「ちゃん、やっほー！」
「あ、及川さん……うちの学校に何かご用事ですか？」
「ちゃんをデートに誘いに来ました！」
「え、」
「、何やってんだ帰るぞ」
「英太さん！」
「……ちゃん、誰この男」
「それはこっちのセリフだよ。お前他校生ってか、青城バレー部の主将だろ？　に何の用だよ」
「俺を知ってるってことは君もバレー部？　……ああ、控えの三年セッターさんじゃん。俺はちゃんとデートに行くんですー」
「……『控えの』って強調するあたり、試合中と同じで性格は悪いんだな。、こいつとデートの約束してたのか？」
「う、ううん……」
「約束も無いのに押しかけるなんて非常識だろ、出直せ」
「失礼だなあ、何なのエータくんとやらはちゃんの保護者かなんかなの？」
「似たようなもんだよ。オフだってのにロードに行った若利にこいつの面倒見るように頼まれてんだよ」
「ふーん、つまりウシワカちゃんに頼まれてやってるだけなんだ？　俺はちゃんが好きで自発的に送り迎えしようと思うから安心して俺に任せて帰ってよ」
「馬鹿言え俺にとっても妹みたいなもんなんだよ、お前みたいなやつにやれるか」
「何何？　修羅場？　修羅場ってんのこれ～？」
「あ、天童さん……」
「天童、青城の主将が遊んでほしいみたいだから構ってやれよ。俺は連れて帰るから」
「チョット勝手なこと言わないでくれる！？」
「うわーマジで修羅場だー」
　
151024