38-1.png
指名PC:河東仁澄くん
----------

(貧血の為にお世話になる事が他の教師や生徒よりやや多めといえど、此処で過ごす時間は彼の比にならない。なのに、いきなり押しかけては自室かと思うほどリラックスした調子で図々しいほどに寛ぐ女に対し、彼はいつでもきっちりと礼儀正しい印象を崩さないものだと感心して。もっと自由に寛いでしまえばいいのにと思うのも本音だけど。)副委員長もしっかり仕事してくれるなら安心だね。その調子で、無理なく頼んだよー。私みたいにうっかり保健室のお世話にならないようにね?……あらら、なんだお見通しかー。適度に楽もしてるし、他の先生の方がもっと疲れてると思うから、へっちゃらだよ。(とはいえ疲労を感じた時に保健室でのひと時が貴重な癒しを与えてくれるのも事実で――それを他の教師に教えようとしないのは、人が多く集う事で居心地の良さが崩れてしまうのを危惧するわがままから。)そう?でもお湯の温度も熱すぎなくて丁度良いし…センスあると思うよ。…っふふ、もちろん!河東くんはこれだけ保健委員としてよく働いてるんだし、これくらいのご褒美は許されていいんじゃないかな。って、きっと保険医の先生も言ってくれるって。いっそ、もっと好きなもの持ち込んで私物化しちゃうぐらいでいいかもよ?(だなんて言葉は流石に冗談めかしていたけれど、先ほど告げた賛辞はどれもお世辞抜きのもので。その証拠にアップルティーはあっという間に飲み干されてしまうのだから。)
清川いずみ:2020/3/4 (Wed) 01:59 No.38:
(誰かが安心した顔を見るのがなんとなく好きだった。保健室が少しでも、誰かの憩いの場となるならばそれが河東仁澄という少年の幸いであった。それはたとえ相手が教員であろうと変わることはない。穏やかに流れる時間をのんびりと甘受してはゆるり、笑みを浮かべる。)ふふ、本当ですね。委員長が無理をして体調不良なんて医者の不養生みたいなものですから。先生も、うっかり保健室で済む内はいいですが……あまりご無理なさらないでくださいね? む、それなら良いのですが……まあ、なにはともあれ今日は気軽に寛いでいってください。(浮かべる笑みは相変わらず穏やかな其れのまま、楽しげに言葉を紡ぐ。ふわり、と鼻孔をくすぐるりんごの甘い香りに密かに自身もリラックスしつつ平素なれば保険医が腰掛けている椅子にすとん、と腰を下ろす。)む……清川先生、そんなに褒めていただいてももう一杯お出しする、位しか出来ませんよ? ……ふふ、有難うございます。ではひっそりこっそり、今日は僕も頂いてしまいましょう。ちょっと、ズルをしているみたいで申し訳無さもあるのですけれど、ね。――あはは、流石に其処までは。(ゆるい調子の語らいはひどく、心地よかった。立ち上がっては紙コップに粉とお湯を入れくるくるとかき混ぜる。粉が溶けていくこの光景が、なんだか好きだった。“もう一杯”の言葉に偽りはなく、さり気なくもう一つアップルティーを淹れれば無言で彼女の前に置く。「よろしければ」なんて言葉を添えてにこり、微笑んで。)
河東仁澄:2020/3/8 (Sun) 04:38 No.44: