
指名PC:穂村遥斗さん
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(微かに鼻に触れる苦い香りは、苦手とする人も多いのは知っているけれど、少女はそこまで嫌いじゃない。不健康な香りだと思うけれど、だからこそ魅力的に思えてしまうのも事実なのだ。)あー、はいはい。分かってるって。校則は気にしないけど法律はまあまあ気にするんだよね、あたし。…んふ、あたし結構信頼されてる?…てか、もし先生が煙草吸ってる生徒見つけちゃったらどーするの?止められる?だいじょぶ?(校内で喫煙する度胸のある生徒などそれなりに肝の据わった不良が多そうなイメージだから、そんな相手と彼がやりあっていけるのかという心配は割と本気で感じてもいた。)普通は……って事は、先生はそうじゃないってこと?そこまで長生きしたくないタイプ?(彼の口ぶりにやや引っ掛かりを感じてか、はたりと目を丸くして問い返す。「……そう?うち、お父さんが煙草よく吸ってるから近くで吸われても抵抗ないんだー」とからっと笑って。)……え、いやいや。なんでそこで先生が誤んの、何も悪い事してないんだし。あたしが勝手に探してたんだからさ。なーんだ、ならよかった。疲れてんじゃないかと思ってた。(もしかして自分との会話も彼の疲労の一因になりやしないかとも思ったが、それはそれと片付けてしまうあたりが少女の図太いところでもあり。)……あ、ほんとだ。さっきまではもうちょい明るいと思ってたんだけど、もうこんなに暗くなってたんだ。……じゃ、そろそろ戻ろっかな。先生も寒くなんないうちに戻んなよ?んじゃ、また明日ね!(話せて満足したのか、少女はスカートを翻して踵を返す。あまり長居して、彼の喫煙時間を取ってしまうのも本意じゃないもので。そうして夜の帳が下りてゆくさなか、彼に向けて振った手ばかりが最後まで闇の中で活発に動いていた――)
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(微かに鼻に触れる苦い香りは、苦手とする人も多いのは知っているけれど、少女はそこまで嫌いじゃない。不健康な香りだと思うけれど、だからこそ魅力的に思えてしまうのも事実なのだ。)あー、はいはい。分かってるって。校則は気にしないけど法律はまあまあ気にするんだよね、あたし。…んふ、あたし結構信頼されてる?…てか、もし先生が煙草吸ってる生徒見つけちゃったらどーするの?止められる?だいじょぶ?(校内で喫煙する度胸のある生徒などそれなりに肝の据わった不良が多そうなイメージだから、そんな相手と彼がやりあっていけるのかという心配は割と本気で感じてもいた。)普通は……って事は、先生はそうじゃないってこと?そこまで長生きしたくないタイプ?(彼の口ぶりにやや引っ掛かりを感じてか、はたりと目を丸くして問い返す。「……そう?うち、お父さんが煙草よく吸ってるから近くで吸われても抵抗ないんだー」とからっと笑って。)……え、いやいや。なんでそこで先生が誤んの、何も悪い事してないんだし。あたしが勝手に探してたんだからさ。なーんだ、ならよかった。疲れてんじゃないかと思ってた。(もしかして自分との会話も彼の疲労の一因になりやしないかとも思ったが、それはそれと片付けてしまうあたりが少女の図太いところでもあり。)……あ、ほんとだ。さっきまではもうちょい明るいと思ってたんだけど、もうこんなに暗くなってたんだ。……じゃ、そろそろ戻ろっかな。先生も寒くなんないうちに戻んなよ?んじゃ、また明日ね!(話せて満足したのか、少女はスカートを翻して踵を返す。あまり長居して、彼の喫煙時間を取ってしまうのも本意じゃないもので。そうして夜の帳が下りてゆくさなか、彼に向けて振った手ばかりが最後まで闇の中で活発に動いていた――)
:花鹿早妃:2020/3/1 (Sun) 00:06 No.24:

……いや、其処は校則も気にして頂かねば、教師としてはその、困るのですが……まあ、聞かなかった事に、します、はい。……些細な校則違反ならまだしも、それは流石に止めますよ。ただ叱るのは、出来ないかもしれませんので……おそらく他の先生方にお伝えもするでしょうけれど。(彼女の言葉に思案すること暫し。ぽつぽつと溢す言葉はとても頼りがいが有るといい切れる程にしっかりとした声色ではなかったが淡い決意じみたものを含んでいた。)……明日の事を、明後日の事を……もっと先の事を考えると、気が滅入ってしまう質で……って、すみません。生徒の前でこんな事言うべきじゃありませんね。忘れてください。(ははは、と乾いた笑いを溢しては気まずそうに視線を逸らす。添えられた言葉には小首を傾げそうですか? なんて返して。)……態々、探していただいた様でしたので。その、ええと……、……すみません、有難うございます。(ありがたさと申し訳無さの同居、こんな時にどの様な顔をするのがふさわしいのか分からずについつい表情は何処か強張ってしまう、けれど――彼女の表情を見、言葉を聞けば何か穏やかさのようなものが胸に舞い込んでくるようで。謝辞を述べる折何処か穏やかな表情を浮かべていた事に、自分自身は気づかぬまま。)ええ、お気をつけて。……この時間帯、逢魔が時ともいいますし。そうでなくとも気を付けるに越した事はありませんから。……あはは、有難うございます、では私ももう少ししたら戻りましょうか。……ええ、また明日、さようなら。(手を振り返す。気付けばすっかり表情は緩み穏やかに、また明日と告げる声は何処か柔らかな響きであった。――煙草をもう一本だけ取り出し火を着け、再び紫煙を燻らせる。何でもない今日はけれどもほんの少しだけ、暖かなひだまりを思い出させてくれた。)
:穂村遥斗:2020/3/1 (Sun) 21:57 No.26: