作品ID:235
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Devil+Angel=Reo
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
第二部・第3話。
前の話 | 目次 | 次の話 |
今年、2010年に高速道路が社会実験として6月28日に無料化した。
その高速で走っていくステップワゴンの中で私たちは、これから先のレオ争奪戦に向けての心準備なるものを行っていたのかもしれない。
いや、実際は私だけなのだろう。
だって、璃維は悪魔として長いだろうし、春袈だってNEVに所属して長いし、それなりに戦闘経験もあると思う。NEVは悪魔や天使を取り締まる機関で、戦闘も頻繁に行われてるって聞いたから……。
ライナは当然、戦闘経験豊富な少年だ。鋭意会長が部長を務めてる、NEV戦闘部に所属しているぐらいだし。
私の妹・媛はどうかは分からない。ただ、天使であることを私よりも自分が認識している。それの差もあるかもしれない。
だから、私だけなのかも。心準備なんてしてるぐらい、余裕がないのは。
まあ、ある意味、余裕はあるかもしれないけれど。
『此処で、お知らせがあります』
ステップワゴンの中でラジオがかけられる。今時、ラジオなんて珍しいな、なんて思ってると、そのお知らせが響く。
『このチームにだけ、ガブリエル様からのメッセージです』
ラジオの声は低い声で男性のものだとわかった。
しかし分からないのは、ガブリエル。……確か、璃維たちが以前、そんなこと言ってたような気がする。
『皆様、はじめまして、ガブリエルと申します。僭越ながら、私、レオ争奪戦の重要天使となります。
私から、メッセージを送らせていただきます。……ラファエロの皆様に』
ラファエロ。それは私たちのチーム名だった。
『皆様方は私の姉と似たチーム名をお持ちです。そこでです。ラファエロではなく、チーム名を……ラファエロ・サンティに変えさせていただきます。因みにラファエロ・サンティとは……ご存知ですよね。
盛期ルネッサンスに存在した、画家・建築家でございます。
あなた方には、この後、私の宮殿へと赴いていただきます。
詳しい事は後ほど。……どうかお気をつけて。アッラーフ様』
最後の方は、聞き取りづらいほど小さな声だったが、聞こえた部分。
何故だろう? アッラーフ様って言葉に心臓がバクバクと煩く鳴る。
まるで、激しい運動をした直後みたいな。
それぐらいの衝撃が一気に私を包み込む。
何処かで聞いた事がある。アッラーフ。
あんなに、ガブリエルだってウリエルだって、他の単語だって分からなかったのに。
「どうして?」
思わず口に出していた。
ステップワゴンの車内で隣に座る璃維が黒い帽子を少し上げ、私に問い掛ける。
「どうかしたのか?」
「ううん、なんでもないよ!」
慌てて言い訳をする。……うぅ、怪しまれてるよ。凄く、目線が璃維の目線が、私に刺さるよ……。てか、現段階で思いっきり、ささってるし!?
「眠い……」
何だろう? ラジオを聞いたときから、眠気が……!
眠気が襲いはじめてから、一時間後。
私は眠ってしまったらしい。
「本当に良かったのかな? アッラーフって言って」
その後、ガブリエルの自己嫌悪がガブリエル宮殿のガブリエルの自室に響いた。
その高速で走っていくステップワゴンの中で私たちは、これから先のレオ争奪戦に向けての心準備なるものを行っていたのかもしれない。
いや、実際は私だけなのだろう。
だって、璃維は悪魔として長いだろうし、春袈だってNEVに所属して長いし、それなりに戦闘経験もあると思う。NEVは悪魔や天使を取り締まる機関で、戦闘も頻繁に行われてるって聞いたから……。
ライナは当然、戦闘経験豊富な少年だ。鋭意会長が部長を務めてる、NEV戦闘部に所属しているぐらいだし。
私の妹・媛はどうかは分からない。ただ、天使であることを私よりも自分が認識している。それの差もあるかもしれない。
だから、私だけなのかも。心準備なんてしてるぐらい、余裕がないのは。
まあ、ある意味、余裕はあるかもしれないけれど。
『此処で、お知らせがあります』
ステップワゴンの中でラジオがかけられる。今時、ラジオなんて珍しいな、なんて思ってると、そのお知らせが響く。
『このチームにだけ、ガブリエル様からのメッセージです』
ラジオの声は低い声で男性のものだとわかった。
しかし分からないのは、ガブリエル。……確か、璃維たちが以前、そんなこと言ってたような気がする。
『皆様、はじめまして、ガブリエルと申します。僭越ながら、私、レオ争奪戦の重要天使となります。
私から、メッセージを送らせていただきます。……ラファエロの皆様に』
ラファエロ。それは私たちのチーム名だった。
『皆様方は私の姉と似たチーム名をお持ちです。そこでです。ラファエロではなく、チーム名を……ラファエロ・サンティに変えさせていただきます。因みにラファエロ・サンティとは……ご存知ですよね。
盛期ルネッサンスに存在した、画家・建築家でございます。
あなた方には、この後、私の宮殿へと赴いていただきます。
詳しい事は後ほど。……どうかお気をつけて。アッラーフ様』
最後の方は、聞き取りづらいほど小さな声だったが、聞こえた部分。
何故だろう? アッラーフ様って言葉に心臓がバクバクと煩く鳴る。
まるで、激しい運動をした直後みたいな。
それぐらいの衝撃が一気に私を包み込む。
何処かで聞いた事がある。アッラーフ。
あんなに、ガブリエルだってウリエルだって、他の単語だって分からなかったのに。
「どうして?」
思わず口に出していた。
ステップワゴンの車内で隣に座る璃維が黒い帽子を少し上げ、私に問い掛ける。
「どうかしたのか?」
「ううん、なんでもないよ!」
慌てて言い訳をする。……うぅ、怪しまれてるよ。凄く、目線が璃維の目線が、私に刺さるよ……。てか、現段階で思いっきり、ささってるし!?
「眠い……」
何だろう? ラジオを聞いたときから、眠気が……!
眠気が襲いはじめてから、一時間後。
私は眠ってしまったらしい。
「本当に良かったのかな? アッラーフって言って」
その後、ガブリエルの自己嫌悪がガブリエル宮殿のガブリエルの自室に響いた。
後書き
作者:斎藤七南 |
投稿日:2010/07/16 19:29 更新日:2010/07/16 19:29 『Devil+Angel=Reo』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。 |
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