※カニバリズム少女と国見
「金田一ってさー、おいしそうだよね」
「どこが」
「あの引き締まってるけどまだ成長の余地を残しててやわらかそうな感じが」
「…………」
「ああ、ほんとに食べたりしないから安心して。流石に同級生をお持ち帰りなんてしないから」
「……そう」
「後はねー、同じバレー部なら渡さんあたりがおいしそうかな。岩泉さんとか松川さんもおいしそうなんだけど、ちょっとがっちりしすぎてるんだよね。矢巾さんもいい感じなんだけどこっちは逆に少しひょろすぎてだめかなあ。花巻さんは何か甘い味がしそうでけっこう興味があるんだけど、言ってもまあ国見の知り合いお持ち帰りするわけにもいかないし」
「ナチュラルにはぶられた及川さんは?」
「あの人女臭そう。こないだお持ち帰りしようと思った人もねー、随分遊んでるみたいですっごく女臭かったからやめたの。おかげで最近まともなご飯にありつけてなくて私飢えてるの。ベジタリアンとか趣味じゃないのに強いられてるの。あーお肉食べたいおーにーくー」
「ねえ、」
「なあにー?」
「食べるなら、俺にしてよ」
「……うーん、国見はもったいないからダメ」
150613