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PC名:松川 小夏(まつかわ こなつ)
性別:女
学年or担当教科:3年
指名PC:お任せ
アイコンサイト:ぺしゃんこ。様(http://...
その他:3年に上がってから転入してきた女生徒。身長162㎝、夏でも長袖のカッターを着ている。方言や古い言葉を使うが本人曰く転勤族だったから言語があやふやとの事。その割にどこに住んでいたか等は聞かれてもはぐらかしており、明るく友好的な態度の裏で学外のプライベートについては語らない。距離感が近くすぐに懐き、共感度が高く涙脆い。放課後は何故かギリギリまで校内にいる。
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(女は夢を見ていた。幸せな夢か?否、日常の続きだ。恐れていることか?是、見たくない未来だ。カキンッとバッドがボールを打ち上げる、気持ちの良い音がした。野球部はこんな時間まで練習していたのかとその時初めて気づいたけれど、夢うつつから呼び戻された女は窓の外に目をやることはなかった。うん、と大きく伸びをしてぼう、と教室を見遣る。そこに誰かが居たならばまだ眠たさの残る瞳を細めてゆるりと微笑もう。)寝てたみたい。もうこんな時間なのね。(「起こしてくれればよかったのに」と少しばかり照れ臭そうに、冗談めかして笑う女と相手には面識がないかもしれない。知り合いでも知らぬ人でも、そういう接し方をする女だった。はて、ここは誰の机だろうかと無遠慮に机の中に手を入れてまさぐってみる。収穫は菓子パンの袋一枚。がさりと音を立てて手が握りしめたそれを引っ張り出した。この机の持ち主はどうやらあまり几帳面なタイプではないらしい。……自分かもしれないけれど。ぼんやりと霞がかったような頭では些末なことに思えた。もう一度ゴミを机の中に戻しておく。その間、この教室にいた自分以外の何者かはなにをしていただろう。視線を上げて目で追ってみた。なんだか酷く、眠たかった。)
松川小夏:2020/2/25 (Tue) 20:32 No.1:
(黒板の隅に書かれた“日直”の文字を書き直し、決められた名を其の下に綴る。別段クラス委員の仕事ではないが、何故か癖のようにずっと続けているルーチンだった。眠るクラスメイトを見かけた時は少し、目を見張ったものの結局声をかけず、今に至る。カツ、カツ、カツと小さく響く音は背後からの声で、止まる。)――……あら、おはよう松川さん。嗚呼、ごめんなさいね、ぐっすり眠ってらしたから。(書く手を止めて、くるりと振り向いた。未だどこか眠たげな同級生をじぃ、と見つめては聞こえた言葉に眉を下げ、けれども唇は柔い弧を描く。チョークを置いて、手の粉を払い、ゆったりと彼女の元へと歩み寄る。ビニールの音に小首を傾げ「何かあった?」なんてなんとなしに問いかけた。咎めるような声色ではなく、存外純粋な好奇心に満ちた声。歩みを止めず、彼女の横にそっと立つ。そうすれば視線は不意に交わる、だろうか。)……眠いなら、もう少し眠っていても大丈夫よ。鍵はまだ、閉めないでおくから。(くつり、喉を鳴らしてそう紡ぐ。下校時刻まではもう少しだけ時間が有る、この位ならばクラス委員の職権乱用にはならないと、信じて。)寝るなら、下校時刻前には起こすわ。私もちょうど、読みたい本があったの。(いたずらっぽくそう笑って問いかける。夢か現か幻か、確かな事実は黄昏の中に二人、という事だけだった。)
駿河杏:2020/2/26 (Wed) 02:26 No.3: