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作品ID:430
こちらの作品は、「批評希望」で、ジャンルは「一般小説」です。
文字数約1972文字 読了時間約1分 原稿用紙約3枚
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■バール
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 批評希望 / 初級者 / 年齢制限なし /
とある勇者ととある悪魔の話
作品紹介
伝勇伝で確かこんなのあったな?とか思いながら書いた二次創作?的な物です
初心者なんでお手柔らかにお願いします
初心者なんでお手柔らかにお願いします
これはとある時空軸のとある時代に起きたお話。
世界の民を助けるために戦ったとある勇者ととある島に居た寂しがりやの悪魔のお話。
この世界では魔法が普通に使われ、神や悪魔などという存在もある。
世界はいくつかの国に分かれ、時には争い、時には手を取り合ってバランスを保っていた。
しかしこのバランスは思いもよらぬことで崩れ去った。
悪魔たちが世界中で同時に自然現象による世界の破壊を始めたのだ。
神々は悪魔だからといって裁くことは出来ず、悪魔が起こした事件を何事も無かったかのように元に戻し、事件を起こした悪魔を裁くことしか出来なかったためこの事件をとめることは出来なかった。
一斉に地球は壊れ始め、環境そのものを力としていた神々は急速に力を失った。修復することも抗うことも出来ずに神々、そして人間は敗れ去り世界は魔に覆われた。
しかし当たり前のように、そしてお決まりであるかというように人類にも光が挿した。
勇者が登場したのだ。勇者は次々に悪魔たちを倒していった。
皆が勇者は魔王を倒し、世界に平和をもたらすと思った。
だってお決まりだから。
だって勇者は悪魔たちの力を軽く凌駕していたから。
でも、そんな都合のいいことは起きなかった。
別に勇者が敗北し死んだわけではない。大怪我を追って再起不能になったわけでもない。
無傷で立っていた。それではなぜ? なぜ世界には平和がもたらせられていないのだろうか。
答えは単純だった。単純に勇者の心が悪魔を殺し続けていられるほど強くなかっただけ。悪魔は皆を苦しめた。でもだからといって悪魔を殺し続けるのはいいことではないのではないか? 悪魔たちも単純に自分たちの住みやすい世界にしたかっただけだったら? 自分には目的はない。ただ望まれたから従っただけ。そんな自分が悪魔を殺す権利など持っているのだろうか。
そんな板ばさみの感情の中で戦い続けて平気で居られるほど勇者の心は強くなかった。ただそれだけのこと。
そして勇者はとうとう壊れた。笑いながら悪魔も神々も人も殺し続けた。
そのことを嘆いた神々、そして散々仲間を殺したやつに怒りを抱く魔王は力を合わせ堕ちた黒い『元』勇者を封印した。
封印された場所にはもう一人化け物が居た。
何もしていなくてもその力ゆえに封印された無害な寂しがりやの悪魔が……
その悪魔は見ただけで魔法などの力の原理を理解する能力があった。
元勇者は封印され動けずに居たが意識はあった。
「大丈夫かい?」
悪魔の問いに勇者は答えた。
「なんのようだ?貴様も俺に望みを掛けるのか?ならば殺す。俺は誓った。もう誰にも望まれない存在になると」
それが壊れた元勇者が勇者として最後に立てた誓いだった。
「僕と友達になってくれないかい?」
悪魔は話を聞いてないように言った。
「そしたら僕は君のために何でもするよ」
悪魔はそう続けた。
「何でもか?」
(こいつは利用できるな)
元勇者はそう考えた。
(これは望みをかなえるのではない。自分のためにやるだけだ)
そして自分に言い訳をして答えた。
「いいよ。君の友達になる」
「本当かい?」
悪魔はたずねた。
「ああ。本当さ。で、早速なんだが君の体を半分僕にくれないか? そうしたら僕はもう一度戦える」
元勇者は下心丸出しで答えた。
「いいよ。君は僕のたった一人の大切な友達だから」
そういって『全ての式』と呼ばれた悪魔は『全ての式を編む者』と『全ての式を解く者』に分かれた。
元勇者はすぐに『全ての式を解く者』を取り込んだ。そしてその力で封印をといた。
更なる力を得た勇者は自分以外の全てを殺し始めた。
そしてまるで芋虫を見るかのような目で見下し叫んだ。
「なんだよそのざまは! あぁ? お得意の封印でもしてみろよ! さっさとしねぇとミンチにして食うぞ! まぁ手前らの肉なんかくそ過ぎて食えねぇか。そう考えると豚ってすげぇよなぁ? 死んでもいいことをしてくれる。手前らにはそんなこともできねぇよなぁ。豚以下の糞共が!」
そうして元勇者は世界を壊し、世界の中心に触れた。
そこにあったのは、絶望、悲しみ、苦しみ、痛み、痛み、痛み、痛み。
勇者はたまらず叫んだ。
「だれ……か。たす……けてくれ」
寂しがりやの悪魔は答えた。
「いいよ。その苦しみを僕に入れなよ。そうすれば君は助かる」
そう。悪魔は馬鹿だったのだ。最後まで。最後まで友人のために尽くせたことを誇りに思いながら消えた……
元勇者もそんな奴をだましたことを今更後悔して自害した。
そう。こういうお話。ありきたりな勇者と悪魔という存在のありきたりではない話。
でもこれはどこかの世界で起きているかもしれない……
世界の民を助けるために戦ったとある勇者ととある島に居た寂しがりやの悪魔のお話。
この世界では魔法が普通に使われ、神や悪魔などという存在もある。
世界はいくつかの国に分かれ、時には争い、時には手を取り合ってバランスを保っていた。
しかしこのバランスは思いもよらぬことで崩れ去った。
悪魔たちが世界中で同時に自然現象による世界の破壊を始めたのだ。
神々は悪魔だからといって裁くことは出来ず、悪魔が起こした事件を何事も無かったかのように元に戻し、事件を起こした悪魔を裁くことしか出来なかったためこの事件をとめることは出来なかった。
一斉に地球は壊れ始め、環境そのものを力としていた神々は急速に力を失った。修復することも抗うことも出来ずに神々、そして人間は敗れ去り世界は魔に覆われた。
しかし当たり前のように、そしてお決まりであるかというように人類にも光が挿した。
勇者が登場したのだ。勇者は次々に悪魔たちを倒していった。
皆が勇者は魔王を倒し、世界に平和をもたらすと思った。
だってお決まりだから。
だって勇者は悪魔たちの力を軽く凌駕していたから。
でも、そんな都合のいいことは起きなかった。
別に勇者が敗北し死んだわけではない。大怪我を追って再起不能になったわけでもない。
無傷で立っていた。それではなぜ? なぜ世界には平和がもたらせられていないのだろうか。
答えは単純だった。単純に勇者の心が悪魔を殺し続けていられるほど強くなかっただけ。悪魔は皆を苦しめた。でもだからといって悪魔を殺し続けるのはいいことではないのではないか? 悪魔たちも単純に自分たちの住みやすい世界にしたかっただけだったら? 自分には目的はない。ただ望まれたから従っただけ。そんな自分が悪魔を殺す権利など持っているのだろうか。
そんな板ばさみの感情の中で戦い続けて平気で居られるほど勇者の心は強くなかった。ただそれだけのこと。
そして勇者はとうとう壊れた。笑いながら悪魔も神々も人も殺し続けた。
そのことを嘆いた神々、そして散々仲間を殺したやつに怒りを抱く魔王は力を合わせ堕ちた黒い『元』勇者を封印した。
封印された場所にはもう一人化け物が居た。
何もしていなくてもその力ゆえに封印された無害な寂しがりやの悪魔が……
その悪魔は見ただけで魔法などの力の原理を理解する能力があった。
元勇者は封印され動けずに居たが意識はあった。
「大丈夫かい?」
悪魔の問いに勇者は答えた。
「なんのようだ?貴様も俺に望みを掛けるのか?ならば殺す。俺は誓った。もう誰にも望まれない存在になると」
それが壊れた元勇者が勇者として最後に立てた誓いだった。
「僕と友達になってくれないかい?」
悪魔は話を聞いてないように言った。
「そしたら僕は君のために何でもするよ」
悪魔はそう続けた。
「何でもか?」
(こいつは利用できるな)
元勇者はそう考えた。
(これは望みをかなえるのではない。自分のためにやるだけだ)
そして自分に言い訳をして答えた。
「いいよ。君の友達になる」
「本当かい?」
悪魔はたずねた。
「ああ。本当さ。で、早速なんだが君の体を半分僕にくれないか? そうしたら僕はもう一度戦える」
元勇者は下心丸出しで答えた。
「いいよ。君は僕のたった一人の大切な友達だから」
そういって『全ての式』と呼ばれた悪魔は『全ての式を編む者』と『全ての式を解く者』に分かれた。
元勇者はすぐに『全ての式を解く者』を取り込んだ。そしてその力で封印をといた。
更なる力を得た勇者は自分以外の全てを殺し始めた。
そしてまるで芋虫を見るかのような目で見下し叫んだ。
「なんだよそのざまは! あぁ? お得意の封印でもしてみろよ! さっさとしねぇとミンチにして食うぞ! まぁ手前らの肉なんかくそ過ぎて食えねぇか。そう考えると豚ってすげぇよなぁ? 死んでもいいことをしてくれる。手前らにはそんなこともできねぇよなぁ。豚以下の糞共が!」
そうして元勇者は世界を壊し、世界の中心に触れた。
そこにあったのは、絶望、悲しみ、苦しみ、痛み、痛み、痛み、痛み。
勇者はたまらず叫んだ。
「だれ……か。たす……けてくれ」
寂しがりやの悪魔は答えた。
「いいよ。その苦しみを僕に入れなよ。そうすれば君は助かる」
そう。悪魔は馬鹿だったのだ。最後まで。最後まで友人のために尽くせたことを誇りに思いながら消えた……
元勇者もそんな奴をだましたことを今更後悔して自害した。
そう。こういうお話。ありきたりな勇者と悪魔という存在のありきたりではない話。
でもこれはどこかの世界で起きているかもしれない……
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