
指名PC:駿河杏さん
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(彼女はひどく面倒見がいいと思う、きっと誰に対しても等しく。それが友人として誇らしくもあり、ちょっとばかし妬けてもしまうのだ。だからこそカフェに誘われた時はとても嬉しかったし、迷わず頷いた。いつもは選ばないポット入りの紅茶を頼んだのはなんとなく背伸びをしたかったから、そして長くおしゃべりを続けたかったから。段々と藍色が滲んでくる空の下、ぽかぽかした気持ちを抱えてならちゃんと家に帰れる気がして、また明日と手を振って別れた。それが二日前のこと。そして本日再び放課後、彼女と机を挟んで他愛もないお喋りに興じている。)教育実習の穂村先生ね、なんか弟みたいだった。いや弟いないけど……こう……、私の中の姉がくすぐられるというか……。(わしわし、と両手で何かを掴む仕草をしながら、至極真面目にむつかしげな顔をして年上の教師について語る。ふむ、と考え込んで一言、じっと彼女の瞳を見つめれば)駿河ちゃんは長女っぽいけど一人っ子と見た。どう?(きらりと瞳を輝かせる、彼女のことを知るのは好きだ。教えてもらうより当てられた時の方がずっと嬉しさが勝るが、なかなかどうしてズバリと的中した試しはない。)でもなぁ、頼り甲斐あるけどちょーっと妹っぽいとこもあるよね。なんだろ、ふふ、……、(ふわりと綻ぶように笑っては口元をそっと指先で隠して、ちらと視線を投げ)色んなとこ見せてもらってるなって、改めて思っちゃった。(へへへ、と締まりのない顔で笑う。思い返せばこの共に過ごす時間の中で、彼女はいつも不思議な空気を纏っていた。今はまだそれがなんなのか分からないけれどとても大事なものを共有しているみたいで嬉しくなったのだ。ふふふ、と密やかに笑みを浮かべる女は昼と夜の合間の時間が苦手ではなくなってきていた。)
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(彼女はひどく面倒見がいいと思う、きっと誰に対しても等しく。それが友人として誇らしくもあり、ちょっとばかし妬けてもしまうのだ。だからこそカフェに誘われた時はとても嬉しかったし、迷わず頷いた。いつもは選ばないポット入りの紅茶を頼んだのはなんとなく背伸びをしたかったから、そして長くおしゃべりを続けたかったから。段々と藍色が滲んでくる空の下、ぽかぽかした気持ちを抱えてならちゃんと家に帰れる気がして、また明日と手を振って別れた。それが二日前のこと。そして本日再び放課後、彼女と机を挟んで他愛もないお喋りに興じている。)教育実習の穂村先生ね、なんか弟みたいだった。いや弟いないけど……こう……、私の中の姉がくすぐられるというか……。(わしわし、と両手で何かを掴む仕草をしながら、至極真面目にむつかしげな顔をして年上の教師について語る。ふむ、と考え込んで一言、じっと彼女の瞳を見つめれば)駿河ちゃんは長女っぽいけど一人っ子と見た。どう?(きらりと瞳を輝かせる、彼女のことを知るのは好きだ。教えてもらうより当てられた時の方がずっと嬉しさが勝るが、なかなかどうしてズバリと的中した試しはない。)でもなぁ、頼り甲斐あるけどちょーっと妹っぽいとこもあるよね。なんだろ、ふふ、……、(ふわりと綻ぶように笑っては口元をそっと指先で隠して、ちらと視線を投げ)色んなとこ見せてもらってるなって、改めて思っちゃった。(へへへ、と締まりのない顔で笑う。思い返せばこの共に過ごす時間の中で、彼女はいつも不思議な空気を纏っていた。今はまだそれがなんなのか分からないけれどとても大事なものを共有しているみたいで嬉しくなったのだ。ふふふ、と密やかに笑みを浮かべる女は昼と夜の合間の時間が苦手ではなくなってきていた。)
:松川小夏:2020/3/2 (Mon) 10:37 No.29:

(何だかんだで世話焼きなのは生来の性であった。何かしらの仕事を押し付けられると言う感覚もなくごく自然に任されていたし、誰かしらの役に立つのは少し誇らしくもあったから。かと言って、特別がないというわけでもない。長く話せれば嬉しいと思えてしまう友人は居るし、一緒にいたいと思う相手だって居る。世話焼きな性以上にあの日、彼女をカフェへ誘ったのはきっとそんなちょっとした特別の現れだった。二日前の思い出だ。――日々は続く、時は止まらず故に、貴重だ。)嗚呼、あの地学の……そうなの? 嗚呼、でも確かにこう……ちょっと放っておけない所はあるかもしれない。(彼女の様子がなんだか可愛らしくてつい笑みを溢しながら頷いた。思い出す顔は何処か陰気でありながらもどこか子供の部分を少し残して居るような其れ。視線が交わればどうしたの、と問う代わりにゆるりと首を傾げるけれど)……え、なんでわかったの? ふふ、今日は正解。大体弟か妹居るでしょって言われちゃうのに。(驚きに目を丸くしてパチ、パチと二度瞬いた。普段は惜しかったりなんだりという事が多いが今日は見事に的中。少し嬉しそうに口角を持ち上げる。)松川さんも、ふわっと何処かに行っちゃいそうでちょっと放っておけないんだから。……でも妹、と言うよりはお姉ちゃんっぽいかしら……ふふ、小夏おねえちゃーん、なんて。(冗談めかした言葉をポツリ、楽しげに声は弾む。)其れは私も同じよ。松川さんと初めて合った時から思えば……貴女の事、色々見れた気がしてる。(ふ、と浮かべる笑みは穏やかであり同時に何処か子供っぽいものだった。転入生と世話役のクラス委員、という関係から友人同士へ、きっと今は胸を張ってそう言える関係だと思う。逢魔が時に、二人。この時間が少女は大好きだ。)
:駿河杏:2020/3/3 (Tue) 00:41 No.36: