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作品ID:630
こちらの作品は、「感想希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約1511文字 読了時間約1分 原稿用紙約2枚
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■灰縞 凪
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初投稿・初心者 / 年齢制限なし /
純愛
作品紹介
君との大事な記念日に、私が思うこと。私の、君に対する純愛。
君と初めて話したのは、高校1年生の春ということになっていますが、実を言うと、君とは小学2年生の時に一度話しています。君は覚えているでしょうか?
小学校の時の君はとにかく明るく、常にクラスの中心にいる人でした。今よりも友達が少なかった当時の私は、教室の隅で君を見ながら嫉妬のような物を抱いていました。君は優しく話しかけてきてくれましたが、邪魔なプライドがあった私は、つっけんどんに対応してしまいました。
しかし、私の運命を大きく変える出来事がありました。
ある日の事です。私は、体育の時間に転んで膝を擦りむいてしまいました。皆が私のドジを笑う中、君は誰に言われたわけでもないのに、私をおんぶして保健室に連れて行ってくれました。
その時に確信しました。最初に抱いていた嫉妬のような何かは、負の感情なんかではなく恋心なんだなと。
そこからは猛アピールを始めました。君がポニーテールの子が好きだということを聞き、シュシュを買ってポニーテールにしてみたり、君の好きなアニメキャラクターのストラップをカバンにつけて、さりげなく君の横を通ってみたり……。君は当時からモテモテだったので気づいていませんでしたが、当時の私は全力で君の理想に近づこうとしました。
バレンタインデーの日に、君は色んな女の子からチョコを貰っていましたが、実は私もそのチョコの山にこっそり入れていました。果たして気づいてくれたでしょうか?
そんな努力も虚しく、君が全く気付いてくれない内に転校が決まりました。お父さんの転勤だったのでどうにもなりませんでした。
転校先では頑張って目立とうと努力して、自分で言うのもなんですが、小2の頃とはまるで別人のように生まれ変わる事が出来ました。次第に男子からも告白されるようになりましたが、君以外は眼中になかったので全て丁寧にお断りしていました。
そして高校入学と同時に、君が住むこの町で独り暮らしをすることにしました。幸運にも、君の家の隣でした。決して狙っていた訳ではありません。断じて否です。
そして、これまた幸運にも、君と同じクラスになることが出来ました。さらにさらに出席番号が前後だったので、大声で君への想いを叫びそうになりました。その想いを抑えるために、入学式の間ずっと校長の焼け野原の中に残る逞しい一本と君のアホ毛しか見ていなかったのは公然の秘密です。
そしてホームルームでの自己紹介の時に、思い切って小学校は地元だった事をカミングアウトしました。当然、昔とギャップがありすぎて、昔の友人ですら分かっていませんでしたが、君は気づいていましたね。
その日の放課後、君は私に声を掛けてくれました。内容としては告白とかではなく一緒に帰ろうというものでしたが、あの時は少々――いえ、かなり緊張していました。
そして何を血迷ったか、自分の家の前で募り積もった君への想いをカミングアウトしてしまいました。あの時ほど緊張した事は今までありません。
君の返答は――
君が居なくなってから1年が経ちました。君のことを思い出すと、心が痛いです。
君が私の前からいなくなったあの日以来、私は小学校の時のように暗くなってしまいました。外に出る頻度もかなり減ってしまいました。君によく似た息子だけが、今の私の生き甲斐です。
君はそちらで元気にしていますか?浮気はしていないでしょうか?君のことですから、そちらでもモテモテでしょう。くれぐれも、私のことを忘れないでくださいね。
異国の地でのお仕事は大変かと思いますが、いつまでもあなたの帰りを待っています。
小学校の時の君はとにかく明るく、常にクラスの中心にいる人でした。今よりも友達が少なかった当時の私は、教室の隅で君を見ながら嫉妬のような物を抱いていました。君は優しく話しかけてきてくれましたが、邪魔なプライドがあった私は、つっけんどんに対応してしまいました。
しかし、私の運命を大きく変える出来事がありました。
ある日の事です。私は、体育の時間に転んで膝を擦りむいてしまいました。皆が私のドジを笑う中、君は誰に言われたわけでもないのに、私をおんぶして保健室に連れて行ってくれました。
その時に確信しました。最初に抱いていた嫉妬のような何かは、負の感情なんかではなく恋心なんだなと。
そこからは猛アピールを始めました。君がポニーテールの子が好きだということを聞き、シュシュを買ってポニーテールにしてみたり、君の好きなアニメキャラクターのストラップをカバンにつけて、さりげなく君の横を通ってみたり……。君は当時からモテモテだったので気づいていませんでしたが、当時の私は全力で君の理想に近づこうとしました。
バレンタインデーの日に、君は色んな女の子からチョコを貰っていましたが、実は私もそのチョコの山にこっそり入れていました。果たして気づいてくれたでしょうか?
そんな努力も虚しく、君が全く気付いてくれない内に転校が決まりました。お父さんの転勤だったのでどうにもなりませんでした。
転校先では頑張って目立とうと努力して、自分で言うのもなんですが、小2の頃とはまるで別人のように生まれ変わる事が出来ました。次第に男子からも告白されるようになりましたが、君以外は眼中になかったので全て丁寧にお断りしていました。
そして高校入学と同時に、君が住むこの町で独り暮らしをすることにしました。幸運にも、君の家の隣でした。決して狙っていた訳ではありません。断じて否です。
そして、これまた幸運にも、君と同じクラスになることが出来ました。さらにさらに出席番号が前後だったので、大声で君への想いを叫びそうになりました。その想いを抑えるために、入学式の間ずっと校長の焼け野原の中に残る逞しい一本と君のアホ毛しか見ていなかったのは公然の秘密です。
そしてホームルームでの自己紹介の時に、思い切って小学校は地元だった事をカミングアウトしました。当然、昔とギャップがありすぎて、昔の友人ですら分かっていませんでしたが、君は気づいていましたね。
その日の放課後、君は私に声を掛けてくれました。内容としては告白とかではなく一緒に帰ろうというものでしたが、あの時は少々――いえ、かなり緊張していました。
そして何を血迷ったか、自分の家の前で募り積もった君への想いをカミングアウトしてしまいました。あの時ほど緊張した事は今までありません。
君の返答は――
君が居なくなってから1年が経ちました。君のことを思い出すと、心が痛いです。
君が私の前からいなくなったあの日以来、私は小学校の時のように暗くなってしまいました。外に出る頻度もかなり減ってしまいました。君によく似た息子だけが、今の私の生き甲斐です。
君はそちらで元気にしていますか?浮気はしていないでしょうか?君のことですから、そちらでもモテモテでしょう。くれぐれも、私のことを忘れないでくださいね。
異国の地でのお仕事は大変かと思いますが、いつまでもあなたの帰りを待っています。
後書き
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