共に言われた言葉で、弓の頭の中でようやくその枠組みができあがった。
高等部の見学旅行(7泊8日)から帰ってきて1週間後。
私立ヒイラギ学園の前には、見覚えのある掲示板に、これまた見覚えのあるポスターが貼られていた。
タイトルはもちろん……。
「春夏秋冬文化祭、夏の陣……」
そう、でかでかと明朝体で書かれていた。
「ユキ、どうしよう、また、あたしたちが実行委員長になっちゃいそうなんだけど、どうしようか」
私立ヒイラギ学園は非常に学校としての行事が多いことで有名だ。
しかし、行事が多いせいで授業という授業がないせいで学園の生徒たちの学力は著しく低下している傾向にもあることで有名だ。
そんな生徒の1人である、麻生 弓(あそう ゆみ)は隣の席に座る、ブラウンの長い髪が特徴的なクラスメイト兼親友の村森(むらもり)ユキに問う。
「……おとなしく、なっておこうか」
苦笑いをする親友は、第1印象に必ず「可愛い」だとか「綺麗」だとかと言われる。
しかし、隣に座る者として親友として言わせてもらう。
1番怖いのが、この村森 ユキだ。
長槍部というちょっとだけ珍しい部活での唯一の女子部員であり、弓の幼馴染でありその長槍……長い槍の扱いに長けた少年と同等に戦う少女。
普段は、マイナスイオンさえ発生させているユキではあるが、1度怒らせたら弓でも幼馴染でもとめることはできない。
自然に収まるまで待ってるだけ。
そんな親友の言葉に、弓は何か考えでもあるのだろうかと素直に頷く。
「あ、実行委員長2人、私たちが立候補します」
ユキが手を上げて、宣言する。
クラスは、別に驚かずに進行役の学級委員が黒板に白チョークで実行委員長の欄に弓とユキの名前を書く。
「これで、今回の文化祭も好きなようにできるでしょ?」
優しい笑顔を弓に向けたユキには、確かに弓が思うように考えがあったらしい。
「どうしようか。夏の陣」
「夏だからっていうの思いつく?」
「ありきたりなのしか思いつかないかな」
学級委員に代わって、教壇に立った弓とユキはクラス全体に問う。
「ありきたりなのでもいいから、とりあえず案、出そう」
「……夏って何月から何月までなんだろう」
弓が促すと、クラスの女子が唐突に質問する。
「えーと、あたしが思うに……6月から8月ぐらいじゃない?」
「そうだよね、7月だしね、今」
弓の発言にユキが同意する。
「じゃあその6月から8月までで思いつく夏の単語を出していけばいいんじゃないかな?」
夏は何月までか、という質問をした女子生徒がまた発言する。
「そうだね……。じゃあ、6月から8月までで思いつく単語、何かないー?」
弓が再度、クラスに問いかける。
「……花火とか?」
「文化祭なんだから、お祭りでよくない?」
「海?」
「あー、南国リゾート系?」
「運動しやすいよね、発汗しやすいし」
そこまで色々でるのだから、今度はそれらを文化祭用としてつくりあげること。
「でも春の陣で、カフェ系やっちゃったから夏の陣ではそれを避けたいよね」
「……分かった」
ユキが顎に添えた指を白いチョークへと伸ばす。
「これでどう?」
「花火南国型のリゾート運動?」
ユキの綺麗な字で書かれた文字。
「そう。カフェ系がダメならば、いっそのことプール解放しちゃえばいいんだよ」
綺麗な笑顔と共に言われた言葉で、弓の頭の中でようやくその枠組みができあがった。
後書き
作者:斎藤七南 |
投稿日:2010/10/31 15:34 更新日:2010/10/31 15:34 『武器の名前で呼び合おう!』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。 |
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