作品ID:572
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もう未練はありませんか?
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
六人目 壁絵
前の話 | 目次 | 次の話 |
まるで画用紙をあわせて作ったような空間、そこに一人の学校の制服と思しき服装をした一人の女の子がいる。
「? ? ?」
何も言わずただおろおろと頭に?マークを浮かべながら周りを見回す女の子・・・
「ここはあなたに「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
大絶叫だった。いきなり喋りかけられて文字通り飛び上がり何かから逃げるように駆けずり回る女の子・・・
「・・・・・・一回落ち「きゃぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
バタバタバタ! ごてん!
「あ! こけた」
おもいっきりこけた女の子の横に一匹の黒猫が駆け寄った。
「おい!」
「っひ! 喋る猫! 食べないで???」
「食べないよ! 一回落ち着いて、大丈夫だから」
「ひっひっふ?・・・ひっひっふ?・・・・・・・・・すう」
「寝た!」
「っは!」
立ち上がり体中に付いたほこりを落とすようにぽんぽんとたたいて猫を探すと、猫は一人の鎌を持った少女の横にいた。少女は一言で表すなら真っ白だった。
「えっと、始めまして」
「始めまして、私はここの管理人。名前は白猫杏奈。あなたのお名前は?」
「私は神野弥生(こうのやよい)一応画家です」
「僕は杏奈のパートナーのディーだ」
「では、改めて・・・ここはあなたに救いを与える場所です」
「救い?」
「ここは(略)っと言う事で私はそれに協力し、時に行き過ぎるのを止めるための管理人です」
「えっと、私・・・・・・死んじゃったの?」
「はい。残念ですが」
「そっか・・・・・・死んじゃったか」
事実を確認するように死んじゃったか・・・とつぶやきながら壁まで歩いて、壁に手を当てて少し考えるようなしぐさをしてから。
「ねぇ」
「何ですか?」
「ここに絵を描いていいですか?」
「よっと・・・・・・ふぅ、これで全部ですか?」
杏奈が運んできたのは色とりどりのペンキや絵の具、絵を描くのに必要だと思われるもの全てだった。
「はい! 大丈夫です。では、早速始めたいと思います」
弥生は壁にペンキを片っ端からぶっ掛け始めた。
「なにしてるの?」
「絵を描いてます」
「そうなの? 僕には落書きしてるようにしか見えない」
「あははは! よく言われます。私、生きてるときは結構有名だったんですが・・・・・・私は好きで絵を描いてるのでよかったのですが」
「好きなことが仕事って楽しそうですね」
「いや?そうでもないよ? あまり描きたくないときでも描けっていわれるときがあったし」
筆でなぞって輪郭を浮かび上がらせる。ちょっとずつ絵っぽくなってきた。
「すごい・・・」
「ありがとう! でもまだまだ完成じゃないよ?」
「これだけでも十分すごいと思うよ?」
「あれ? 猫ちゃん色分かるの? 大体の動物は色を判別できないって言うし」
「ふふん! 僕はこれでも「不良品の」神が直接作った「手抜きの」創造物なんだからな!」
「なぜだか分からないけど猫ちゃんがかわいそうになってきた」
「なんで!? もしかしてアンナ!?」
「ヒュウ?・・・さぁ? 私は知りませんよ?」
「白々しすぎて逆に怪しくないな」
ビタン! ばしゃ! ぐりぐりぐり・・・・・・シャ! ピシャ!
「きゃ! はねましたよ!」
杏奈の白い服に確かに絵の具で汚されていた。
「あはははは! ドンマイ!」
「くぅぅぅぅ!」
ダン! ダン! ダン!
メッチャ地団駄踏んでから杏奈は鎌を空間の端っこに投げ捨てた。
ヒュン・・・ヒュン・・・ざくっ!
反対側に突き刺さった鎌を放置して杏奈は目の前にあったペンキの入った缶の中に手を入れて・・・
「えい!」
弥生めがけておもいっきり飛ばした!
「きゃぁ!」
被弾!
「やりましたね!」
「やりましよ!」
「やれやれ」
鎌が突き刺さった壁のほうに退避するディー。そしてペンキまみれになった杏奈と弥生が始めたのは・・・
THE・雄・絵・華・鬼(ザ・お絵かき)
お互いに筆を持ち、お互いの体にペンキや絵の具で片っ端から汚していくという物だろう。
「えい!」
杏奈の攻撃 直接筆で切りかかる!
「やりましたね!」
被弾!
「隙あり!」
弥生の攻撃 直接筆で切りかかる!
「きゃ!」
被弾
「今度は私の番です!」
杏奈の攻撃 筆を投げる!
「甘いです!」
切り払い! 杏奈が投げた筆は跳ね返された!
「なふ!」
そのまま杏奈に被弾!
「杏奈さん余所見は禁物ですよ!」
畳み掛けるように弥生の追撃! ダイレクトペンキミサイル!(ペンキの入った缶の中身を遠心力で飛ばす広域技、良い子の皆さんはマネしないで下さい。目にペンキや絵の具が入ると危ないので)
「くっ!」
ジャンプして回避! しかし!
つるん! ごん!
「ごふ!」
着地に失敗!
「ええい! めんどくさいです! 私の必殺技を活目せよ! ハイマッ○フルバースト!」
両脇にペンキ缶を抱えて遠心力を加えて・・・
ばしゃん!
「ごふ!」
自爆! 自分でペンキを頭から被弾! さらに転倒!
「いまです! 私の必殺! うなれライトセ○バー!」
ペンキ缶を縦に振る!
「きゃう!」「きゃあ!」
杏奈に被弾! そして必然的に弥生にも被弾! 水の入ったバケツを縦に振れば分かるだろう。(あまりのバカじゃなければ実行しないで下さい)
「やりますね・・・」
「あなたこそ・・・」
じりじり・・・
「うりゃぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「おんどりゃぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
以下略
「完成しましたね!」
「ええ!」
「・・・・・・途中無駄と形容できる時間がありましたが」
「・・・・・・ええ」
ペンキで汚れた空間の壁に一つには確かに絵と呼べるだろう物が完成していた。まるで園児の落書きのような絵で、どこか懐かしい感じのする。ずっと見ていたくなるような絵だった。
「じゃあ私のやりたい事は終わりました」
「これでいいんですか?」
「はい! ここは死んだ人が来るんですよね? でしたら必然的にこれを見ます。画家としてそこまですばらしい事はありません」
「そうですか・・・では」
杏奈は壁の一つに手を置いて・・・
「来たれ、転生の扉」
杏奈の手の置かれたところに一つの扉が現れた。
「どうぞ」
「これを通ればいいのね」
弥生は扉を開けて・・・
「じゃあね杏奈。楽しかったです」
「私もです」
「あはは! じゃあ!」
弥生が扉の中に消えるのを見送って・・・・・・
「よしアンナ・・・・・・・・・掃除しようか?」
「・・・・・・・・・・・・はい」
その後、杏奈は空間の掃除に追われた。
「? ? ?」
何も言わずただおろおろと頭に?マークを浮かべながら周りを見回す女の子・・・
「ここはあなたに「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
大絶叫だった。いきなり喋りかけられて文字通り飛び上がり何かから逃げるように駆けずり回る女の子・・・
「・・・・・・一回落ち「きゃぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
バタバタバタ! ごてん!
「あ! こけた」
おもいっきりこけた女の子の横に一匹の黒猫が駆け寄った。
「おい!」
「っひ! 喋る猫! 食べないで???」
「食べないよ! 一回落ち着いて、大丈夫だから」
「ひっひっふ?・・・ひっひっふ?・・・・・・・・・すう」
「寝た!」
「っは!」
立ち上がり体中に付いたほこりを落とすようにぽんぽんとたたいて猫を探すと、猫は一人の鎌を持った少女の横にいた。少女は一言で表すなら真っ白だった。
「えっと、始めまして」
「始めまして、私はここの管理人。名前は白猫杏奈。あなたのお名前は?」
「私は神野弥生(こうのやよい)一応画家です」
「僕は杏奈のパートナーのディーだ」
「では、改めて・・・ここはあなたに救いを与える場所です」
「救い?」
「ここは(略)っと言う事で私はそれに協力し、時に行き過ぎるのを止めるための管理人です」
「えっと、私・・・・・・死んじゃったの?」
「はい。残念ですが」
「そっか・・・・・・死んじゃったか」
事実を確認するように死んじゃったか・・・とつぶやきながら壁まで歩いて、壁に手を当てて少し考えるようなしぐさをしてから。
「ねぇ」
「何ですか?」
「ここに絵を描いていいですか?」
「よっと・・・・・・ふぅ、これで全部ですか?」
杏奈が運んできたのは色とりどりのペンキや絵の具、絵を描くのに必要だと思われるもの全てだった。
「はい! 大丈夫です。では、早速始めたいと思います」
弥生は壁にペンキを片っ端からぶっ掛け始めた。
「なにしてるの?」
「絵を描いてます」
「そうなの? 僕には落書きしてるようにしか見えない」
「あははは! よく言われます。私、生きてるときは結構有名だったんですが・・・・・・私は好きで絵を描いてるのでよかったのですが」
「好きなことが仕事って楽しそうですね」
「いや?そうでもないよ? あまり描きたくないときでも描けっていわれるときがあったし」
筆でなぞって輪郭を浮かび上がらせる。ちょっとずつ絵っぽくなってきた。
「すごい・・・」
「ありがとう! でもまだまだ完成じゃないよ?」
「これだけでも十分すごいと思うよ?」
「あれ? 猫ちゃん色分かるの? 大体の動物は色を判別できないって言うし」
「ふふん! 僕はこれでも「不良品の」神が直接作った「手抜きの」創造物なんだからな!」
「なぜだか分からないけど猫ちゃんがかわいそうになってきた」
「なんで!? もしかしてアンナ!?」
「ヒュウ?・・・さぁ? 私は知りませんよ?」
「白々しすぎて逆に怪しくないな」
ビタン! ばしゃ! ぐりぐりぐり・・・・・・シャ! ピシャ!
「きゃ! はねましたよ!」
杏奈の白い服に確かに絵の具で汚されていた。
「あはははは! ドンマイ!」
「くぅぅぅぅ!」
ダン! ダン! ダン!
メッチャ地団駄踏んでから杏奈は鎌を空間の端っこに投げ捨てた。
ヒュン・・・ヒュン・・・ざくっ!
反対側に突き刺さった鎌を放置して杏奈は目の前にあったペンキの入った缶の中に手を入れて・・・
「えい!」
弥生めがけておもいっきり飛ばした!
「きゃぁ!」
被弾!
「やりましたね!」
「やりましよ!」
「やれやれ」
鎌が突き刺さった壁のほうに退避するディー。そしてペンキまみれになった杏奈と弥生が始めたのは・・・
THE・雄・絵・華・鬼(ザ・お絵かき)
お互いに筆を持ち、お互いの体にペンキや絵の具で片っ端から汚していくという物だろう。
「えい!」
杏奈の攻撃 直接筆で切りかかる!
「やりましたね!」
被弾!
「隙あり!」
弥生の攻撃 直接筆で切りかかる!
「きゃ!」
被弾
「今度は私の番です!」
杏奈の攻撃 筆を投げる!
「甘いです!」
切り払い! 杏奈が投げた筆は跳ね返された!
「なふ!」
そのまま杏奈に被弾!
「杏奈さん余所見は禁物ですよ!」
畳み掛けるように弥生の追撃! ダイレクトペンキミサイル!(ペンキの入った缶の中身を遠心力で飛ばす広域技、良い子の皆さんはマネしないで下さい。目にペンキや絵の具が入ると危ないので)
「くっ!」
ジャンプして回避! しかし!
つるん! ごん!
「ごふ!」
着地に失敗!
「ええい! めんどくさいです! 私の必殺技を活目せよ! ハイマッ○フルバースト!」
両脇にペンキ缶を抱えて遠心力を加えて・・・
ばしゃん!
「ごふ!」
自爆! 自分でペンキを頭から被弾! さらに転倒!
「いまです! 私の必殺! うなれライトセ○バー!」
ペンキ缶を縦に振る!
「きゃう!」「きゃあ!」
杏奈に被弾! そして必然的に弥生にも被弾! 水の入ったバケツを縦に振れば分かるだろう。(あまりのバカじゃなければ実行しないで下さい)
「やりますね・・・」
「あなたこそ・・・」
じりじり・・・
「うりゃぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「おんどりゃぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
以下略
「完成しましたね!」
「ええ!」
「・・・・・・途中無駄と形容できる時間がありましたが」
「・・・・・・ええ」
ペンキで汚れた空間の壁に一つには確かに絵と呼べるだろう物が完成していた。まるで園児の落書きのような絵で、どこか懐かしい感じのする。ずっと見ていたくなるような絵だった。
「じゃあ私のやりたい事は終わりました」
「これでいいんですか?」
「はい! ここは死んだ人が来るんですよね? でしたら必然的にこれを見ます。画家としてそこまですばらしい事はありません」
「そうですか・・・では」
杏奈は壁の一つに手を置いて・・・
「来たれ、転生の扉」
杏奈の手の置かれたところに一つの扉が現れた。
「どうぞ」
「これを通ればいいのね」
弥生は扉を開けて・・・
「じゃあね杏奈。楽しかったです」
「私もです」
「あはは! じゃあ!」
弥生が扉の中に消えるのを見送って・・・・・・
「よしアンナ・・・・・・・・・掃除しようか?」
「・・・・・・・・・・・・はい」
その後、杏奈は空間の掃除に追われた。
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2010/11/25 21:44 更新日:2010/11/25 21:51 『もう未練はありませんか?』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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