※女の子しか愛せない子と花巻
「なあ」
「話しかけないで花巻今私はスニークミッション中なんだ」
「スニークって、お前教科書の陰から及川と女子を凝視してるだけだろ」
「潜んでいることに変わりはないよ」
「にしても、そんな熱い視線で見つめちゃって。お前も女の子だったんだな」
「そりゃあね」
「しっかし及川とは意外だな。もっと硬派なのが好みだと思ってた」
「は?」
「え?」
「私が見てるの隣の女の子なんだけど」
「えっ」
「及川とか正直どうでもいい」
「えっ」
「あー、今日もあの子可愛いなぁ……」
「お前さ、もしかして」
「うん?」
「男に興味無いの?」
「うん。全く無い」
希望なんて無かった
150616