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作品ID:144
こちらの作品は、「お気軽感想希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約2223文字 読了時間約2分 原稿用紙約3枚
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「そらを飛びませんか?」を読み始めました。
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そらを飛びませんか?
作品紹介
主人公は、科学を愛する高校生。
彼は一生懸命、飛ぼうと努力したのであった。
*やっぱりパソコンが壊れてスペースが空けられません。だれか教えてっ・・・・・・。
なので読みづらいですがご勘弁を・・・・・・。
彼は一生懸命、飛ぼうと努力したのであった。
*やっぱりパソコンが壊れてスペースが空けられません。だれか教えてっ・・・・・・。
なので読みづらいですがご勘弁を・・・・・・。
そこらの木々は赤く色づき、秋の訪れを歌っていた。その頃俺は、
「よっしゃー! 空飛ぶぜぇ!」
夕日が染める坂道を、俺は傘を広げ走っていた。無論そんなもんで飛べるはずも無く、あっけなく傘の骨は曲がってしまった。周りの人たちは、そんな俺を見てクスクスと笑っている。
「ちょっと智樹、またアホな事して、いい年して何考えてるの!?」
桜田 巴。俺の御近所さんであり、お邪魔役である。無論俺は善意と好奇溢れる活動をしているのだが、こいつにはそれが理解できないらしい。
「あのな桜田、これは空を飛ぶと言う人間の夢をかなえるための実験なんだ、だから……」
「だからって、傘広げて走り回る高校生がおるかぁ!」
ズパァン! 俺の顔面にグーパンチが食い込む。まったく、最近の若いもんは夢を見ると言うことを忘れているのか、
「悲しいやつらだな、まったく」
桜田は「誰が悲しいやつらよ」と言うと、骨の曲がった傘をたたんだ。さすが怪力少女だ。
「とりあえず、あんまり騒がないでよね? ここは住宅街なんだから」
もちろん了解している、だが実験はやめない。と言うとぶん殴られるだろうな、
「もちろん了解してるぜ」
ピースサイン付きでさわやかに答える。桜田は一言か二言文句を言うと、去っていった。
それにしてもまた失敗だな。ドムとシェリーでドムがビルから傘をパラシュートのようにして飛んでいたからいけると思ったが、うまくいかないもんだな。まぁ失敗をいつまで悩んでいても仕方が無いので新しい実験を始めよう。今月中に空を飛ぶのだ。俺は一人で「えいえいおー」と叫ぶと、走って家へ向かった。
眠い目をこすりながら板書を写すがもう限界だ、まぶたが三トンある。
「杉原、寝るな!」
「は、はいっ」
さすがに教師の目はごまかせないようだ。殺人チョークが飛んでくる前に目を覚まそう。
俺は頬を叩くと、張り切って黒板の数式を写し始めた。素晴らしい、素晴らしい集中力だ! わかるぞ、全てわかるぞ!
カポンと軽い音が鳴ると、急に周りの景色が変わった。
「起きろ」
見ると丸めたノートを持った桜田がいる。
「あれ、おれ前代未聞の数式といて表彰されてアメリカ行って……」
桜田は「ンなわけあるか」と呆れ顔で言うと、俺の頭を丸めた教科書で叩いた。
「それよりもう下校だぞ、さっさと帰りの支度をしろ」
そうか、そういえば三年生が何とかで今日は早帰りだったな。俺はカバンを持ってくると、教科書類を適当に放り込んだ。
それにしても腹が減った、早く帰ろう。ポケットの中を探ると、ナクドマルドのハンバーガー引換券が入っていた。
一個じゃ足りないが、まぁいいか。俺はスカスカのカバンを肩にかけると、教室を後にした。
帰り道、俺はなぜか桜田と一緒に帰っていた。まぁ家が近いから仕方が無いだろう。
「ねっ、まだ続けるの?」
続けるって――あぁ、空を飛ぶ実験か、
「もちろん、だって楽しいだろ」
「楽しいってね、楽しくても少しは周りの事を考えなさいよ」
OK! 俺は胸を張って答えた。無論考えてるさ!
俺は大げさに胸を張ると、空を見上げた。空には銀色に光る飛行機が飛んでいる。
「飛行機って何で飛べるんだろうな」
あんな重い物が飛べるなら俺も飛べそうな気がしてきた。
桜田はここぞとばかりに呆れた表情を見せると、気流が何とやらと言う理論を説明し始めた。
うぅ、頭が痛い。
そして桜田は、最後に一言、ぼそりと呟いた、
「なんでも良いけどさ、危ないことはしないでよ?」
「おっ、おう」
……あれ、俺いままで危ないことなんてしたっけ?
「まぁいいや、そんじゃそこの十字路まで競争!」
桜田はそう言うと、一方的に走り出した。あっ、おい待て!
俺は全力で追いかけたが、残念ながら追い抜けない。くそっ、運動不足がたたったか。
桜田は、十字路に到着すると、大きく手を振った。
「まったく、遅いぞのろま! 悔しかったら早く――えっ?」
その時、一瞬時が止まった。桜田の隣で騒音を出しているのは……トラック?
「鳥って良いよね」
「なんでだ?」
「だって空飛べるもん」
巴は笑顔でそう言った。もう空の端っこは赤く染まり、カラスの鳴き声が聞こえる。高い所にいるからかどうかはわからないが、冷たい風がきつく当たる。
空か……、
「なら……」
「……えっ?」
「俺が飛ばしてやるよ!」
俺がそう言うと、巴はぷっと笑った。
「あんたができる訳無いじゃん、幼稚園児の癖に」
お前だってそうだろ、と言いかけたが言ったら叩かれるのでやめておこう。
「でも、もしできたら絶対飛ばしてね」
巴はにっこりと笑った。
――もう春か……。
私は、公園のベンチに座ると、缶コーヒーを開けて一口飲んだ。ほろ苦い味が、口の中に広がる。
私はふと空を見上げた。まさに晴天。空には何も無く、ただひたすら青が広がっている。
周りでは子供たちが笑いながら駆け回っている。
その時、さっと風が吹き抜けた。何も無かった空に、桜の花弁がいくつか舞った。
すると、その内の一枚が、ひらひらと私の手の甲に乗った。
「智樹、空……飛べたね」
後書き
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