「花嫁を迎えに来たんだってさ」
 魔物の言葉を通訳したオーエンの言葉に、賢者は頭を抱えた。「花嫁とは何のことじゃ?」と首を傾げる双子に、ミチルが事の経緯を説明していく。わざと省かれた伝承の補填が語られると、双子やブラッドリーたちの顔が渋いものになって。「魔法使いを騙して一年軟禁しようなんざ、いい度胸じゃねえか」と、囚人である身の上から思うところがあるのかブラッドリーが長銃を担ぎ直した。どこに照準を合わせるのかと賢者が恐る恐る問うと、「まだどこにも向けねえよ」と不穏な答えが返ってくる。
「花嫁……ということは、あなたが『山の神様』ですか?」
「そうだよ。正体はただの魔獣だけど」
 おずおずと問うたルチルの言葉を、オーエンが肯定する。旧くからこの地に住み着いていたこの魔獣は、時代の移り変わりと共に神秘の力が衰え、近年は半ば山と同化するように眠っていたらしい。<大いなる厄災>がいつになく近付いた影響で力を取り戻し、祭りの用意が進められているのを見て花嫁を迎えに来たのだそうだ。もっとも、力の多くを失っているせいで伝承にある青年の姿をとれず、ただの魔物と思われて賢者の魔法使いが呼ばれることになったわけだが。魔獣の首に下げられていた銀の首飾りに、伝承にあるような不思議を起こす魔法がかかっているらしい。「こちらは魔力を込めれば使えるじゃろうな」と、魔獣や首飾りを見分した双子が言った。
「その……あなたとこの街の関係を、壊すつもりはないんです。良いとか悪いとか、俺たちが口を出すような問題ではないと思ってます」
 彼が捕まったのも、山に入った魔法使いたちを見て縄張りを荒らしに来た者だと思い襲ってきたからだそうだ。出会い頭にミスラに牙を向けてしまったのが、彼の最大の不運であろう。双子やルチルの制止がなければ、そのまま殺されていたに違いなかった。
「ただ、今年の花嫁は……色々あって、俺たちの仲間が何も知らずに引き受けてしまったんです。彼女のことは、諦めてもらうしかなくて……」
「『私が諦めるのはいいが、街の者たちは季節が巡るまで花嫁を社に押し込めるだろう』だって」
「確かに、元々の問題はそっちですよね」
「オズとネロが、今頃説得してるはずですけど……」
「望み薄だろ。そいつに迎えに行かせた方があっさり済むんじゃねえのか」
「花嫁を迎えたことにして、街の外でちゃんを降ろしてもらえば……?」
 ブラッドリーとルチルの提案に難色を示したのは、スノウとホワイトだった。衰えて長年眠っていた上に、ミスラの容赦ない攻撃を喰らって死にかけた魔獣を指して首を横に振る。
「これほど弱っていては、伝承にある姿に化けられまい」
「街では魔物として認識されておるのじゃ、この姿で出ていけば討伐騒ぎになる」
「……面倒になってきました。も自分の魔法で帰って来られるでしょうし、もう放っておいていいんじゃないですか?」
「最悪の場合そうすることになってるんですけど、後々遺恨が残りそうで……」
 賢者の魔法使いが各地の依頼を受けるのは、人間と魔法使いの橋渡しのためでもある。あちらが騙してのこととはいえ、可能な限り穏便に解決したかった。もう自分がすることはないだろうと帰りたがっているミスラを思いとどまらせるべく顔を上げた賢者の言葉が、ふと途切れる。黙り込んでまじまじとミスラの顔を見る賢者に周囲が訝しげな視線を向けるものの、ややあって何かに気付いたように双子やルチルたちが「あっ」と声を上げた。
「何ですか、人のことをじろじろ見て」
「……あー、なるほどな」
「魔獣さん、この首飾りお借りできますか? 必ずお返ししますから」
「いいけど、傷の治療はしろってさ」
「もちろんです。それと、えっと……それっぽい服? ああ、でもクロエはいないし、時間が……」
「馬鹿か、何のための魔法だと思ってんだ」
「そのあたりは我らが引き受けよう」
「クロエほどではないが、我らのセンスも中々のものじゃぞ?」
「お願いします! ルチル、ミチル、魔獣さんの治療を頼んでもいいかな? それとブラッドリー、演出を相談したくて……」
「おう、向こうでネロにも手伝わせりゃ派手にやれんだろ」
「……何の話ですか?」
 ミスラを見て何か思いついたらしい賢者たちがあれこれと話を進めていくが、当の本人だけが何もわかっていない。双子がオーエンに菓子を手渡し、何やら魔獣から聞き出そうとしていて。ミチルが魔獣の治療をする横で、ルチルが魔獣の首飾りに魔力を込めている。賢者はブラッドリーと顔を突き合わせて何事か相談し始め、ああでもないこうでもないと意見を交わしていた。
「ミスラや、勝手に帰るでないぞ」
「おぬしが今夜の主役じゃからの」
「はあ?」
 空間の扉を繋ごうとしたミスラの両手を、双子が捕獲する。その顔には、ここ百年で一番の楽しそうな笑みが浮かんでいた。

 厳かに神事が進んでいく中、はすっかり困り果てて輿の上で縮こまっていた。オズとネロがどうにか町長を説得してくれようとしたのだが、実際祭りは日暮れと共に始まるものだったらしく。話す間もなく祭りに巻き込まれ、オズとネロは造花の花籠を持たされてしまっていた。町長は神事の進行に忙しく、到底話ができる状況ではなくて。輿に乗せられて街中を回り造花の花吹雪に祝福されたあとは、伝承の娘と神が出会ったという山の麓へと花嫁行列は向かっていった。山の社の前にある広場で輿は下ろされたが、町長が歌い上げる祈りと感謝の言葉が終わればは社に入らなければならないのだ。花嫁役が社に入ったあとは朝まで踊り明かすそうだから、何とかそこでオズやネロたちが説得してくれるだろうか。もう揉めるのを覚悟で、社に入ってから空間魔法で帰るしかないだろうか。一見涼しい顔をしているだが、内心ではぐるぐると混乱している。はミスラのものだから、勝手にミスラの元を離れるわけにはいかない。依頼でどこかの国へ行くときも、ミスラはを一度だって置いていったことはなかった。ちゃんとを持ち歩いてくれるミスラは、きっと今回のことが面白くないと思うのだ。正直、祭りがどうなろうとを連れて帰ることさえ危惧した。それは決して自惚れなどではなく、経験則だったけれど。特に何事もなく祭りが進んでいるのは、賢者たちが止めてくれているのだろうか。それとも、は自分でミスラの元に帰れると信用してくれているのだろうか。もし、もしも、ミスラがを置いて行くことに何も思わなかったら。人間に騙される魔女など帰ってこなくてもいいと、見限られてしまっていたら。ミスラに見放されたときのことを考えると、怖くて仕方がない。庇護してくれる人に見放されるのが怖いという気持ちがわかるから、街の人間たちに同情してしまったのかもしれなかった。
(……?)
 ふと、暗闇の木陰に見慣れた髪色を見つける。ブラッドリーと思しき人影が、何やら指を動かして合図のようなものを送っていた。その合図はに向けられたものではなく、他の誰かが応えているようで。こっそりと背後に視線を向けると、ネロが驚いたような顔をしたあとに呆れたように目を細め、仕方ないとでも言いたげに肩を落とす。が見ていることに気付くと、ネロは安心しろと言うかのように笑いかけてくれた。
(だい、じょうぶ……?)
 背筋を正して前を向き直したの胸の内にあった不安が、少しずつ静まっていく。意外と美声だった町長の声が、のびやかに宵闇に響き渡って。冬特有の深く長い夜は、澄み切って清らかな空気に満たされている。町長の歌い上げた祈りの残響が、耳を打って。祝福の花びらのようにふわりふわりと舞っていた雪が、時が止まったかのようにかちりと動きを止めた。
「!?」
 しんと静まり返った森に、小さくも起こった異変。歌い終えた町長も、輿の後ろに控えていた街の者たちも、皆凍りついたように止まった雪を凝視する。動揺がさざめきとなって広がる刹那、ぱんっと破裂音を立てて空中で雪が爆ぜた。
「わぁっ……!」
 弾けた雪の結晶の中から、色とりどりの花弁が溢れ出す。衣装も祝福の造花も雪の積もった地面も、何もかもが白い森の中で。淡く光を帯びて降り出した極彩色の花びらは、春そのものが降っているかのようだった。夢の中のような光景に、のみならず街の者たちもぽかんと口を開けて見惚れていて。降りしきる花雪の中、夜空から溶け出すように現れた青年を、誰かが指差した。
「伝承の神だ!」
 ざわ、と今度こそ人々が空を指して口々に驚きを露わにする。さっきの声はネロだったような、とが首を傾げる間もなく、不思議な燐光を纏った青年はの目の前に降り立っていた。
「……!」
 氷のように冷たい美貌を持つ、燃えるような赤い髪の青年。伝承にある通りの『神様』が、の前にいた。何の踏み台もない空中を、そこに階段があるかのようにカツカツと降りてくる。ミスラだとわかっているのに、まるで本当に伝承の一場面のようで。古めかしくも威厳のある黒い衣装は確か、昔話で読んだ時代の花婿衣装のはずだ。今が着ている花嫁衣装と、対になる。夜を溶かして染め上げたような漆黒は、深みがあって艶めいてさえ見えた。目の下の隈は化粧か魔法で消しているのか、気怠そうな雰囲気が抑えられた目元は挑発的にを見下ろしていて。支配者然とした『神様』の一挙一動に、誰もが目を奪われていた。宵闇のように黒い革手袋で覆われた手が、雪のように白い首元に伸びる。ちゃり、と微かな金属音がして、の細い首を彩ったのは精緻な造りの銀の首飾りだった。首から離れた手は華奢な肩に触れ、傲慢ささえ感じさせる仕草で強引に白い指先を絡め取る。掴んだ手をぐいっと引き、『神様』は『花嫁』を抱き上げた。
「ーー迎えに来ましたよ、俺の『花嫁』」
 背後で、どっと人々が沸き立つのがわかった。まさにお祭り騒ぎといった様相だが、はミスラから目を離せない。人ならざるもののように煌々と輝く緑の瞳が、眩しくて。それなのに、目が逸らせなくて。魔性に魅入られたように、まばたきも忘れてただその瞳を見上げていた。花びらの舞う夜空の中に抱き上げられ、長い指がしっとりと色気を孕んだ手付きでベールを捲る。後頭部をぐっと押さえられ、ぼうっと開いていた口に熱が押し付けられた。
「……っ!?」
 驚きに目を見開くと同時に、視界がぐるりと回る。黒い外套に包まれるようにして、『花嫁』は『神様』と共に夜空に消えた。静かに降っていた花びらがぶわりと舞い上がり、花火のように散ってオーロラを生み出す。奇跡のような光景に魅入っていた人々がふと視線を輿に戻すと、そこには伝承にあったような『恵み』が山と積まれていたのだった。

 賢者いわく「キスはフリでいいって言ったのに」、双子いわく「ミスラちゃんも隅に置けんのう」、ブラッドリーいわく「テメェは大根だから一言もしゃべんなっつったろ」、エトセトラ、エトセトラ。服以外の魔法を解いたミスラに抱えられて、は魔法使いたちに囲まれていた。いつも通り眠そうな顔になったミスラは、顔を赤くした賢者やミチルの抗議をだるそうに聞き流している。
「祭りも無事終わったんだから、いいじゃないですか」
「無事……無事……!?」
の乙女心が無事じゃないです!」
「はあ、乙女心」
 ミチルの猛抗議に、ミスラが腕の中のを見下ろす。かちんと固まったまま動かないは、ブラッドリーがヒースクリフの魔法を参考に提案したという魔法にかかっているわけではない。あまりにも想像を超えた「お迎え」と、ミスラの凄絶なまでの色気にあてられて動けなくなっていただけであった。演技だとわかっていても、ぞっとするほど艶めいた声で「花嫁」と呼ばれて。幻想的な光景の中、見つめ合って、口付けを交わして。の乙女心は、処理能力を超えてパンクしてしまったようだった。そういえば今回の「お迎え」は賢者や双子たちの企画らしいが、誓いのキスを交わす必要はあったのだろうか。否、賢者は「フリでいい」と指示していたようだから、ミスラの独断なのだろうが。今頃社の前で徹夜の舞踏に巻き込まれているであろうオズとネロに思いを馳せるも、ミスラの指がするりと首筋を撫でたことで強制的に現実に引き戻された。
「ひうっ……!?」
「首飾り、お返ししますよ」
 の首から外した銀細工の首飾りを、ミスラが誰かに差し出す。ミスラの視線を追った先には、立派な体躯に真っ赤な毛並みを纏った魔獣がいた。きょとんと首を傾げるに、ミチルがあれこれと説明してくれる。彼が伝承の『神様』なのだとか、彼の首飾りの力で街に恵みをもたらしていただとか、今回の魔物騒ぎは彼のことだっただとか。一応今回の『花嫁』役だったということもあり、失礼のないように挨拶をしておくべきかとミスラの腕から下りようとしただったが。腰に回された腕にぐっと力が篭って、は戸惑うようにミスラを見上げた。
「ミスラ?」
「これはあなたの『花嫁』じゃありませんが」
「……ミスラ、いつから獣の言葉がわかるようになったのさ」
「え、わかりませんけど」
 怪訝そうな顔をしたオーエンに、しれっとした顔でミスラが答える。オーエンいわく、『神様』は「大儀でありました、花嫁殿」といった旨のことを言ったのだそうだ。言葉そのものの意味はわからずとも気に食わないニュアンスを嗅ぎ取って反発したらしいミスラに、様子を見ていた皆が「これだからけだものは」とでも言いたげな表情になった。
「似合ってるから、首飾り返さなくてもいいってさ」
「嫌ですよ、この首飾りすごく魔獣くさいじゃないですか。早く受け取ってください」
「……魔獣くさいの?」
「さあ……?」
 首を傾げ合う賢者とルチルだったが、何はともあれこれからも『神様』に必要だろうと首飾りをミスラの手から受け取って魔獣に返す。やっぱりミスラはけだものなんじゃないかと、皆が思ったに違いなかった。一応この地の『神様』である存在に向かって無礼な言葉がバンバン出ているが、ミスラにかなり一方的に負けたということもあってか魔獣がそれに怒る様子はない。下手をすれば生きた年数でもミスラに敵わないということを、この獣は察知しているのだろう。
「『あなたにも善き春を』」
「?」
「神事で、花嫁が街の娘たちにかける言葉だってさ」
 娘たちに、幸せな結婚が訪れるように。『山の神様』は、今回の神事で大変な思いをしたを労っているらしかった。立派な花婿がいるのだろうと、魔獣はとミスラを見比べて温かい眼差しを向ける。周囲の魔法使いたちは生温かい眼差しになったが、ミスラはふっと口の端を持ち上げて笑った。
「永遠の冬だろうが、『これ』は俺の元を離れませんよ」
 凍りつくほど艶やかで不敵な笑みに、寒気すら感じる。魔獣の眼差しには確実に憐憫の色が混ざったが、ミスラはさっさと身を翻して双子に「俺の服はどこですか」と尋ねていた。離婚届で足りるかなあと遠い目をした賢者に、ブラッドリーがアイコンタクトで「無駄だろ」と返す。魔獣よりも神よりも厄介な存在と、結婚よりも面倒で拗れた感情で結ばれている。紙切れ一枚や指輪の一つではどうにもならないほど雁字搦めに、二人きりで冷たい湖の底に沈むように。
「……昼も思ったんですけど、その格好、寒くないんですか?」
「さ、さむくない、です。魔法で」
「ふうん」
「ミスラちゃん、ロマンって知ってる……?」
「いくら逃げられないからって、それはないよねー……」
 美しいものを見慣れた長命の魔法使いたちですら思わず見惚れるような花嫁姿のを目にしておいて、やっと出た感想が「寒くないのか」とはあんまりである。乙女心を容赦なく蹂躙するくせに、同時に粉砕もしていく。惚れた方の負けとはよく言うが、こんな扱いでもが自分の元を離れない自覚があるのだから余計にタチが悪いのだ。呆れる双子の横で、やっぱり離婚届をダースで用意した方がいいだろうかと賢者はアルカイックスマイルを浮かべた。それを目にしたルチルが、黙って首を横に振る。にとっては、ミスラがいなければ夜も明けないというよりミスラがいれば明けない夜でも構わないといったところなのだろう。お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ、とはよく言ったものだった。
「別に、何を着ていようが春より綺麗でしょう、あなた」
「……!?」
!? しっかりしてください!」
 思いもよらぬミスラの言葉にとうとう乙女心がとどめを刺されたらしく、がミスラの腕の中で気絶した。ミチルが半泣きになってガクガクとの肩を揺さぶるが、軽くその手を払い除けたミスラは気絶して重さを増したはずの肢体を軽々と抱え直し「雪みたいに軽いんですけど、大丈夫ですかこの人」などとのたまう。あれは本当にミスラなのかと、あんぐりと口を開けたブラッドリーの表情は雄弁に語っていた。何だアレ、と視線で問いかけてくるブラッドリーに賢者はブンブンと首を横に振る。賢者とブラッドリーが同時にオーエンを振り向くが、「僕に聞かないでよ」と言わんばかりに肩をすくめて。ミスラにロマンを説いていた双子でさえ、信じられないものを見るような目でミスラを凝視していた。
「何ですか、人にとやかく言っておいて変な顔して」
「わ、我らへの意趣返しか?」
「巻き込まれたの乙女心が儚くなったんじゃが……」
「はあ……呑気な寝顔ですよね。羨ましいですよ」
「呑気なのはテメェだろ」
「羨ましい頭してるよね」
 ぐにぐにと気絶したの頬を弄り回すミスラを、「やめてあげてください」とルチルが止める。後に伝承の蘇った夜として語り継がれるようになるとは思えないほど、どうしようもなく彼ららしい夜だった。怖いのに綺麗で、冷たいのに面白くて、不揃いなのに楽しい夜。銀の首飾りの力で小さな宴の用意をした双子とミチルが、未だに騒いでいるミスラたちに「食べ物がなくなるぞ」と効果覿面の声をかけて。未だかつてないほど祭りの盛り上がる社からどうにか抜け出したオズとネロが合流する頃には、も目を覚ました。戯れにミスラが手を取って誘うと、ぎこちない足取りながらもルチルや魔獣たちの踊る輪に加わって。甘やかな熱に色付く頬、慕情という化粧に彩られてきらめく瞳。白と黒の対照的な衣装が、焚き火の明かりに照らされる森に翻って。伝承の花嫁を演じた、冬の夜の少女。神の花婿を演じた青年に手を引かれ踊るは、雪よりも花よりも美しかった。
 
200709
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