「おかあさま、おかあさま」
「なあに? 私の可愛い」
「りゅうにいさまは、えいねえさまはどちらにいらっしゃるのですか? もうなんにちもおあいしていません」
「白龍も白瑛も、今はとても忙しいのよ。白雄たちもいなくなってしまったから。だから、私の言うことをよく聞くのよ?」
「はい、おかあさま」
大火の後、は兄姉と別れ、玉艶の所有する建物の一室へと連れて来られた。毎日やって来るのは美しい母と、世話係を命じられた組織の女魔導士だけ。
「お母様、お母様」
「なあに? 私の可愛い」
「どうして僕は、女の子の服を着るのですか? 髪も格好も、まるで女の子みたいです」
「あら、それでいいのよ。だってあなたは可愛らしいんですもの。よく似合っているでしょう?」
この建物に連れて来られた日からずっと、は女の装いをするようになった。以前は性別に合った服装をしていたため玉艶に理由を尋ねただったが、甘く優しい笑顔で玉艶がそれでいいのだと言うから、はそのうち何も思わなくなった。
「お母様、お母様」
「なあに? 私の可愛い」
「どうしてあの人たちは、僕の体のいろんなところを触るのですか? なんだか体が熱くなって、怖いのです」
「あなたが来たるべき日を迎える準備をするためよ、。怖がらなくていいから、きちんと教えてもらうのよ?」
湯浴みの時、着替えの時、肌を撫で回す女魔導士たちの手が苦手だった。はそうと知らずとも、明らかに性的な意図をもって触れる彼女たちは、玉艶の指示でそうしているらしい。最近はお尻の穴まで指が入ってきて、それが痛くないのがむしろ怖かったけれど、母がそうしろというのならば従おうと、紅顔の美少年は長い髪を揺らして頷いたのだった。
そしてが、十四歳の誕生日を迎えた日の夜。いつも添い寝をしてくれる母は、そっとの夜着の合わせに手を滑り込ませた。初めての肌への直接の接触に、は驚いてびくりと体を震わせる。お母様? と震える声で尋ねるに、玉艶はにこりと笑いかけて唇を重ねた。
「……ふっ、ん!?」
何度も受けた、慈しみのそれとは違う。女の情欲に濡れた唇が、紅を押し当てるようにの唇をしっとりと食んだ。そのまま呼吸ごと呑み込むように、玉艶は深く深く唇を重ね合わせる。たおやかな腕を細い首に絡めて、少女のような息子の体にしなだれかかる。妖艶な母の瞳の熱に、は頭がくらくらとするのを感じた。蛇のようにぬるりと入り込んだ舌が、の喉の奥に錠剤を落とす。思わずそれを呑み込んでしまったが焦るのもお構い無しに、玉艶はの舌を絡め取って愛撫し始めた。唾液が絡み、息継ぎをする度に銀糸が二人の唇を繋ぐ。くちゅりくちゅりと甘い吐息に毒されて、視界に靄がかかる。
「あら、……こんなに硬くして、いけない子ね」
「ひゃうっ!?」
肌蹴た夜着の隙間から股の間を撫でられて、の喉から高い声が上がる。知らぬ間に硬く勃っていたそれはドクドクと熱く脈打って、それどころか体全体が熱病に罹ったかのように熱かった。先ほど飲まされた薬が催淫剤であることなど知る由もなく、陰茎を繰り返し撫でる母の手のひらには腰をビクビクと跳ねさせる。
「とても熱くて硬いわ……辛いでしょう? 可哀想に。今、楽にしてあげるわ」
「ふっ、くぅッ……!」
ぎゅっと陰茎を握られ、人差し指で裏筋をなぞられる。そのまま亀頭をくるくると指先で撫で回されて、甲高い声が断続的に部屋に響いた。つぷりと細い指先が尿道口に浅く埋まって、焼けるような熱を感じては逃げようと腰を引かせた。けれど玉艶の腕は絡み付いて離れず、を叱るかのように尿道口をずぷずぷと指先で嬲られる。同時に陰茎全体をぐむぐむと揉みしだかれて、ははしたなく口を開いて声と唾液を漏らす他にできることもなかった。
「お、かあさまぁ……ッ!」
「可愛いわ、。イきたいの?」
やっと狭過ぎる入口から指が抜けたかと思えば、今度はぢゅぷぢゅぷと先走りで濡れた陰茎をしなやかな指で上下にしごかれる。空いた片手は胸に伸びて、数度真っ平らな胸板をするすると撫で回した後に乳首を摘んだ。世話係たちに性感を教え込まれた薄桃色の突起が、指先で抓られてじぃんっと痺れるような快感を脳に伝える。ぞくぞくと背筋を駆けていく熱に頭はガンガンと警鐘を鳴らすが、玉艶が手を止めることはなかった。目の前に星がチカチカと明滅して、頭が真っ白になる。
「あッ、やあああ!」
びゅるっと、吹き出た白い液体が母の手を汚す。美しい母を自分の精液で汚してしまったことに真っ青になって謝罪するだったが、玉艶はにこりと慈しみに溢れた笑顔を浮かべて手に付いた精液を舐め取った。
「偉いわ、。女の子みたいに可愛いのにこんなに出して、やっぱりあなたも男の子なのね」
「おかあさま……」
脱力して荒い呼吸を繰り返すの股間に、玉艶が頭を埋める。びくりと震えたの陰茎を、べろりと玉艶の舌が舐め上げた。
「ひゃんっ!」
が出した精液を舐め取るように、玉艶の舌は陰茎を這っていく。下から上まで舐め上げて亀頭にちゅっと口付けを落とした玉艶は、ぬぷりと自分の口腔での陰茎を包み込んだ。母の温かく湿った口の中で硬くなった陰茎を吸われたり舐められたりと嬲られて、は再び耐え切れない波がやってくるのを感じる。しかしが達する直前でパッと口を離した玉艶は、自らの着物を落としながらの上に跨り、妖艶に微笑んだ。
「お母様にはあなたが必要なの、。私のために、頑張って頂戴?」
「……は、はい、お母様」
玉艶への従順のみを教え込まれて育ってきた姫若子は、自分が何をされるのかも知らずに玉艶の求めに頷く。の頬を色めいた手付きで撫でた玉艶は、腰を浮かすと硬く勃ったの陰茎を、自らの膣で一息に呑み込んだ。
「ふああッ!?」
「ぁん……ッ、……!」
熱い。狭くて、とろとろと柔らかくて、気持ちいい。良いところを擦りながら奥まで突き立ったの陰茎に恍惚とした声を上げた玉艶は、初めての挿入でもう気を遣ってしまいそうな息子を見下ろしてクスクスと笑みを漏らした。はくはくと口を開閉して目を見開いているは、成熟した女性の膣に犯されて、耐え切れず泣きそうな顔をしていた。玉艶が戯れに膣内を締め付けてみると、童女の泣き声のような嬌声が上がる。意識ごと吸い取られそうな錯覚に、先程まで純潔だったはポロポロと涙を零す。
「もう、そんな顔されたら……余計に興奮してしまうわ」
「あ、ああッ! やッ、ぁん!」
嗜虐的な笑みを浮かべた玉艶が、腰を上下に振り始める。ぐちゅぐちゅと二人の体液が混ざり合って飛び散り、玉艶の脚との腹を汚した。幾つもの襞が重なっての陰茎に絡み付き、中身を全て絞り出そうとしているかのように締め付ける。パンパンと打ち付けられる尻は柔らかく、体を支えるために腹に重ねられた手も柔らかい。どこまでも柔らかい母の体が、ドロドロにを溶かそうとしているような恐怖を覚えて。
「ほら、出していいのよ……っ、お母様の胎の中に、あなたの精液、たくさん、」
玉艶が両手を伸ばして、ピンと立ったの乳首を掴んで捏ねくり回す。同時に強く中を締め付けられて、抗うこともできずには玉艶の膣内に精を放った。
「ああッ、でる、出てるっ……! お母さまっ、」
「ん、ふっ……いい子ね、……」
びゅくびゅくと、母の腹の中を自分の精液が満たしていく。なんだかとてもいけないことをしたような気になって、怖くなって。それでも優しい母は微笑んで褒めるように口付けを落としてくれたから、はただ泣くまいと溢れ出そうになる嗚咽を堪えるのだった。
160923
ネタ提供:
愛は愛にの小ネタの弟だったらの玉艶逆レイプの話が見たいです!