小説を「読む」「書く」「学ぶ」なら

創作は力なり(ロンバルディア大公国)


小説投稿室

小説鍛錬室へ

小説情報へ
作品ID:721
「悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ」へ

あなたの読了ステータス

(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ」を読み始めました。

読了ステータス(人数)

読了(38)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(104)

読了した住民(一般ユーザは含まれません)


悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中

前書き・紹介


きゅうわ 逸れた生存者

前の話 目次 次の話









「紗絵ー!喜多方ー!何処ー!?」



「おーい喜多方少年ー!喜多方妹ー!」



「紗絵さーん!良平さんー!」



 3人で呼んでも返事がない。



 一旦駅に戻って連中に知らせてきたのは正解だったようだ。



 案の定見つからない。



 行きそうな場所を片っ端から探しているのに、どうして…。



「クソ…また喜多方妹のほうか…」



「でしょうね」



「親しいのか?」



「さっきも言ったけど、紗絵とあたしは同じ中学出身なの。まだ紗絵は中3だけど。仲はかなりいいと思うわよ。数少ない友達だもの」



「そうなんだ」



 そう。彼女―――喜多方紗絵とあたしは、同じ東第一中学出身。一つ年下で、極度のブラコンで、甘えん坊で、わがままの女の子。人間嫌いで、異性には暴力で、同性には口で叩きのめす。あたしもそれと似たようなことを中学時代にやっていた。いつからか、あたしと彼女は、『東第一双璧の悪魔』という不名誉な二つ名を付けられた。



 それ以前から兄貴をめぐって(と紗絵が勝手に思い込んでる)一度対立して以来、彼女とは友達だ。でも、何だか甘える対象になっている気がするのは気のせいかしら?



「しかし…参ったな…」



 少年が絶望した顔になる。



「こんな時に見つけるなんて最悪だ……ゾンビがいる」



 少年が指差す。



「げえ!?」



 いた。何か大量にいるんですけど!



 最悪ですね、確かに。



「あっちの方向、まだいませんよね?」



 女の子が困った顔で言う。



 しかも。



「あの方向は、うちのほうか…」



 群がるゾンビたちがいるのは、紗絵の家のある方角だ。



「…仕方ない」



 あたしは覚悟を決める。



「ん? どうした睦」



「あいつら、多分家に帰ったと思う。あっちが家の方角。回り道をすると倍の時間がかかるから、あたしはあの屍を潰していくけど、あんたらはどうする?」



 手短に、素早く概要だけ二人に説明する。



「ちょっ、おま…。本気かよ」



「時間がないのよ。あの程度なら勝てるわ」



「…分かった。ついていく」



「ええ!? ほ、本気ですか天都君!?」



「見捨てるって選択肢は選ばねえぜ。そんな奴は最低のくずだ」



 思った以上にいい男のようだ。



 オロオロしている女の子のほうも、覚悟を決めたようだ。



「ついていきます」



 そう力強く言ってくれた。



「じゃあ、先陣はあたしが行く。邪魔する奴だけ殺していくから、あんたたちも走って。頼むわよ」



「ああ」



「はい」



 あたしは走り出した。

 

後書き


作者:ゾンビの方程式
投稿日:2011/05/22 13:08
更新日:2011/05/22 13:08
『悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ』の著作権は、すべて作者 ゾンビの方程式様に属します。

前の話 目次 次の話

作品ID:721
「悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ」へ

読了ボタン


↑読み終えた場合はクリック!
button design:白銀さん Thanks!
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
ADMIN
MENU
ホームへ
公国案内
掲示板へ
リンクへ

【小説関連メニュー】
小説講座
小説コラム
小説鍛錬室
小説投稿室
(連載可)
住民票一覧

【その他メニュー】
運営方針・規約等
旅立ちの間
お問い合わせ
(※上の掲示板にてご連絡願います。)


リンク共有お願いします!

かんたん相互リンク
ID
PASS
入力情報保存

新規登録


IE7.0 firefox3.5 safari4.0 google chorme3.0 上記ブラウザで動作確認済み 無料レンタル掲示板ブログ無料作成携帯アクセス解析無料CMS