
指名PC:(お任せ可能)北羅衣亜さん
(夜の帳いろの瞳が瞬き、ありがとうと意表を突かれながらも受け取ったそれを少年は自分が思っていた以上に大切にしていた。写真縦に立てて、一日の始まりに気分のものをもってカバンに入れて家を出るようになった。特別ではない日にも星は輝くものらしい。その日も冬の寒さはまだ残る。春のまどろみにはまだ早い夕暮れ。給水塔に腰かける彼女を見上げて、一つ微笑んだ。)…ねえ、北羅さん。俺もそっちに上って行っていいかな?(屋上のひろべったい地面で見上げる空と、彼女の近くで見る空は違うのだろうか。いつもとは違う行動をするからと彼女に対して許可を求める。求めた許可が得られなければそれは残念だと肩をすくめてまた今日も君越しに空を見上げるだろう。叶うならば、給水塔へと続く梯子を上る。空が近くなったなあとゆったりと笑っただろう。己の瞳に星はなく、彼女の瞳にそれはある。)いい空だねえ。(無造作に写真を取る形で親指と人差し指をスクエアの形にしてみるが、やはりこのしぐさはそれほど好きではなくてすぐに指をほどいた。)…俺は、空の写真っていうのは空を閉じ込めて、切り取っているみたいであまり好きじゃなかったんだけど…不思議だね。北羅さんに貰ったポストカードは、今も持ち歩いてるんだ。(大きく、広く、何処までも。広がっていく空が好きだった。その一部だけを切り取っただけの写真というものに対しての興味は薄かったのだけれど、と、すずやいだ笑みを浮かべてみせる。)きれいな写真をありがとう。(穏やかに笑って、きみに捧ぐ感謝。)
(夜の帳いろの瞳が瞬き、ありがとうと意表を突かれながらも受け取ったそれを少年は自分が思っていた以上に大切にしていた。写真縦に立てて、一日の始まりに気分のものをもってカバンに入れて家を出るようになった。特別ではない日にも星は輝くものらしい。その日も冬の寒さはまだ残る。春のまどろみにはまだ早い夕暮れ。給水塔に腰かける彼女を見上げて、一つ微笑んだ。)…ねえ、北羅さん。俺もそっちに上って行っていいかな?(屋上のひろべったい地面で見上げる空と、彼女の近くで見る空は違うのだろうか。いつもとは違う行動をするからと彼女に対して許可を求める。求めた許可が得られなければそれは残念だと肩をすくめてまた今日も君越しに空を見上げるだろう。叶うならば、給水塔へと続く梯子を上る。空が近くなったなあとゆったりと笑っただろう。己の瞳に星はなく、彼女の瞳にそれはある。)いい空だねえ。(無造作に写真を取る形で親指と人差し指をスクエアの形にしてみるが、やはりこのしぐさはそれほど好きではなくてすぐに指をほどいた。)…俺は、空の写真っていうのは空を閉じ込めて、切り取っているみたいであまり好きじゃなかったんだけど…不思議だね。北羅さんに貰ったポストカードは、今も持ち歩いてるんだ。(大きく、広く、何処までも。広がっていく空が好きだった。その一部だけを切り取っただけの写真というものに対しての興味は薄かったのだけれど、と、すずやいだ笑みを浮かべてみせる。)きれいな写真をありがとう。(穏やかに笑って、きみに捧ぐ感謝。)
:逸水陽一:2020/3/2 (Mon) 22:35 No.33:

(ありがとう、の言葉に満面の、子供じみた笑みを向けたのは何でも無いあの日の思い出。未だ冬が後ろ指さしてくる様な微妙な寒さを物ともせず、少女は今日も屋上で足をぶらぶらさせながら、空をぼんやり眺めていた。給水塔からは、空が少しだけ近い。)ん~? うん、いいよ! あ、でも滑って落っこちない様に気をつけてね~。(来客の姿へと向けるニコニコ笑顔と同じ笑顔で彼の言葉に大きく頷く。そも、己は此処が定位置ではあるが此処は誰のものでもない。笑顔で来訪を喜びつつもあいも変わらずの笑顔でそう続ける。空から少しだけ近い位置に二人、彼の言葉と笑顔にいつも以上に満面の笑みで楽しげに頷きゆらゆらと足を無造作に動かすばかり。)ねー、きれい! 何処までも融けてみたいで、ずーっと見てても飽きないよ。(何時も通り、子供じみた笑みを彼へと向けては楽しげにそう口にして、彼の真似をして切り取った四角の中から空を眺めてみるも、すぐに飽きて両手は重力に従い体の横へすとん、と。)……えっ、そうだったの? むむむ、君の好みをもうちょっとリサーチしてから押し付けるべきだったなぁ。……でも、うん。気に入ってくれたなら嬉しい! えへへ、また何時でもあげる。いっぱいあるんだ、お空のカード。朝も夜も昼も、全部あるよ。(一瞬を切り取る写真は、きっと空には向いていないものなのだろうとなんとなく、彼の言葉で改めて思う。彼の笑みを真似するようにそれっぽい笑顔を浮かべてみるも最終的には何時も通りの、子供の様な笑顔を浮かべて、)どういたしまして! 君がちょっとでも、もっともっと、お空を好きになってくれるきっかけになったら、嬉しいから!(そんな言葉はやっぱり、何時も通りの子供じみた、少したどたどしい発音だった。)
:北羅衣亜:2020/3/5 (Thu) 04:24 No.43: