※ショタ化
※フィストファック
単なる思いつきだった。ちょっとした戯れだった。いつも敵いもしないのに鬼と見れば真っ向から斬りかかってくる哀れな想い人に、たまには違う趣向で会いに行ってみようと思ったのだ。
「お姉ちゃん!」
鬼狩りは、女子供の姿をした鬼だとて容赦はしない。どんな姿形だろうが、人を喰らう化け物だと知っているからだ。むしろ童磨はの逆上を予想していたのだ。子どもになど化けて、「お姉ちゃん」などと呼ばわる童磨に憤るのではないかと。けれどは、躊躇った。
「……ッ、」
一瞬、ほんの一瞬。刀を抜く手が、止まった。表情が、強ばった。この可哀想な少女は、子どもの姿などに情けをかけてしまったのだ。もっとも、躊躇がなかったからといってが童磨に勝てた試しなどないのだけれど。
「鬼狩りなのに、お姉さんは優しいんだね」
ふわりと、の首筋に抱き着く。下から見るのは新鮮だな、との揺れる瞳を見上げて。そうして、童磨はを締め落とした。
「……っ、う…………」
体を好き勝手にまさぐられる、気持ちの悪い感覚。まただ、とある種の諦観とそれ以上の怒りを以て意識を浮上させたは、いつもとは違う拘束感に顔を顰めた。
「あ、起きたんだねお姉ちゃん!」
「…………」
そのふざけた格好も呼び方もやめろと言いたかったが、この鬼にはとにかく無反応を貫くべきだとは否が応にも学習していた。の下半身は丸裸にされ、上半身もシャツだけにされてしまっている。の上に寝そべってそのシャツの釦をぷちぷちと外していく童磨を押し退けようとして、両手を頭上でまとめて縛り上げられて固定されていることに気付く。動かない脚に視線を向けて、無様に大きく脚を開かされた状態でやはり縛られ固定されていることを知って思わず悲鳴を呑み込んだ。ガタガタと脚を動かすが、ただの布と木組みに見えるそれはびくともしない。ぎっと目の前の子どもを睨み付けると、眉を下げて童磨はわざとらしい声を上げた。
「お姉さん、怖ぁい。叩かれたら嫌だから、今日はずっとこのままだよ」
童磨はいつも、気まぐれにをここに攫ってきてはボロ雑巾のようになるまで犯して放り出す。それでも普段は大人の体格で無理矢理に組み敷かれていたから、振り解けそうな子どもの姿を相手に何一つ抗えないのが恐ろしくて。体が動けば、せめて上体だけでも起こせれば、体の上から子どもを振り落とすことなど容易いのに。のシャツの前を肌蹴させた童磨は、新しいおもちゃを見つけた子どものように目を輝かせた。
「この姿のせいかなあ、お姉ちゃんのここ、すごくおいしそうに見えるんだ」
「……っ、」
ちゅうっと、胸の先端に吸い付かれる。ちゅうちゅうと、まるで母乳を求める赤子のように。の薄い乳房を両手で押し撫でて、出もしないそれを押し出そうとするかのように搾るような動きをする。顔を逸らして唇を噛み締めるにお構いなく、小さな口と舌がそこを蹂躙する。かぷかぷと甘噛みをして、乳頭をほじくるように舌先でぐりぐりと押し潰して。そしてまたちゅうっと吸い上げる。片手では相変わらず平らな乳房を寄せて搾るような動きを繰り返して、もう片方の手は反対側の乳首をぐりぐりと指で摘んで捏ね回す。おもちゃのように敏感な突起で遊ばれて、は必死に呻き声を押し殺した。口の周りを涎まみれにした童磨が、指で弄っていた方の先端に吸い付く。同時に唾液で濡れた突起を横から摘んで押し潰すように揉まれ、変な声が上がりそうになるのを堪えた。出るわけがないのに、まるで本気で母乳を求めているような動きが気持ち悪い。ちろちろと擽るようにそこを舐められる。乳首を吸い上げたまま、舌先で先端を弾いて。しばらくそうしていた童磨は、不意に顔を上げるとそれはそれは愉快そうに顔を輝かせた。
「わぁ、お姉ちゃんの乳首、ぷっくり立ってる!」
「…………」
「気持ちよかったんだねぇ、よかった」
「……くない」
「え?」
「気持ちよくなんか、ない」
涙目で睨むように見上げて童磨の言葉を否定するに、童磨はきょとんと首を傾げて。そして、にっこりと笑っての両方の胸にそれぞれの手を伸ばした。
「じゃあ、お姉ちゃんが気持ちよくなるまでしてあげるね」
ひっ、と喉が掠れた音を漏らしてしまった。小さな手が、好き勝手にの慎ましい膨らみを弄ぶ。乱暴に掴んで、ぐにぐにと揉みしだいて。あれだけ好き放題弄り回した先端を、また嬲る。指の腹で押し潰したり、軽く爪を立てたり。指先でぴんと弾いたり、ぎゅっと摘まれたりと好き勝手に遊ばれて。されていることは大人の姿のときと変わらないはずなのに、子どもの姿のせいか自分が悪いことをしているような錯覚に陥ってしまう。に跨った童磨は、無邪気な笑顔を浮かべての体をおもちゃにしている。拘束されている脚をどうにか少しばたつかせたところで、腹の上に座っている童磨には少しも妨げにならないようだった。くりくりと、親指と中指で突起を摘んで人差し指で撫で擦る。その手付きは到底幼気な子どものそれではなかったが、柔らかい指の感触は子どものもので。中身はどうあれ子どもにいいようにされているという事実に、の目にじわりと涙の膜が張った。
「お姉さん、気持ちいい?」
ぶんぶんと首を横に振ると、「嘘ついちゃだめだよ」と突起を軽く引っ張られる。ぴりっとした痛みに目を瞑ってしまったの上で、ごそごそと童磨が動いて。
「ほら、こんなに濡れてるのに」
「あッ、」
くぱりと、小さな両手がのそこを広げた。先ほどまでとは逆向きに座り直した童磨は、の開かされた脚の間を覗き込んでいて。股に顔を埋めてまじまじとそこを見下ろす童磨に、は反射的に「やだ」と呟いていた。
「だめ、そこ、そんなとこ、みるな、」
「でも、濡れてるよ?」
「言うな、やだ……!」
には童磨の後ろ姿しか見えないけれど、それでも今童磨がの羞恥を煽って楽しんでいるのはわかる。思い通りだとはわかっていても、耐えきれずに童磨を楽しませるような反応を返してしまう。つんつんと隠れた突起をつついた童磨は、更に顔を埋めてそこに舌を這わせた。
「っ!」
小さな舌が、くるくると撫で回すように包皮を剥いて陰核を曝け出す。唾液を多く含んだ口内に、ぢゅっと音を立てて陰核を咥え込んで。びくりと跳ねた太腿を押さえつけて、童磨は敏感な芽をいたぶり始めた。胸の先端にしていたように、舌先で弾いては舐め回して、時折強く吸い上げて。振り落とそうとしても、童磨はしっかりと下腹部にしがみついて離れない。ぴちゃぴちゃと仔猫が水を飲むような音を立てて、割れ目全体を舐め上げる。必死に声を堪えるけれど、最も敏感な場所を責め立てられて時折上擦った声が漏れてしまう。じゅる、と聞き苦しい音を立てて滲む液体を啜った童磨は、ひくつく膣口に指を突き立てた。悲鳴を上げたの反応に薄い笑みを浮かべて、つぽつぽと浅いところでの出し入れを繰り返す。ちゅぱちゅぱと陰核をしゃぶりながら無遠慮に指をナカに突き立てる童磨は、「匂いが濃くなってきたよ」とくぐもった声で愉しそうに言った。
「ほら、こんなにぬるぬるしてる」
「……っ、あ、」
吐息が陰核に吹きかかるのすらつらくて、は僅かに身を捩る。そんな無意味な抵抗が面白いのか、童磨はまたそこに舌を這わせてぺろぺろと舐め回して。頭の中が、だんだんと真っ白になっていく。嫌だと、イきたくないと心は必死に訴えているのに、陰核の裏側をぐりぐりと擦られて腰が浮いてしまう。がくがくと震えるを見下ろして、童磨はちゅぱっと音を立てて陰核から口を離す。解放された安堵にふっと息を緩めたその瞬間、童磨は指先でぐにっとそこを強く揉み潰した。
「ひゃあうッ!?」
「お姉ちゃん、可愛い声」
「ッ、……うぅ、」
達してしまった余韻でビクビクと震えるは、あられもない声を上げてしまったことが耐え難くて歯を食いしばった。けれど童磨はひくつくそこをぬちぬちと責め立てて、「もっとお姉さんの声が聞きたいなあ」などとのたまう。痙攣と収縮を繰り返す蜜壷をじっと見下ろしていた童磨は、おもむろにの上からぴょんと下りた。
「子どもの指じゃ、奥まで届かないからお姉ちゃんが可哀想」
「……ぁ、」
「じっとしててね?」
太腿を跨いで、童磨がの脚の間に立つ。嫌な予感がして腰を引かせようとするが、脚を固定されていてはたいした距離も取れなくて。
「じっとしてって言ったのに、お姉さん、悪い子」
下の服をおろした童磨が、ぬちゅりとそこに硬いものを擦り付ける。掠れた声を漏らして身を強ばらせたのことなどお構いなしに、童磨はそれをずぶりと沈めた。
「や、やだ、やめッ……」
「ふっ、あはは、いつもより温かいや」
ずぶずぶと、襞を掻き分けて進んでいく。異物感を拒みたいのに、のそこは童磨のものを容易に呑み込んでしまって。子どもの姿をしている分大きさはいつもより小さいとはいえ、元々がに入り切らないほど大きかったそれは圧迫感を生むほどには大きくて。すんなりと自身を咥えこんでいるそこを見下ろして、童磨は愉しそうに笑う。動けないの太腿を掴んで、思うままに腰を打ち付けて。ふくふくとした柔らかい手が太腿に食い込んで、唇を噛み締めながらは童磨を睨みつける。可愛いと形容されるであろう童磨の幼い顔は、無邪気な残酷さに満ち溢れていた。
「お姉ちゃん、あったかい……なか、ぎゅうってしてくれてる」
ぬぷぬぷと、確かめるようにわざとゆっくりと腰を前後させる。の意思に反して、膣内は童磨の言うようにそれを締め付けてしまっていた。頬を紅潮させて、童磨はのナカを何度も突き上げる。何度も童磨に犯された体は不本意にも性的な快感を覚えてしまっていて、弱いところを知り尽くしている童磨にいいようにされてしまう。せめて甘ったるい声が出ないようにと歯を食いしばるけれど、童磨はぬちぬちといたぶるように陰核の裏側を執拗に擦り上げて。ふっふっと漏れる荒い呼吸に童磨は「声、出していいのに」と無邪気な笑みを浮かべた。
「お姉さんのナカ、俺のこと離したくないって」
「っ、ちが、」
「だって、すごくヒクヒクしながら締め付けてくるよ? 俺のこと大好きなんだね」
絡みつくように蠕動する膣内に、童磨は浮かされたような声を上げてを何度も突き上げた。初めて自慰を覚えた少年のような貪欲さで、ぱんぱんと音を立てて柔肉を抉る。快楽を強いて覚えさせた子宮口に、何度も亀頭でむちゅむちゅと口付けて。ちかちかと、の視界が白黒に明滅する。気を遣るのが近いのだと、慣れてしまった感覚に泣きたくなりながら強く目を瞑った。
「あ、」
童磨の漏らした声は、失敗したとでも言いたげな響きを含んでいた。どろりと広がった気持ちの悪い熱に、鬼と人では孕むことがないとわかってはいても怖気がする。
「まだ出すつもり、なかったのに。お姉ちゃんのせいだよ」
「……そんなの、知らない、ッ、」
ずるりと引き抜かれる感触に、背中を震わせながらもどうにか涙を堪える。けれど突如膣口にめり込んだ硬さに、は息を詰まらせた。
「……ッ!? ぅ、ぐ、」
「お姉さんは悪い子だから、いっぱいお仕置きしないと」
裂ける、そう叫びたかったのに口はただぱくぱくと虚しく開閉を繰り返すだけだった。苦しい、痛い、圧迫感と苦痛がの頭の中を塗り潰す。の膣道を無理矢理に押し広げて、童磨の握り拳が子宮口を突き上げていた。指や手首の関節が、それぞれに内壁を抉る。腕を何度も前後させる童磨の表情は、嗜虐的な笑みに満ちていて。ぐぽっと聞くに耐えない音を立てて拳を引き抜いた童磨は、またそれを腹の奥まで突き立て溢れた白濁液を見下ろして笑った。
「奥に当てるたびに溢れてきてるよ、もったいないね」
あはは、と笑う童磨の表情は、虫の手脚をもいで遊ぶ子どもそのものの残虐さで。痛みに対する反射で、拘束されている腕も脚も激しく暴れるけれど何の抵抗にもなりはしなくて。子どもとはいえ、腕や拳など狭いそこに挿れるには大きすぎる。苦悶の声を上げて暴れるに、「可愛い」などと童磨はのたまうのだ。死んでしまえと声にならない叫びを上げたに、童磨はにこりと笑ってぐちゅりと腕を引き抜いたのだった。
「……、」
遊び疲れた子どものような寝顔を晒しての上に寝そべる童磨を、どうにか身を捩って振り落とそうとする。ほとんど力の入らない体ではそれも適わず、くたりと脱力したは目をつぶって童磨の存在を意識の外に追いやる。大抵はの方が先に気絶してその間にどこかに放り出されるから、童磨が寝ているところを見るのは初めてだった。とはいえ、可愛いなどという感情は微塵も抱けないが。拘束はそのままの上、童磨が持ってきた張型だの性具だのを前にも後ろにも好き放題突き立てられたままなのだ。幾筋もの涙が伝って乾いたあとの感触が気持ち悪かったし股の間の痛みと異物感が気になって仕方なかったが、意識を保てるほどの体力も気力も残っていなかった。どうせまた起きたらどこかに放り出されているのだろうと、悪夢の終わりを期待して意識を引っ張る暗いものに身を委ねる。義勇はきっと心配している、またが拐かされたことに傷付いてしまう。無力感と罪悪感に痛んだ胸を、眠る童磨の小さくて柔らかい掌がそっと撫ぜたのだった。
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