「今日、可愛い下着なんです」
 義勇の枕を抱き締めて、もじもじと義勇を見上げる。赤く頬を染めた小さな恋人の言葉に、布団を敷いていた義勇はぱちりと目を瞬いた。一拍の沈黙の後にをひょいと抱き上げて、布団に下ろす。
「可愛い下着なのか」
「は、はいっ!」
「わかった」
 真っ赤な顔で頷いたが抱き締めている枕を、やや雑に取り上げて放り出し寝間着を捲り上げた。白いレースで縁取られた青の下着は、確かに可愛らしい。普段はスポブラばかり着けているだが、義勇のために選んできたのだろうか。知らないところで女になっていくに、どきりとさせられる。白い肌によく映える青の縁をなぞって、その境目に口付けた。せっかくのからの誘いなのだ、据え膳食わぬは男の恥というものだろう。義勇の反応を怖々と伺うの耳元で、「可愛い」と囁いたのだった。
 
190812
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