作品ID:213
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Devil+Angel=Reo
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
第12話。
前の話 | 目次 | 次の話 |
「と、トーナメントって、そんな危なそうなことに学生を巻き込んでいいんですか!?」
「問題ないの。それにあなた達、学生さんをその危ない事に巻き込んでも結局のところ、私だから。責任とるの」
「それに、教師というのも居ないデスしね」
「……この学校に教師が居ない?」
「あれ、刹那、今知ったの? 結構有名だよ。ウチの学校に教師陣が居ないのは」
「え、でもそれでよく学校運営できてますね?」
「それは生徒会長が頑張ってるから。鋭意生徒会長は高等部側と中等部側の連携等を任されてるから。いわば、この学校のトップだね」
「で、も。何で教師が居ないんですか?」
「……もしかして、習ってない? フェリアンヴェスピュリア大公国立学校の歴史」
「い、いえ。習ってますけど?」
刹那の問いに春袈が答える。それに早紀が口をだす。
「時は第4国王王妃の発言による」
唇が湾曲し、早紀は話し出す。
――第4国王王妃ウェルネス・キュリアースの娘・セピアが6歳の頃。
「丁度、私の娘も小学校ですし……。もしもこの学校が設立されるのならば、あまり教師は入れないでださい。教師たちの権限で子供たちの行動が制限されては困りますから」
ウェルネスはセピアの頭を撫でながら、国王に向かってそう言い放ったという。
「それが、この学校に教師が居ない理由」
笑顔で早紀が言うと、刹那は納得した様子で頷いた。
「じゃあさ、トーナメントの話に行こうか。カウンターを貸して」
「カウンターってこの青いやつですか?」
「そうそう。機械に通して、正常かどうかチェックしなきゃね。システム問題の話になってくるから」
「カウンターのシステムがトーナメントに関係してくるのか?」
「あのね、紅來。トーナメントっていうのは私たち、天使と悪魔に関係する方。アンタなら分かるでしょ? 元NEV機関員さん?」
「……レオ争奪戦か? 現NEV機関員?」
「正解。っていうか、んな眉間にしわ寄せなくても」
刹那からカウンターを受け取り、USBに繋いでパソコンモニターにデータを出す。
キーボードを打ちながら、璃維と言い争いもどきを繰り返す。
「うん、システム問題はないかな。あとは認証と、キーワード。桐生、今のうちにキーワードと認証番号を決めときな」
「え、キーワード? 認証番号?」
「カウンターはこれから、トーナメントにおいて、重要なものになってくる。もしも盗まれたりしても認証番号とキーワードさえカウンターに覚えさせれば、カウンターのデータは見ることができない」
「ま、カウンターに入れられる情報量なんて、たかが知れてるけどねー。決まった?」
「え、と。はい」
「じゃ、どうぞ。その右の透明なボタンを押して。そうそう、入力画面になったでしょ? そこにまずはキーワードを打って……」
カウンターの軽い説明を刹那にする早紀。その間に璃維は瓢臥と話す。
「良かったのか? 桐生刹那をトーナメントに出したりして」
「……構わない。寧ろ、あの家に閉じ込めておく方が刹那の今後に響く。今のうちに少しでも交流関係を広めておくのも悪くない。それに俺がいる」
「やけに、強気な発言だな?」
「それだけ自信がある、ということだ。それに、お前たちもレオ争奪戦に出るんだろ?」
「何で……分かった?」
「NEV」
「?」
「NEVはトーナメント……レオ争奪戦と係わり合いがある。よって、レオ争奪戦の監視係としてもNEVは参加せずにはいられない、というわけだ。……元NEVだからな。俺も」
「……ずっと気になっていた。どうして璃維、お前はNEVをやめた? あれだけ、鋭意会長に尽くしてきたのに……」
「NEVのやり方に反感を覚えたから」
「それだけで、NEVだけじゃなく会長まで裏切ったのか……?」
「裏切ったって。ただ単に俺はお前たちNEVを嫌っただけだ」
「璃維、何話してたの? 副会長と」
「別に」
刹那の問いに璃維は簡単に答え、早紀に向き合う。
「そろそろレオ争奪戦の話に入らないか?」
「問題ないの。それにあなた達、学生さんをその危ない事に巻き込んでも結局のところ、私だから。責任とるの」
「それに、教師というのも居ないデスしね」
「……この学校に教師が居ない?」
「あれ、刹那、今知ったの? 結構有名だよ。ウチの学校に教師陣が居ないのは」
「え、でもそれでよく学校運営できてますね?」
「それは生徒会長が頑張ってるから。鋭意生徒会長は高等部側と中等部側の連携等を任されてるから。いわば、この学校のトップだね」
「で、も。何で教師が居ないんですか?」
「……もしかして、習ってない? フェリアンヴェスピュリア大公国立学校の歴史」
「い、いえ。習ってますけど?」
刹那の問いに春袈が答える。それに早紀が口をだす。
「時は第4国王王妃の発言による」
唇が湾曲し、早紀は話し出す。
――第4国王王妃ウェルネス・キュリアースの娘・セピアが6歳の頃。
「丁度、私の娘も小学校ですし……。もしもこの学校が設立されるのならば、あまり教師は入れないでださい。教師たちの権限で子供たちの行動が制限されては困りますから」
ウェルネスはセピアの頭を撫でながら、国王に向かってそう言い放ったという。
「それが、この学校に教師が居ない理由」
笑顔で早紀が言うと、刹那は納得した様子で頷いた。
「じゃあさ、トーナメントの話に行こうか。カウンターを貸して」
「カウンターってこの青いやつですか?」
「そうそう。機械に通して、正常かどうかチェックしなきゃね。システム問題の話になってくるから」
「カウンターのシステムがトーナメントに関係してくるのか?」
「あのね、紅來。トーナメントっていうのは私たち、天使と悪魔に関係する方。アンタなら分かるでしょ? 元NEV機関員さん?」
「……レオ争奪戦か? 現NEV機関員?」
「正解。っていうか、んな眉間にしわ寄せなくても」
刹那からカウンターを受け取り、USBに繋いでパソコンモニターにデータを出す。
キーボードを打ちながら、璃維と言い争いもどきを繰り返す。
「うん、システム問題はないかな。あとは認証と、キーワード。桐生、今のうちにキーワードと認証番号を決めときな」
「え、キーワード? 認証番号?」
「カウンターはこれから、トーナメントにおいて、重要なものになってくる。もしも盗まれたりしても認証番号とキーワードさえカウンターに覚えさせれば、カウンターのデータは見ることができない」
「ま、カウンターに入れられる情報量なんて、たかが知れてるけどねー。決まった?」
「え、と。はい」
「じゃ、どうぞ。その右の透明なボタンを押して。そうそう、入力画面になったでしょ? そこにまずはキーワードを打って……」
カウンターの軽い説明を刹那にする早紀。その間に璃維は瓢臥と話す。
「良かったのか? 桐生刹那をトーナメントに出したりして」
「……構わない。寧ろ、あの家に閉じ込めておく方が刹那の今後に響く。今のうちに少しでも交流関係を広めておくのも悪くない。それに俺がいる」
「やけに、強気な発言だな?」
「それだけ自信がある、ということだ。それに、お前たちもレオ争奪戦に出るんだろ?」
「何で……分かった?」
「NEV」
「?」
「NEVはトーナメント……レオ争奪戦と係わり合いがある。よって、レオ争奪戦の監視係としてもNEVは参加せずにはいられない、というわけだ。……元NEVだからな。俺も」
「……ずっと気になっていた。どうして璃維、お前はNEVをやめた? あれだけ、鋭意会長に尽くしてきたのに……」
「NEVのやり方に反感を覚えたから」
「それだけで、NEVだけじゃなく会長まで裏切ったのか……?」
「裏切ったって。ただ単に俺はお前たちNEVを嫌っただけだ」
「璃維、何話してたの? 副会長と」
「別に」
刹那の問いに璃維は簡単に答え、早紀に向き合う。
「そろそろレオ争奪戦の話に入らないか?」
後書き
作者:斎藤七南 |
投稿日:2010/06/08 13:17 更新日:2010/06/08 13:17 『Devil+Angel=Reo』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。 |
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