※オメガバ ※♡喘ぎ ※夢主はオメガ
※この世界の猫舌と猫チンのトゲは適度に柔らかいご都合主義
「……何だか近くありませんか?」
その疑問を口にしたのは休憩にとお茶を運んできたマッターホルンだった。シルバーアッシュは何も言わず書類を読み進めているが、届いた手紙の仕分けをしていたヴァイスはついに言ってしまったかというような顔をする。マッターホルンの視線の先にはソファで本を読むデーゲンブレヒャーと、その隣でやたらとニコニコしているの姿があった。は時折デーゲンブレヒャーの読んでいる本を覗き込むように身を寄せ、デーゲンブレヒャーの方もが読みやすいようにページを捲る手を止めてやったりする。クール系と元気系の女友達……の姿としてはありがちかもしれないが、最近あの二人は妙に距離が近い。はブレヒャーさんブレヒャーさんと黒騎士に近寄っていき、デーゲンブレヒャーも満更でもなさそうに傍にいることを許している。同僚同士仲が良いのは結構なことだが、忘れてはならないのははシルバーアッシュの『運命の番(役)』ということだった。つまるところは恋人(役)である。シルバーアッシュにしてみれば、懐かせたはずの小鳥が飼い主である自分を差し置いて別の人間の指に止まって囀っている、そんな状況だった。
とはいえシルバーアッシュは悋気など見せず平然としたものだし、その理由や経緯もヴァイスは知っている。オメガであるのフェロモンが普段の抑制剤で抑え切れないほどになって、の体に合った新しい抑制剤をロドスが開発してくれるまでの間はデーゲンブレヒャーもの発情期に付き合うことになったのだ。元々契約による恋人であって互いへの好意はあっても愛だの恋だのといったものではないし、何よりシルバーアッシュはの健康を第一にしている。フェロモンが溢れている間は『規定』を破りかねないシルバーアッシュよりも、フェロモンの影響を比較的受けにくいデーゲンブレヒャーに任せた方が安全であるというのも事実であった。関係を結んだ相手により好意的になるのも、気に入った匂いのアルファの近くに寄って接触したがるのもオメガの本能によるものでの自制だけでどうにかなるものではない。ただ「かっこいいブレヒャーさん」に懐いているだけにも見える分、の振る舞いはあれで非常に理性的な部類だった。
しかし、しかしである。シルバーアッシュはノーシスに度々罵られるように完璧主義で尊大である。という小鳥に彼があんな首輪を贈り、あまつさえその鍵を自身の生体認証に設定した彼が今の状況をどう考えているのか。彼にとっては本能を御しきれないということ自体あまり面白くないだろうに、相性の問題もあるとはいえ他者の方が『恋人』を性的に満たしているともとれる状況は尚更だろう。
「あ、」
デーゲンブレヒャーがの口元についたクッキーの欠片を指先で摘む。そのまま払うわけでもなく、雛への給餌のように柔らかい唇へと細い指先が押し込まれた。照れながらもやはりにこにことしていると、しれっとした顔でコーヒーに口をつけるデーゲンブレヒャー。早く新しい抑制剤が届かないかなと、ヴァイスが遠い目をしたかは定かではない。
「んッ、……ぅ?」
がその違和感に気付いたのはシルバーアッシュとのキスの最中だった。いつもの抑制剤で抑えられる程度にはヒートが落ち着いたからということで、『恋人』の
業務に戻ったのだけれど。くちゅくちゅと絡み合う舌はいつもの頭をヒートの熱だけではなくぼうっとさせる。けれど今日は、いつもはしないざらりとした感触が舌や口腔を刺激した。
「ン、む……」
「……気になるか?」
の怪訝そうな様子もシルバーアッシュの意図した範疇だったようで、一度の唇を離した彼は面白がるように口端を上げた。顔を近付け、の頬をべろりと舐め上げる。やはりざらついたその感触にが「ひえっ」と色気のない驚き方をすると、イタズラが成功した少年のようにくすりと笑った。
「アルファの特質のようなものだ」
いわく、より『本性』だとかそういうものに近くなることができるのだとか。貴族然とした上品さを崩さないシルバーアッシュにしては珍しく、べ、と舌を出して見せてくれる。確かに普通の舌と異なった突起のようなものが見えて、は子どものように好奇心を前面に出して「へー、すごいねー……」とまじまじと見てしまった。お互い裸に近い格好をしてシルバーアッシュの膝の上にいるのに、まったく呑気なことである。そのまま押し倒されて肩や鎖骨を舐められても少し落ち着かなさそうに身を捩らせていたが、ふと気付いたように首を傾げる。
「その、……ッ、今日、『それ』でするの……?」
「痛いか?」
「痛くは、ないけど……、ン、」
乳房を下から掬うように舐め上げられて、腰がゾワつく。突起は適度な弾力と柔らかさを有していて、皮膚の柔らかいところを舐められて擦れても痛くはない。痛くはない、けれど。普段はどちらかと言えば指で弄られることが多かった分、落ち着かないだけなのかもしれない。けれどの頭の中では、危機感にも似た何かが渦巻いていた。
「あの、ね、なんで今日、それ……ッふぁ!?」
緩やかに硬さを持ち始めた胸の先端を舐められて、の背中はビクッと浮き上がった。小さな突起がいくつも並んだ舌が、敏感な乳首を上から下へと舐め上げていく。それは舌の上の突起がつぷつぷと乳首に柔らかく食い込んではそのまま擦れていく刺激で、腹の底から浮き上がるような快感が背筋を走り抜けていく。尋ねようとしたことなど既に頭から吹き飛んで、二度三度と繰り返し弱い部分を無数の突起に覆われた舌に舐められたは目を白黒とさせながらふやけた声を上げる。ちゅぷ、と唇で優しく吸い上げた後にようやく乳首を放されて、浮いていた腰がようやくシーツに沈んだ。
「は、ぁ、あぅ……?」
「気に入ってくれたようで何よりだ」
過剰なまでの快感で思考までふわついているの様子を見下ろして、シルバーアッシュは目を細める。舌先でくすぐるように反対の乳房に唇を寄せると、未だ声を震わせているが怯えたようにそれを制止しようとした。
「ぁ、ね、まって……や、ああッ♡」
噛み付くようにぱくりと乳頭を咥え込まれ、舌をべたりと乳首に押し当てられる。無数の突起が食い込む感触に嬌声が零れてしまうが、はそんなことを気にしている余裕もなく反射的に腰を引いて逃げようとする。けれど大柄なフェリーンに押さえ込まれて動けるわけもなく、シルバーアッシュはそのまま舌を前後に動かし始めた。
「ふゃっ♡ あ、はぅ♡ ふぁあ……ッ♡」
ざりざりと乳首を舐め擦られて、は理性まで溶け落ちたように喘ぎ出す。アルファのフェロモンにも影響を受けているとはいえその瞳は今まで知らなかった快楽に溺れかけていて、まだ前戯が始まったばかりであるのに既に焦点を失いつつあった。唾液の絡んだ柔い突起が乳首をこね回し、押し撫で、軽く引っ掻くように擦れていく。小さな性感帯であるのにその刺激が生む熱は全身を跳ね回らせるようで、シルバーアッシュが舌を動かすたびにその体の下でしなやかな肢体がビクビクと跳ねる。自身より幾回りも小さな体が快感を逃がすように背を反らすのを、それすら許さないというかのように押さえつけてシルバーアッシュは小さな肉粒を執拗に舐め、吸い上げ、時には軽く歯を立てる。ぷっくりと勃ったそれが虐め紛いの愛撫に抗議しているようにも思え、ふっと息を吹きかけてやったり指先で撫でてやったりと宥めすかしてやる。そうしてまた舌で舐め抜いて強い刺激と緩やかな刺激を交互に与えると、の体が何かを堪えるように強張っていった。
「ゃ、ふッ……♡ だ、め、……んくッ」
息を詰まらせながら喘ぐは必死に手脚に力を込めて縮こまろうとする。とシルバーアッシュは幾度も体を重ねているが、まだ胸への愛撫だけで達したことはない。理性がほとんど溶けていても、胸だけでイくというのは恥ずかしく感じるらしい。胸を隠そうと動く腕を掴み、もう片方の胸も手のひらで包んで優しく撫でたり乳首を摘み上げたりと虐めていく。掴まれてない腕が必死にシルバーアッシュの手を退かそうと抵抗してくるが、力のほとんど入らないそれはまるで子猫が親猫にじゃれついているかのようだった。あまり長引かせても苦しいだろう、とあたかも親切心であるかのようにシルバーアッシュはより執拗に胸ばかりを責めていく。口付けるように唇で食んだ乳首を舌先で押し込むように潰し、弾力で元の場所に戻ってきたところをぢゅっと吸い上げる。その刺激でイきそうになったのをが必死に堪えるのが愛らしく、許すように虐めていた先端を放してやる。ふ、と安堵したように体が弛緩したところで、大きく口を動かすようにして乳首をゆっくり舐め上げてやった。
「……ッ♡ ん、ぁあ……っ♡」
びく、と腰を震わせては達した。不意打ちでイかせたわりには静かなイき方だったが、深く感じているように放心してびくびくとしばらく体を痙攣させ続ける。胸だけでイく羞恥も頭から抜け落ちてしまったようで、唇からは甘い喘ぎ声だけが断続的に漏れ出ていた。その様をどこか満足げに見下ろしていたシルバーアッシュだが、が正気に戻らないうちにというかのように脚をぱかっと大きく開かせてしまう。普段のはシルバーアッシュがソコを舐めるのを嫌がる(というより「シルバーアッシュにそんなことさせるのが怖すぎて無理」と怯えてしまう)から、顔を近付けるだけで勢いよく逃げられてしまうのだが。今のはシルバーアッシュが下腹部に顔を寄せていることにも気付いていない。必死にイくのを我慢していた分なかなか戻って来れないでいるの太腿を両手でがっちりと抱え込み、とろりと割れ目を伝う愛液を掬うように舌を這わせた。
「あ、ふゃッ……!?」
びくん、との腰が跳ねるが、太腿を抱え込まれていて舌から逃げることはできない。ぴちゃぴちゃと猫が皿からミルクを舐めるような音が響くが、愛液に潤む秘部を下から上までフェリーンのアルファが舐め上げていく様は到底そのように可愛らしいものではない。陰唇も陰核も一緒くたにざりざりと舐め擦られて、は半ば悲鳴混じりの嬌声を上げながら必死に身を捩らせて舌から逃げようとする。柔らかくもしっかりと芯を持った突起に擦られて過剰なまでに感じるのはこちらも同じ、否、最も感じやすい陰核をそのようなもので擦られては気持ちいいなどという範疇ではない。右へ左へと必死に身を捩らせても逃げることはできず、むしろ自分から刺激を求めて腰を振っているようになってしまっている。普段舐められることを避けていたこともあって、はほとんど泣きながら舐められるたびに軽くイってしまっていた。
「やっ♡ ふぁあ♡ やだ、エンシオディ、スっ♡ これい、ゃあッ♡♡」
子どものようにやだやだと首を振りながら泣き声混じりの甘い声を上げ、抱え込まれた太腿がビクビクと痙攣する。やだ、だめ、とどうにか言葉にできていたのも最初のうちだけで、執拗に舐め続けられるうちに舌足らずな声でエンシオディス、エンシオディスと縋るように繰り返すだけになる。それが存外興奮を煽って、シルバーアッシュは膣口に舌を突き立ててじゅぷじゅぷと前後させ始めた。俗に言うGスポットを集中的に舌でざりざりと擦ると、もう声すら出せないといった様子での体が強張り、その後にびくっと大きく跳ねた。愛液は滴るほどにとぷりと溢れ出てきて、きゅうっと締まる膣肉を押し戻すように舌を押し当てるとその刺激でまたは達してしまう。仄かに甘いフェロモンの匂いが鼻をくすぐるが、強い飢えにも似た欲は全て咥え込んだ秘部を舐めしゃぶることで興奮へと変えていった。最後の方にはもう危ういほどに荒い息を吐くだけで声も出なくなっていたを解放し、ぐったりと弛緩した体の上で自身の前を寛げる。はしたないほどに広げられてしまった脚を閉じることも忘れてただ必死に呼吸を繰り返すが少し落ち着くのを待ち、とろとろに蕩け切ったソコに自身をあてがった。
「……後で罵ってくれても構わない」
「ふ、ぇ……?」
偽善的な謝罪の言葉を落とすが、は可愛らしい顔をぐしゃぐしゃにしてぼんやりとシルバーアッシュを見上げるばかりだ。こんなに息も絶え絶えになるまで責め立てられてもなおシルバーアッシュの言葉には何かしら反応しようとするがいじらしく、優しく慈しむように可愛がってやりたい気持ちもあった。だが、やはり彼の完璧主義という悪癖はこんなところでも健在で、一度「そう」と決めていたことを変えることはない。せめて何もわからないうちに済ませてやろうと、シルバーアッシュは舌と似たような『柔らかいトゲが無数に生えた陰茎』を膣口にずぷりと突き立てた。
「……ふッ、にゃあああっっ♡♡」
それこそ猫のような声を上げて、挿入の快感だけではイってしまった。背中も腰もビクビクと波打つように大きく震え、柔らかい乳房がふるふると揺れる。何が起こったのかわからないようで、わずかな正気の欠片が瞳の中で戸惑いに揺れていた。けれどそれもシルバーアッシュが数度腰を前後させると快楽に沈んでしまい、また蕩けた喘ぎ声を上げるだけになる。いつもより強いアルファのフェロモンでの理性は溶け落ちてしまっていて、快感の海で溺れるようにシルバーアッシュに縋る。けれど溺れさせているのもシルバーアッシュなのだから、息もできないほどの快感から助けてくれるどころかそれを与える張本人に助けを求めてしがみつくのも滑稽な話である。シルバーアッシュの方も余裕をなくして縋り付くを見下ろすことで理性を保っていた節はあったが、さすがに挿入してまでオメガの蠱惑じみたフェロモンには抗えなかったのか勢いよくモノを引き抜くとの体を四つん這いにさせた。引き抜かれるときの快感でまたイったの膣口はひくひくと物欲しげに震えていて、尻を高く突き出させるように抱え上げるとほとんど突き刺すように挿入した。
「やぁあん……ッ♡ はぅ♡ あ、ぁふっ♡」
華奢な肢体が前後に揺さぶられるが、シルバーアッシュは大きな手で白い尻を鷲掴みにすると容赦なくトゲだらけの陰茎を打ち付けていく。荒々しい獣じみたピストン運動も、頭をシーツに押し付けさせたまま尻だけ高く上げさせる屈辱的な体勢も、今までの二人の性交ではほとんどしなかったことである。形のいい乳房がシーツの上で苦しそうに押し潰され、やや乱暴なまでに揺すられて敏感な乳首が無造作にシーツに擦れてしまっている。今までほとんど正常位か座位ばかりでシてきたは後背位ではうまく呼吸ができないようで、嬌声が漏れ出る合間に必死に息継ぎをしようとしていた。繰り返し深く突き刺すようにトゲのついた陰茎を押し込まれ、喘いでしまう中ではそれも難しいようだったが。弾力のあるトゲが連続して媚肉を撫で擦り、肉襞にひとつひとつ食い込むように押し撫でていく。更には下腹部をぐっと押し込むように摩られ、トゲの形や食い込みを強く意識させられたはどちゅどちゅと突かれている最中に達してしまう。そうして膣内が締まれば柔らかなトゲが膣肉じゅうにより強く刺さってしまうわけで、は「ゔぅ〜〜〜っ♡」と堪えるような声を上げて少しでも快感から逃げようとするかのように背中を反らした。
「あっ、ま、えん、し、おッ……でぃす、」
一瞬正気を取り戻した瞳が、待ってと言うようにシルバーアッシュを見たけれど。シルバーアッシュはもはやそれに憐憫よりも興奮を覚えてしまっていた。はシルバーアッシュと番ごっこをしているオメガであるし、必要があれば他の人間にも体を許す。それでもシルバーアッシュが初めてを貰い受けた、性的に未熟な少女であることもまた事実だ。自身のフェロモンで興奮した大人のアルファの情欲を受け止め切れるほど性的に成熟してはいないし、アルファのフェロモンに呑まれればただ泣き喘ぐほどに快楽に溺れてしまう。最中に首輪に噛み付いてしまうことは幾度となくあったが、ここまで自分本位な行為に及ぶつもりも、擬似的な番としての性交に溺れさせるつもりもなかったのだ。だがシルバーアッシュは常に、彼女の最も深くに刻み付けられたアルファであらねばならない。そのうなじに痕を残すことはできずとも、喉元を押さえているのは自身の爪であると理解させていなければならない。
「……っ、く、」
「んあッ♡ あ、ぅ……」
ぐ、と強く最奥に自身を押し付け、の背中に覆い被さるようにベッドに手をつく。うつ伏せのを自身の体で押し潰しながら腰だけ打ち付けるような体勢に、いよいよ獣の性交じみてきたと自嘲ぎみに口の端を吊り上げた。首輪からわずかに見える首をざらついた舌で舐めると、背筋を押し撫でられたかのようにぶるりと身を震わせる。大柄なシルバーアッシュが覆い被さると、の体は外からはほとんど見えなくなってしまった。より密着するように身を寄せ、に荒い呼吸を聞かせるように耳元に顔を近付ける。シルバーアッシュの堪えるような声に反応してしまったのか、胎がきゅうきゅうと締まってまた甘い声を上げていた。異形の陰茎に膣内を良いように掻き回されて身悶えする体を、全身で押し潰すように囲い込む。被虐嗜好の気があるはそんな行為にさえ悦んでしまうようで、熱をもった体とシーツの間に閉じ込められた肢体が震えているのは怯えだけによるものではないだろう。見下ろした小さな頭、その頭羽からわずかに覗く耳は真っ赤に染まっていた。
「あ♡ ぁふッ、ンンッ♡」
ぐりぐりと腰を押し付けたまま回すように動かすと、前後ではなく左右に擦れる感覚もまた気持ちいいようで動けないは快感を逃すこともできずイった。孕ませるような動きに反応したのか膣内が射精をねだるようにうねるから、その締め付けに抗わずに欲を吐き出す。白濁液を押し付けるように更にグッと押し込んで、が胎に溢れた熱と膣内に食い込むトゲに身悶えするのを見下ろしていた。
「……ぁ、えんしお、でぃす、」
シルバーアッシュのものに比べれば小さな手が、シーツを掴む彼の手にそっと重ねられた。
「わ、たし、おかしく、なっちゃ、う……」
涙混じりの声に、シルバーアッシュはその耳にキスを落とすことで応えた。
「わたし、へんになっても、つがい、してくれる……?」
「……勿論だ」
『おかしくさせている』のはシルバーアッシュであるのに、そのシルバーアッシュに番ごっこをやめないでほしいと縋る。愛らしくていじらしい小鳥だと、シルバーアッシュは目を細めた。自身の言葉を証明するように、また緩やかに硬さを持ち始めたソレを動かし始める。は行為の後もシルバーアッシュに縋ったことを覚えているだろうか。忘れるはずがないという確信を持てたことに満足して、シルバーアッシュも行為への耽溺に身を任せたのだった。
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