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作品ID:509
「美少女は危険を連れて来る」へ

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美少女は危険を連れて来る

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


前の話 目次 次の話

 こう言う話の主人公が必ず悩むことがある。



   身の周りの人間に危険が及ぶかもしれない



 非日常に片足を突っ込み、命の危機に晒され続ける。時にその危険は自分の周りの大切な人、《日常》を壊してしまうかもしれない・・・四季も例外では無かった。







「こんな物か・・・」

 買出しが終わり、帰り道の途中・・・

「そこの」「お兄さん」

 息の合ったコンビネーションで呼び止められた。

 振り返ると・・・

「双子?」

 瓜二つの姉妹が立っていた。両方とも同じような姿をしてるからどっちがどっちか分からない。身長は黒夜より小さく、110センチあればいいほうだと思う。髪が黒夜と同じくらい長い・・・髪の色は白、黒夜が《力》を使い果たした時とは違い、本当に純白、真っ白だ。服装はフリルのたくさんついた白ワンピース、フリルが無ければ黒夜が最初に着ていた服に似てなくも無いと思う。

「お兄さん」「少しいいですか?」

 自分を指しているいるようだ。

「何か用か?」

「道に」「迷って」「しまったのですが」「助けてもらえませんか?」

「聞き取りにくい! 交互に喋るな! お願い!」

 お互いの顔を見た後、俺から見て、右側のほうが前に出てきた。

「この町に最近来たのですが、妹と遊んでいるうちに道に迷ってしまったのです」

「それで? 警察には」

「妹が怖がるので」

「っで、助けて欲しいと?」

「はい」「はい」

 声をそろえて返事、なるほど、それで俺か・・・

「分かった、助けてやる」

「ありがとう」「ございます」

「それやめて!」

 俺は、後々にこの選択肢に一生後悔する事になるだろう(俺の人生後悔の連続だな)



 10分後



 一度荷物を家に置き、黒夜に出かけてくるといってから、この双子の家の捜索が始まった。

「待たせた、じゃあ行こうか」

「はい」「はい」

 大人しくて良い子だ。うちのブラックホールとは大違いだ(ちなみに黒夜のこと)

 双子から引き出せる情報を引き出せるだけ引き出しここ周辺で情報が当てはまる場所を片っ端から捜索していたとき、最初の問題が起きた。

 ぐ???×2

 後ろを振り返る。双子そろっておなかを押さえていた。

「何か・・・食うか?」

『ぜひ!』

 素直でよろしい。







 ぱくぱくぱく

 ぱくぱくぱく

 ぱくぱくぱく

 いや?食うね、うちにいる四次元空間と良い勝負だよ・・・







 財布が空っぽ同然になるまで食べた双子をつれて捜索を再開した。

「うふふふふ」「くすくすくす」

 とても機嫌がいいようだ、笑い方が違うのかどっちがどっちかは分からないけど・・・

 そして双子から引き出した情報に当てはまる場所はここで最後となった。

「ここも違うのか?」

「・・・ここです」「ありがとうございます」

 やっと終わったようだ、結構遠いところまで来たな。

「良かったな、もう迷うなよ?」

「お兄さんが」「良い人でよかった」

「ありがとう、今度は俺のところに遊びにでも来い。菓子くらいは出せるからな」

 来た道を帰ろうとしたとき。

「少し待って下さい」

 呼び止められる。今度は何だ?

「これを・・・」

 封筒を渡される。

「お兄さんは良い人ですが」「それは度が過ぎると弱みになります」「気をつけてください」

 空気が変わった。

「お前ら何者だ?」

「あなたの敵です」「私たちはあなたから《虚無(ゼロ)》の実験の成功体を回収する事を言われました」「いやでしたがあなたの大切な人を人質としてさらいました」「うふふふふふ」「くすくすくす」

「なに!?」

『ごきげんよう』

 二人そろって貴族のあいさつのようにスカートを少し持ち上げる。

 ぽと・・・ぽと

 何かがスカートから落ちてきて・・・

 ボフン!

「ごほごほ、にゃろう!」

 そこに双子の姿は無かった。

「何所に・・・」

 手元の封筒を開けると手紙が一枚、内容をまとめると・・・



   黒夜をつれて都古神社に来い。



「無事でいてくれよ・・・」

 電話をかけながら家に向かって走った。

後書き


作者:総 誉
投稿日:2010/11/05 21:13
更新日:2010/11/05 21:16
『美少女は危険を連れて来る』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。

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作品ID:509
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