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作品ID:556

こちらの作品は、「批評希望」で、ジャンルは「一般小説」です。

文字数約2912文字 読了時間約2分 原稿用紙約4枚


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遠藤 敬之 


小説の属性:一般小説 / 未選択 / 批評希望 / 初級者 / 年齢制限なし /

ハロウィンパーティー

作品紹介

こういうのを二人称?と言うのですか?
間違っていたらすみません。
ハロウィンが近いので、書き上げてみました。
これを期に少しずつ他の方の作品にも感想を書かせてもらおうかな、と思っています。


 本日は、ぜひ皆さんに聞いていただきたいことがあります。それは私が先日体験した不思議なお話です。
 その日、私は家にいるのが馬鹿らしくなって外へ散歩に出かけました。といいますのは、その日はハロウィンだったわけなんです。そこで何かハロウィン限定の品物や、限定のイベントなどがあるのではないかと期待しながら私は家の外へと出たわけです。そこで私は街の中心へと歩き始めました。そうして二・三分歩くと今まで何もなかったところにお店があったのです。看板には「ハロウィン限定開店」の文字。周りを見渡すと何もありません。今まで何もない、のではなくてそこはそもそも私の知らない場所でした。私はいつの間にか家の近くで迷ってしまっていたのです。とりあえず私はそのお店の中に入りました。すると、そこには地下へと続いているような一つの階段と看板だけがありました。階段脇のその看板を読んでみると、「下でハロウィンイベント開催中、誰でも参加可能」と書いてありました。折角散歩に来たのですから、とりあえず行ってみようと思い、私はゆっくりとその階段を下りていきました。
 階段を下りていくと、段々暗くなり、遂には地上の光が入らないほどの深さまでに到達してました。本当にこの階段でいいのか、と自分を疑いながら、やはり上に上がろうか、と思ったそのときです。なんだか下のほうから声が聞こえてきたのです。きっとあと少しでパーティー会場に着くのでしょう。私はそう思って暗い階段を再び降り始めました。私の予想は大当たり、そうして降りるとすぐに明かりが見え始め、広いお部屋へと着くことができました。
 そこの部屋の入り口を開けると、中からは一人の男の人が出てきました。なんだか少しやせ気味に見えます。手には一枚の紙を持っていました。その男の人はその紙とペンとを私に渡しながら「名前書いていただければ参加できます、楽しんでいってください。」と言ってきた。やせてはいるが朗らかな人だな、と私は思いながら中へと入っていきました。中にはたくさんの人がいました。そして、沢山の机、沢山の椅子、沢山の食べ物がありました。壁には悪魔をモチーフにした飾りや、かぼちゃのケースに入った鏡などがありました。私は若干お腹が空き始めていたので、近くにあったお肉を取って口に入れました。肉のうまみが口いっぱいに広がります。机の上を見渡すと、たくさんの料理がここぞとばかりに輝いています。まさにパーティー。正面を向くと、そこにはステージがありました。ちょうどバンドがステージに上がっていき、これから演奏するようでした。ステージの上には「ハロウィンコンサート」の文字。少し下手だけど、聞くに堪えないほどではない、と言った感じの演奏でした。音楽を少し聴いた後は再び食べ物を食べようとお皿に手を伸ばしました。すると、目の前からは首だけがにょっきりと現れました。いや、首がとても長いお方のようです。その方は私に話しかけてきました。
「あなたも飛び入り参加ですか?」
「ええ、あなたもですか?」
「はい、ハロウィンの夜に一人ではさみしいかな、と思いまして。」
「私もそうです。」
「では、お互い楽しみましょうね。」
「ええ、楽しみましょう、ハロウィンの夜に。」
そんな短い会話をかわして、私は再び食べ物に手を伸ばしました。かぼちゃのスープ、ハロウィンらしい食べ物をいただきました。スープを一口口に含んだとき、後ろから誰かに肩を叩かれました。振り返ってみるとそこには全身が包帯で巻かれているお方がいました。
「こんにちは。」
なんとか声はだせるみたいです。
「こんにちは、あなたも飛び入り参加ですか?」
今度は私から尋ねてみます。
「ええ。そうです。あなたも?」
「はい、私もついさっき。」
「お互い楽しみましょうね。」
「ええ、そうですね。」
会話が短いのはあくまでも社交辞令のようなものだからでしょう。でも、なんだか人も増えてきてにぎわってきました。とても良い雰囲気のパーティーです。
「えー皆さん、これからビンゴ大会を始めます。豪華景品も用意しておりますので、奮ってご参加ください。」
突然会場にアナウンスが流れました。ステージの方を見ると、先ほど紙とペンを渡してくれた男の方がいました。どうやら主催者のようでした。アシスタントのような方が前の方から順々に紙を配っているようでした。少しして私もそれをもらい、見てみるとそれはビンゴカードでした。これからビンゴが始まるのです。
「では、ここに表示する番号の穴を開けていってください。」
そうしてビンゴ大会が始まりました。どんどん数は発表され、私も三つほど穴を開け、リーチに至ったときでした。
「ビンゴしました!」
そう言って、隣にいた人が手を上げ、前へと進んでいきました。景品は最近話題の「スマートフォン」だそうで、隣の人はとても喜んで狼になっていました。私も現在はスマートフォンを持っていないので、ぜひ欲しいなと想い、再びビンゴの数字を聞き始めました。しかし、それからはビンゴどころか一個も穴が開くことはなく、全ての景品が渡されてビンゴ大会が終わってしまいました。少し残念な気持ちながらも、仕方なく近くにあった料理を手にとって口に入れてみると新鮮な味がしました。今まで食べたことのないような味です。皿を見てみるとそれの正体がわかりました。それは「かぼちゃのマシュマロケーキ」でした。ほんのり甘くてよい香り。ぜひ家でも作りたい味でした。
 さて、パーティーの興奮も最高潮になり、沢山の人とも交流ができました。ステージ上に主催者が再び上がり、最後の企画を発表しました。それはなんと私達にとって最も恥ずかしく、でもとても楽しい企画でした。その企画に準じて私達は一度お店を出て、二・三人ずつで一般の住宅街へと向かいました。外へ出ると予想外に暗く、前が見えにくかったのですが、一緒にいた方のおかげで歩くことは祐にできました。住宅街へと着くと、適当な住宅を選んでその前へと行きました。いよいよそのときです。私はゆっくりとインターホンを押しました。すると、「はーい」と言う声が中から聞こえました。続いて少し経ってドアが開いて若い女の方が現れました。
「トリックオアトリート!おかしをくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」
それを聞いた、いや、たぶんそれを見た女の人はこの世の終わりかのような恐怖の顔をして急いで家の中へと逃げ込んでいきました。やはり、この企画はだめだったのでしょう。本当のお化けが訪れる、というのも面白いと思ったのですが…。
 さて、みなさん。私達お化けは普段みなさん人間と関わりにくく、一人でこもっています。それがこうして集まれたときだけ皆さんの元へと訪れる勇気が生まれるのです。主催者さんによりますと、来年のハロウィーンもこのパーティーをやるそうです。ですから、次回「トリックオアトリート」に来て欲しいという方を募りたいな、と思っています。では、本日は私の長話を聞いてくれてありがとうございました。

後書き

未設定


作者 土門
投稿日:2015/10/25 22:21:03
更新日:2015/10/25 22:21:03
『ハロウィンパーティー』の著作権は、すべて作者 土門様に属します。
HP『土門の窓

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作品ID:556
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